医師国家試験対策業界について思うこと

はじめましての方ははじめまして、重涅 扇と申します。
医師国家試験が終わり、色々と考えてきたことを書いてみたいと思います。
後輩へのアドバイスに悩んでいる方の参考にもどうぞ。

多くの人がネット講座を受講する時代だが‥‥‥

私も私の周囲の人もみんなネット講座を受講していたのであまり気にしていなかった話ですし、医師国家試験対策のブログもネット講座ありきで話が進んでいるのでそういうものだと思っていました。
しかし、下のツイートとそのスレッドを見て私は「医師国家試験対策にネット講座を使用するのは当然」という空気に疑いを持つようになりました。

(ネット講座のヘビーユーザーであった自分がいうのもアレですが‥‥‥)
私個人の考えとして、医師国家試験対策はネット講座を使用せずともクエスチョン・バンク(QB)を中心とした学習で合格水準に達することは問題なくできると考えています(実際にQB中心に国試勉強をするかは別の話です)。
理由としては

・問題の解説が他の予備校のそれよりも充実している。
・QBの基本事項などの知識で予備校並みの深い学習が可能。
・予測に関してもMECのサマライズとの被りが多い。

などがあります。
ネット講座のメリットに関しては拙記事を参考にして下さい

ネット講座を受講する一番のメリットは「インプットの効率化」です。
語弊を恐れずに言えば自分で勉強する際に発生する様々な手間や雑事をお金で省くようなものです。
裏を返せばインプットが自分でできる人はネット講座を受講するメリットは薄くなっていくかもしれませんし、QBを極めればサマライズ受講者に引けを取らないレベルまで行くことは可能だと考えられます。
‥‥‥とは言うものの、自分がもう一度医師国家試験の勉強からやり直しとなったらネット講座を受講すると思います(^_^;)。
言い訳をすると一緒に勉強する友人がいないので、一人で勉強をする上での道標としてプロの視点が欲しいと言うのが本音です。そして周囲と違うことをやるのが怖いというチキンメンタルも理由の一つです(^_^;)。

ネット講座の大学申し込みの時期がズルい

私の大学ではTECOMとMECのネット講座の大学申し込みが4回生の秋頃に行われていました。今思えば医師国家試験の対策もロクにわからない学生に対して予備校による医師国家試験対策がいかに大事か力説し、MECかTECOMの2択を迫るボロい商売だなあと思います。ほとんどの人がどちらかを選択するので選ばないという選択肢がそもそも浮かんでこない環境というのも巧妙なところだと思いますね、本当に。
今だったら絶対に申し込んでないですね(笑)。
理由はいらない講座が多すぎるからです。私はTECOMを選択しましたが、臓器別のSELECTと一部の講座以外はほとんどやっていませんでしたし、やる必要性を感じませんでした。
一方のMECはプラン次第で模試のお金を別途払わなくて済むので選択するメリットが無いわけでは無いですが‥‥‥
後輩に尋ねてみた所、T社:M社:選択せずの割合が4.5:4.5:1だったと言うことでした。恐ろしい。

医師国家試験対策の情報を集めるべき時期は?

上記のように医師国家試験対策の教材を選択するタイミングはかなり早いのでちゃんと考えて選択をしたい場合は4回生の段階から有名どころの医師国家試験対策のブログを調べると良いと思います。
次は6回生の春~夏です。サマライズやラスメの申し込み時期が迫ってくるので早めに動く必要があります。

Q-Assistが有料化する

現在β版として一部無償提供されているQ-Assistですが、来年度から順次有料化していくとのことです。/(^o^)\<ナンテコッタイ
値段がどうなるかが個人的に気になります。安いと良いなあ。
かなりお得なプランがあればメディックメディア社は国試業界で覇権を握れるのではないかと勝手に思っています(笑)。
私が受講したのは輸液・老年・必修対策です。短時間で視聴が可能で、最近の国試でもホットな分野(そして無料)だったので受講しました。
有料化で無条件にオススメできるものではなくなってしまいますが、Q-Assistは配信スケジュールが結構ズレる事が多かったので有料化でそういうことが無くなれば勉強プランに組み込みやすくなるのでぜひ頑張って欲しいところです。
余談ですが、動画プレーヤーの動作が独特で慣れるまでが大変です。

講座を選ぶ時に心に留めておきたいこと

現在は選択肢が多様化し、国試の変化に伴いそれに対応するための講座が様々な予備校から販売されます(この講座こういった講座など)。
私も受講しようか悩んだ講座もありますが、実際に購入した講座はほとんどありませんでした。それは講座の質の問題ではなく、今の自分に本当に必要か考えた結果不要だと判断したということです。
講座を選ぶ際にいちばん重要なことは「今の自分にそれが本当に必要か」ということだと考えています。その判断には普段の学習や模試の結果などが鍵になります。周囲の空気ではなく自分を判断の基準にする必要があります。
と言っても簡単な話ではないので私は「自分の判断とそれに至る理由を友人に論理的に説明できるか」という事を基準にしました。
いずれにせよ、最後に選択するのは自分です。自分が納得できるかが最後の最後では重要になってくるのではないかと思います。

なんとも取り留めのない記事になってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。

重涅  扇


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