人見知りの人

人見知りの人が好きだ。私が行っているテニススクールのクラスは、みんな静か。コーチまで人見知りなので、シーンとしている。

おじさんで、おばさんで人見知りって、社会人としてどうなの?と思わなくもないけど。でも、そういう彼ら、彼女たちの慎重さが好きだ。

彼らには、いろいろ質問しないように気をつける。どんな人なんだろーと、ついつい話しかけたくなるけど、グッと我慢。沈黙を埋めたくなるけど、耐える。

でもたまに、私がテニスで良いショットをすると
「おー」
と、小さい声が聞こえる。

たまに
「ナイストライです」
囁いている。

たぶん、人見知りの人は、適当なことが言えないのだと思う。

だから、自分の気持ちにあった言葉を探して見つからず、黙っているのだろう。沈黙が流れて、彼らには人見知りというラベルがついている。

ようやく口から出た言葉は、選び抜かれて、ようやく表に出てきた言葉たち。

たとえそれが、
「暑いですね。」でも、気持ちがほっこりしてしまうのは、きっと熟成された言葉たちだからだろう。

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