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漫才:かぐや姫/染葉てこ

VTuberグループ・ぶいさいんの天秤座担当である染葉てこ様に提供した台本です。掲載許可いただいたので公開します。動画化するまでに何度か更新したので動画とは多少違います。あと23年10月に作ったので流行ネタ季節ネタはそのつもりでな!
最後に動画リンクもつけときます。どうぞ。


染葉:染葉です
てこ:てこです
二人:よろしくお願いします
てこ:月見バーガーの季節になりましたね
染葉:あれ美味しいよな。一口かじると肉と卵が混ざり合ってホンマたまらんねんな
てこ:私はあれ上から順番に食べるんよ。パン、卵、パティ、パンって
染葉:なんやねんその食べ方。ばらしたらただの目玉焼きハンバーグ+パンセットになってまうやろ
てこ:そんで食べてて思ったんやけど。あの卵、空に浮かぶお月様に似てるな~って
染葉:そっちが元ネタやけどな
てこ:お月様といえば、このお話知ってる?
染葉:何?
てこ:「いまは昔、竹達の彩奈といふもの有けり」で始まるんやけどな
染葉:竹取の翁やろ。人気声優は野山にまじりて竹取らんねん
てこ:今日はせっかくやからみんなにこのお話聞かせてあげるわ
染葉:ええやん。頼むわ
てこ:ではでは・・・昔々ある所におじいさんとおばあさんがいました
染葉:うん
てこ:ある日おじいさんが竹林に出かけると光り輝く竹がありました
染葉:うん
てこ:それを見たおじいさんは思いました「竹に電気を流すと電球ができるのでは・・・?」
染葉:エジソンのひらめき
てこ:それはそれとしておじいさんはその竹を一思いにぶった切りました
染葉:思い切りのいいじいさんやな
てこ:おじいさんは竹を割ったような性格でした
染葉:うるさ
てこ:竹の中には可愛い女の子が座っていました
染葉:うん
てこ:おじいさんはこの子を連れて帰り娘として育てることにしました
染葉:うん
てこ:おじいさんはこの子におねだん以上になってほしいという願いを込めてかぐや姫と名付けました
染葉:家具屋の姫やん。あとあんま娘に値段とか言うなよ
てこ:かぐや姫はすくすく育ち立派なフォークシンガーに成長しました
染葉:え。もしかして『神田川』とか歌う??
てこ:かぐや姫はとても美しく育ったため5人の男たちが求婚に来ました
染葉:すごい状況よな。バチェロレッテみたい、女性版バチェラーの
てこ:おばあさんは言いました「バチェロレッテみたいね」
染葉:最悪や。ばあさんとセンス被った
てこ:かぐや姫は男たちに言いました「私が言うものを持って来ることができた方と結婚しましょう」
染葉:うん
てこ:「タピオカミルクティー、チーズハットグ、マリトッツォ、白いたいやき、レインボーわたあめを持ってきてください」
染葉:SNSキラキラ女子か?
てこ:おばあさんは言いました「SNSキラキラ女子みたいね」
染葉:最悪や。またばあさんと被った
てこ:しかし男たちは誰一人としてかぐや姫の願いを叶えることができませんでした。今はどこに行っても10円パンしか売っていなかったからです
染葉:時代の移り変わりって速いよな
てこ:かぐや姫の噂はさらに広まり、とうとう帝の耳にまで届きました
染葉:うん
てこ:帝はかぐや姫のもとを訪れました「かぐや姫、貴女のために一句詠みましょう」
染葉:風流なん頼むで
てこ:「かわいいね 結婚したいな ちゅっちゅっちゅ」
染葉:帝でなければ捕まってるキモさ
てこ:しかしかぐや姫は帝の求婚を断りました
染葉:そらそうや
てこ:振られた帝は言いました「ふーんおもしれー女」
染葉:少女漫画ラブコメ主人公?
てこ:おばあさんは言いました「少女漫画ラブコメ主人公みたいね」
染葉:もしかして私って感性はばあさんなんかな
てこ:それからしばらく経ったある日のこと 突然かぐや姫が歌いだしました「♪私は月の人間なのです~」
染葉:そういえばこいつフォークシンガーやったな
てこ:「♪今夜月に戻るのです~」
染葉:メロディーに乗せない方が伝わることもあると思うで
てこ:それを聞いたおじいさんは帝と兵士たちを呼びかぐや姫を家に閉じ込めました
染葉:うん
てこ:そしてとうとう夜になると、かぐや姫はきらきらと光り始めました
染葉:うん
てこ:そして かぐや姫は 月に なりました
染葉:・・・え??
てこ:かぐや姫は 月に なりました
染葉:ほんまにどういうこと???
てこ:かぐや姫は 月に なりました
染葉:あかんそろそろみんなブラウザバックしてまう
てこ:かぐや姫は言いました「私は月になりました」
染葉:知らんかった、月ってしゃべるんやな。これあれかな、実際に目で見てないから伝わらんのかな
てこ:おじいさんは言いました「かぐや姫が月になった?どういうこと?」
染葉:見てたとて
てこ:帝は言いました「ふーんおもしれー女」
染葉:これくらい器デカくないと国のトップは務まらんよな
てこ:兵士たちは弓を構えましたがかぐや姫が「明日は月曜日!」と叫ぶとへなへなと力が抜けて動けなくなってしまいました
染葉:なんと恐ろしい攻撃 帝のとこって大変な労働環境なんやろうな
てこ:まさにブラックマンデー
染葉:うるさ
てこ:そしてかぐや姫は空へと昇っていきました
染葉:結局何もわからんままやった・・・
てこ:さっきまでかぐや姫がいた場所には月の形をしたお菓子が置かれていました
染葉:お菓子
てこ:そのお菓子を食べたおじいさんは「うん・・・まあ・・・こういうの好きな人もいるんじゃない」と言いました
染葉:歯切れ悪いなあ。娘の置き土産やぞ
てこ: 「歯切れが悪いお菓子」ということからこのお菓子は萩の月と名付けられ、この地の銘菓となりましたとさ。めでたしめでたし

染葉:いやそんなもん名物にすんなよ。そもそも萩の月美味いやろ。
ちょっと待って、私が知ってる『竹取物語』と全然違うんやけど。月とすっぽんや
てこ:これは私の作ったお話『竹を切ったら可愛い女の子がいた件について ~帝に求婚されたので月になって帰ります~』や!
染葉:いやそんなネット小説みたいなタイトルつけて『竹取物語』のパチモン書くなよ
てこ:そうそう!その『竹取物語』って最近知ったんやけど私の作品のパクリやねん!
染葉:こっちが元ネタやけどな
てこ:作者訴えたるからな!
染葉:残念ながら『竹取物語』って作者不詳やねん
てこ:もうええ!お腹減ったから帰って目玉焼きハンバーグ+パンセット食べるわ!
染葉:いや月見バーガーばらして食うな!もうええわ
二人:どうもありがとうございました


【漫才】かぐや姫【染葉てこ/Vtuber】


以上です。それでは!

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