PWJのずさんな死亡犬報告、神石高原町開示資料から

◇その2、死亡犬一覧表(神石高原町)
NPOピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は2018年11月に狂犬病予防法と広島県動物愛護管理条例に違反する容疑、2019年6月には動物愛護管理法違反の容疑で代表らが書類送検されています。

特に今年6月の書類送検にあたっては、地元RCCテレビのニュースで「およそ6平方メートルの一つの区割りに15頭から20頭がいる過密状態でイヌを飼育。半年の間に200頭近くが死んだ」と報道されました。野良犬や捨て犬を保護するシェルターでの想像以上の大量死亡に私は衝撃を受けました。

 PWJが活動拠点を置く広島県神石高原町はこうした大量死亡について報告を受けているのかどうか知りたくて、情報公開制度を使って関連文書の開示を請求しました。そして7月19日付で「特定の個人を識別する情報」を除外した上で文書を開示するとの決定が出たので、その文書類を郵送で取り寄せました。

 今回はその文書の一つ、「死亡犬一覧表」を紹介します。様々な疑問点が浮かんでくるので、ぜひ動物愛護関係者のご意見もうかがいたいと思っています。

 PWJはピースワンコというプロジェクト名で、殺処分される運命の捨て犬を広島県動物愛護センターから引き取って、個人に譲渡する活動を展開していますが、譲渡される前にシェルターで命を落としてしまうかわいそうなワンコも少なくないのです。

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 この一覧表は2019年7月9日付で作成されたものです。PWJが本部事務所を東京から神石高原町に移転させた2013年10月から19年7月3日までの間に死亡した犬のリストです。届出日順に掲載しています。

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