2015年8月21日

Nさんが、Pの彼女のコテージへ小旅行へ出かけたので、一人で散歩することにした。

Nさんというのは、同じ学校から同じ留学先に行くことになった、二つ学年が上の先輩である。そしてPというのは、前年度私の通う学校に留学していたフィンランド人留学生である。寡黙な男だった。

マーケットスクエアという、トゥルクの中心街へ行くことにする。グーグルマップで調べると、レトロドームのある丘を下って大通りをまっすぐ行くとあるらしいので、カメラを携えて出かけた。

説明が遅れたけれど、トゥルクというのは、私が住んでいる街のことである。フィンランドでは、3番目の都市である。教育機関が充実しており、西側の小さな町々へ行くための拠点となる町である。中心に川が流れていて、釧路に構造が似ている。

フィンランドは例年より遅い夏なので、歩いていると喉が乾く。乾いた夏だ。
歩いて10分もすれば、大通り沿いにお店が並び、信号が多い通りになってくる。床屋さんなどは朝早くから営業しており、早くに閉まってしまう。信号は多いと言っても、日本よりは少ない。基本的に車の速度が遅いので、歩道を歩いている側と運転手側の調整で渡っている。また、車が少ない代わりに自転車が多い。スポーツタイプのかっこいい自転車に、主に若い男女が乗っている。自転車ユーザが多いので、歩道は二つに分かれており、歩行者と自転車で分かれて通行する。例年死亡事故が起こるらしく、ヘルメットは法律では定められていないが、着用が勧められている。

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私は自転車が苦手なので、乗っていなかった。

大きな川を渡り、トゥルク大聖堂を横目に見て、歩いて20分でマーケットスクエアに着く。

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トゥルク大聖堂というのは、この街のシンボルになるような、大きくて美しい大聖堂である。宗教施設なのでシンとしているが、人はそこそこやってくる。私はよくこの周りを散歩していた。

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金曜日だからかにぎわっており、フリーマーケットの出品者もたくさんいる。洋服や小物、本などが並んでおり、下着まで出品してあった。何も買わずにその場を去る。マーケットスクエアから歩いて5分ほどのところに、目立つお店があった。「やすこの台所」という看板が出してあり、こいのぼりが飾ってある。

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お昼なので、ちょっとのぞいていみると、日本の女性の方が開いている定食屋さんだった。テラス席に案内され、ブルーベリーアイスを頼む。ブルーベリーが旬だそうで、自分でつんでくるのだそうだ。

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まさかトゥルクで日本の定食が食べられるとは思っていなかった。現地のお客さんもたくさん来ていて、人気だった。それから、またしばらくトゥルクの中心を楽しんだ。アニメイトや本屋さん、大きなショッピングモールなど、トゥルクはさすがフィンランドの第3の都市だけあって、中心街は盛り上がっている。

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