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「好きな子にフラれる」は自然の摂理か? 4

僕が「モテるようになる」とは、どういうことだろう。

眼前どころか、もはや僕の眼球に接着しているんじゃないかと思うぐらいにそびえ立っているのが、「僕はモテない」という事実だ。

モテるために、
高嶺の花と思えるような女の子と付き合うために、
僕はどうすればいいのか。

きっと答えは簡単で、
僕は変わらなければいけないのだろう。

今まで全くモテてこなかった。
中学も、高校も、大学も、去年も、昨日も、
僕はモテなかった。

今日も、現在進行形で、モテていない。

こんな結果を残してきた「今まで」と同じことをしていたら、明日も、来年も、
同じ結果だ。
僕はモテないだろう。

僕は変わらなければいけない。

じゃあ、僕は、どうしたら変われるんだ?

変えなければいけない点は、沢山ある。
ほぼフルモデルチェンジと言っていいぐらいだ。
容姿、服装、言動
モテない要素を全て、モテる要素に変えなければいけない。

ここで一つ問題がある。
「そう簡単に自分を変えることはできない」ということもそうだが、
そんなことは言ってられない。
問題は、ひたすらモテるための勉強をして、モテる容姿、服装、言動に生まれ変わった僕を見て、周りの知人、友人はどう思うかだ。

おそらく、多分、きっと、確実に、こう思うはずだ。
「色気づいちゃって。モテようとしすぎじゃないか」

そう。
僕は、これが怖いのだ。

モテる髪型にして、モテる色に髪を染め、モテる服装を買ってきて、全てが揃った僕をみて、周りの人間は、こう言う。
「なんか、勘違いしてね?」

僕は、これが恐ろしく怖いのだ。

この恐怖が、一歩目を踏み出そうとする僕の足をひたすら押さえつけるのだ。

この恐怖から逃れるためには、どうすればいい?
いっそのこと、予告してしまうか。

前もって、
「僕は、モテたいので、モテるような容姿、服装、言動をするよう、本日をもって、変わります」
って言っちゃう?

きっと友人はこう思うはずだ。
「あぁ、こいつはモテないな」


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