2020年3月16日

アルバイト。引っ越し費用は意外にも安く済みそうだが、安心してはいられないので、働く。しかし朝から頭痛に襲われてベッドから脱出不可能になってしまう。バイトの時間をずらしてもらい、ロキソニンでやり過ごす。なんとか準備をして出勤。お茶をすすりながら作業を行う。

バイトが終了し、バスの時間まで化粧を直しながら待つ。アイシャドウパレットの、4つあるうちの1つが、先日割れてしまった。いま住んでいる部屋はじゅうたんなので、仮に落としたとしてもあまりダメージがないのだが、東京滞在で利用したホテルのフローリングに思い切り落としてしまった。その落差、およそ1.2m。残りの3つは無事であったものの、そのパレットを買うことになった決め手であるブルーグレイのアイシャドウが、粉質が柔らかいためか、粉々になってしまった。慌ててかき集めてパレットに戻し、アイシャドウブラシのお尻で、ティッシュを挟み込んでギュッギュッと押し付ける。不格好ながらも、なんとか元の形にはなった。そんな苦い思い出のあるアイシャドウを、今日も使う。ブルーグレイのアイシャドウが、パレットの蓋を開けるたびにパラパラと落ちる。便器の中の水に溶けて、鱗粉のようにキラキラと光っている。

人前で化粧をすることが苦手だ。仲のいい友達の前だと、「人前で化粧できますよ」という顔をしているものの、本当は1人でじっくりと執り行いたい。下地とファンデーションとコンシーラーをしただけの色味のない顔なんて、他人に見られたくないのだ。
以前、友達の家に何人かで泊まっていたとき、いつものように「人前で化粧できます恥ずかしくないです」という顔で化粧をしていたところ、家主の友達に「他人が化粧しているところ、恥ずかしくて見られない」と言われてしまった。その子は恋人がいたので、「それが彼女でもダメなの?」と訊くと、ダメだ、と首を横に振っていた。

-----

後輩が、「函館を離れる前に、お茶しませんか?」と誘ってくれた。喜んで受ける。しかし、降りるバス停をひとつ間違えてしまい10分の遅刻。慌てて店に入ると、奥の座席に後輩が1人で座っていた。
朝から何も食べていなかったので、ハンバーグドリアとブレンドコーヒーを注文。来年度卒業する後輩は、いま就職活動で忙しい頃である。同じように就職活動をしている身である私も、先輩なので何か言いたいが、特に言えるようなことは見つからない。

話題は大学生として生活した数年間の思い出や、これから待ち受ける卒業研究、それから好きな映画の話など。ワイドショーを見るのが辛くて、精神的に磨耗する日々が続いているということも話した。本当にそうだねえ、と言いながら、この日々をどうにか耐えるしかないっぽい、というか、それ以上のことをできるだけのやる気と体力がない。なんとなく疲れた顔をしながら、それぞれ食事を突いた。

喫茶店を出てバスに乗る。後輩の方が先にバスを降りて、1人でそのまま自宅へ。歩いているとメールを受信。行きたかったところから、一次面接通過の知らせが。嬉しい!書類が通るって、こんなに嬉しいことなのか。知らなかった。書類が通っただけでも、生きていてよいという気持ちになる。馬鹿だ。妹から電話。今月の末、妹と一緒に羽田を経由して山梨へ行くことになっているのだが、その打ち合わせ。久しぶりに元気なまま自宅へたどり着く。

夜ご飯を食べる。あまり腹が空いていないので、白米は抜いておかずだけ食べる。食べ終わる。コーラシロップとキリンレモンを持ち、部屋に上がる。シロップをキリンレモンで割って、作業を再開した。お腹がいっぱいで眠たくなる。朝は体調が悪かったが、嬉しいことがあった日だったので、久しぶりに満足した気持ちで眠りにつく。むしろぐったりしている。

最後まで読んでいただいてありがとうございます! コメントなど、ご意見もいただけると嬉しいです。 いただいたご支援は、大好きなおやつカルパスとこんぶのお菓子の購入費に充てたいと思います。