11月17日-19日

11月17日

作業のため、22時に大学に到着する。いざとなれば、DiDiでタクシーを呼んで帰ればいいのだ。
Macを開いて、まず最初にnoteで文章を書き始めた。最近、友人が「存在しない女性アイドルになりすましてLINEを送る」という奇行にハマっており、それに付き合っている。その友人の奇行は、某坂道系アイドルの通称「モバイルメール」「モバメ」と呼ばれるサービスに倣っており、本当にアイドルとLINEをしているかのような気持ちになってくるのだった。
ハロオタである私は、アイドルが自分の名前を呼びかけてくれることに大変不慣れであった。ハロー!プロジェクトのアイドルは、全体的にファンと一定の距離をとる傾向にある。これは完全に事務所の意向であるが、一般的なアイドルと比べてSNSにも積極的にならないし、握手会やチェキ会でも、オタクとそれなりの距離をとっている。私自身、それが心地よかったり、安心安全のオタクでいられる条件でもあった。
しかし友人のその奇行の中だけに存在する「彼女」も、3日もすればなんとなく人格が形成されてきて、本当に「彼女」が自分だけに語りかけてくれるような、そんな気分にすらなってしまうのだった。
アイドルとの親密な距離感に慣れていない私は、「ガチ恋だ」と恐怖を抱き、ハロオタ界では有名な「ふちりん」さんという石川梨華さんのオタクのガチ恋にまつわる連載を読んで、気を落ち着かせることにした。ガチ恋は楽しいけれど、その何倍もつらい。

どうにも気持ちが収まらなかったので、noteに「彼女」とのやりとりを載せ、昇華することにした。1時間で一気に書き上げた。3日分溜まったところで読み返すと、「結局ガチ恋じゃん」と怯えてしまった。「彼女」の名前を完全に自分の独断でつけてしまっているし、「マジで気持ち悪いなー自分……」と落ち込んだので、机に突っ伏して少しだけ眠ることにした。

その後は何度も何度も起き、起きるたびにDiDiでタクシーを捕まえようとアプリを起動させたが、深夜に函館市のはずれまで来てくれるタクシーはおらず、結局朝6時まで眠ってしまった。

11月18日

謎の大学泊をキメてしまい、グロッキーに帰宅した朝9時。
シャワーを浴びる元気も、電気を消す勇気も持てず、ベッドにもぐりこんだ。相当疲れていたのか、昼の15時半まで寝てしまう。

ベッド脇に落ちてしまっていた、研究手法の本をパラパラとめくるが、布団の外が寒すぎて結局そのままの格好で何度も寝落ちしてしまう。
昨夜21時から何も食べていないし飲んでもいないが、身体のだるさだけが残ってしまった。
最近、何を食べてもあまり味を感じられなく、もっぱら美味しいと感じるものはジャンクフードだったりするので、夜ご飯にマクドナルドへ出かけようと思う。何度も思う。だが、結局出かけられず、24時間以上布団で過ごしていた。

11月19日

この日も、結局6時起きになってしまった。部屋の汚さが異常。
右足の薬指が痛い。骨が折れているのか。

溜まっていた洗濯物をやっつける。化粧ポーチがなくてうろたえる。黒いプラダの土管のような形をしたポーチ。
先輩の車の中か、蔦屋書店のFUSUにあるか、大学にあるかのどれかだと思うが、どれだろう。わからない。
仕方なく、家にあったマスカラやらで顔を整える。にきびがいくつか潰れてカサブタになっていた。

大学へ行く。大学には化粧ポーチがないようだった。

今日は12月に参加する学会の資料作成と、島根での調査研究の準備を行う。



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