チヒロ / ひのはらみめい

人生に慣れすぎた大人の我々は目先の欲にとらわれすぎてしまう。
千尋は私たちが貪り食べるものの意味も理由も知らない。
ただなんとなく感覚で避けて、
避けたことが正解だと気づくのも多分ずっと先だろう。

毛玉でできた星空から星をsweepするsweetな箒の玩具。

食用の花であっても美しくなくてはなりません。

普通で居たいと思うから、回復期のあなたは俗物でいたがり、描く物語のひとつひとつにも聴き慣れた旋律が見え隠れするのでしょう。

美しくありたいとおもうからゴッホやモネの真似をして印象の連続は連続を生んで継承という名のもとに流れて行くのでしょう

あなたにそっくりな音楽はこちらです

あなたにそっくりな感性はこちらです

気づいたもん勝ちか と思いきや鋭いナイフは避けられる
それがたとえ肉に包まれたカルシウムの言葉であっても

千尋、あなたは美しくなる
そして今は大したことないと思っていても
その手足が その目が その唇が
だれかを狂わせる未来が来る
だから
今はわたしの前に座って
千尋、あなたは美しくなる
あなたの前で歌わずにはいられなくなる
あなたの前で狂おしくわたしが詠んだ詩も短歌もあらゆる自由も
あなたの前でしか生まれ得なかったものだ

スクリーンの中でしか会えなくなったあなたを
わたしは愛する以外の言葉を使って愛する
愛しているといわないのは
わたしの精一杯のプライドであり
鮮やかに動く美しいヒレだから