成犬4100頭収容可能、PWJ/ピースワンコ、神石高原町以外にも大規模シェルター 広島県書面回答から④

「ピースワンコ・ジャパンから当所へ届出されている最大収容頭数は,4,100頭です」

 9月13日、広島県動物愛護センターから届いた回答を読んで、正直なところ、びっくりしました。これまで県に情報公開請求して受け取っていた動物愛護センターの監視台帳(2019年7月開示)や団体等譲渡施設一覧(同8月開示)では、ピースワンコ事業を展開するNPO法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)の施設の保護施設(シェルター)の収容可能頭数は「1066頭」となっていたからです。

 収容可能頭数は成犬の頭数なので、子犬なら3頭分として換算するそうです。つまり成犬1066頭の施設なら子犬を最大3198頭まで、成犬4100頭の施設なら子犬を最大12300頭まで収容できるのです。

県動物愛護センターはPWJ/ピースワンコの最大収容頭数を明らかにした後、「書類に記載されていました1,066頭については変更されており、現在の最大収容頭数ではありません」「なお、収容頭数に変更がある場合は、適切に届出する旨指導しています」と続けていました。
 
 PWJは、ふるさと納税(寄付)を募る「ふるさとチョイス」のサイトで、施設には「約2800頭の保護犬」がいると説明していますが、「全頭成犬であっても収容可能範囲内の頭数となります」(広島県動物愛護センター指導課)ということです。

 しかし、4100頭もの収容能力が神石高原町のピースワンコの本部やスコラ犬舎にあるとは思えません。その点を県動物愛護センターに尋ねたところ、18日付で「管轄外の施設も含みます。管轄内の施設については調査確認しています」という回答が来ました。

岡山県内にある西山犬舎など広島県外にあるPWJの施設の収容頭数も合計したもののようですが、県外施設に関しては権限がないので調査をして確認したわけではなさそうです。

 成犬1頭が子犬3頭に該当するという計算の仕方や子犬の定義も尋ねたところ、「愛護団体が示す基準に基づき、設定」「子犬は生後3か月未満程度の犬が該当しますが、子犬の体格等考慮することになる」ということです。

それにしても成犬4100頭とは!

いったい何を考えてかくも巨大な収容施設を作ったのでしょう。その動機を知りたいところです。

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