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Google発SIY体験 第5日目

第5日目。早いもので今回と残り1回となりました。


サーチ・インサイド・ユアセルフ(SIY)概要

前回までの記事もご参考まで

「共感」

5日目講義は「共感」と「リーダーシップ」がテーマということで、
4日目までの自分自身にフォーカスされるテーマから
他者との関係性を深めていくプログラムにシフトした。
「共感」を考える導入としてGoogleのProject Aristotleの話題からスタート。
プロジェクト アリストテレスは、「効果的なチームを可能とする条件は何か」を探究したプロジェクトだ。
チームの効果性に影響する因子として、「心理的安全性、相互信頼、構造と明確さ、仕事の意義、インパクト」が重要であることをつきとめ、特に「心理的安全性」が他の項目に比べてかなり重要であることもわかってきた。
この心理的安全性の基盤として共感が重要となる。

共感とは
• 他の人の気持ちを経験したり理解する能力
• 自分と他の人の気持ちや立場について、明確な区別を維持する

Thompson, 2001, Journal of Consciousness Studies 8, 1-32

一方で

共感ではないこと
• 心理学的に分析すること
• 何でも同意すること

Daniel Goleman, Working with Emotional Intelligence

共感は、他の人の気持ちを経験したり、理解するが、区別は維持するとの定義のようだ。
私のこれまでの理解は、共感と思いやりの違いを
共感は、他の人の気持ちを経験したり、理解することで、その人の気持ちと一体化してしまうこともあるもの。
思いやりは、一体化してしまわずに本当に役に立つことのために寄り添うもの。で、共感よりも一歩踏み込んだもの。
だと捉えていたが、共感にも”明確な区別を維持する”ことが入っているというのは、学びとなった。

また、自己認識と共感を抱く脳の部位は島皮質で同じ部位が担っている。
したがって、自己認識の能力を高めることは、他の人への共感力を高めることに直結するとのことだ。

共感には影響する2つの条件があり

• 公平性が認識されているか
• 「グループ内」または「グループ外」 と認識されているか

SIYプログラム

上記の2つの影響が大きいという。
公平性の上で共感が生まれるし、グループ内だと認識した場合の方が共感を生みやすい。

そのため、共感のための実践方法としては下記が挙げられる。

• 共通点を見出す
• 優しさを提供する

SIYプログラム

ミニ実践法

1. 心を落ち着ける
2. 共通点を見出す
3. 優しさを届ける

SIYプログラム

リーダーシップ

最後のパートはリーダーシップ。
リーダーシップは、2つのテーマで紹介。

  • コンパッション を 持ってリード

  • 洞察ある コミュニケーション

今回はコンパッションについて。

コンパッションとは、 他者の経験に気づかいながら、最善を願い、何が一番その人に本当に役立つかを配慮することである。

Joan Halifax

ここで、共感とコンパッションを対比的にみながら理解を進めていく。
共感が、
• 他者の感情を認識し 分かち合う
• 他者と「共に」感じる
• 感じようと望む
他者の内面と一体化しようとする方向性に対して

コンパッションは、
• 「私」の中に「あなた」 を認識する
• 相手の苦しみによって 動機付けられ、助けたい と望む
• 助けようと望む
助けたい、助けようと望む、相手に寄り添う方向性が見て取れる。

共感は、共感疲労といったネガティブな結果を産むこともある。のに対して、
コンパッションは、ポジティブな感情を生み、モチベーションや健康へつながる。

コンパッションを持てている状態を脳科学的にみると、社会性と関連する脳の部分が活動的になり痛みの共感は緩やかになっていることも上記を補足している。

ミニ実践法

「何が役立つか?」尋ねる

SIYプログラム

感想

今回の「共感」、「リーダーシップ」は、他者との関係をどう構築していくか、難しさを感じるパートでもありました。そんななか自己認識を高めることが共感やコンパッションにつながるという脳科学的な事実は、前向きになれる材料でした。
いよいよ次回が最終回。コースが終わってからが始まりな気がしています。

以上 第5日目の記録でした。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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