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話し方教室に行ってみたよ

タイトルのとおり、少し前ですが、いわゆる話し方教室に行ってスピーチのレッスンを受けていました。

元々自分の話し方やスピーチに課題意識があったのですが、仕事のミーティングも去年からもう一年以上Zoom主体で、Zoomで録画した自身のスピーチを振り返ったときにかなり酷かったので、これはなんとかしないといけないと思いました(自分の話を聞くのってストレスですよね)。

また、今年初めにClubhouseが流行って登壇したことや、去年note CXOの深津さんが発声練習をしていたこともあり(以下の画像w)、自分もある程度基礎的なトレーニングをしてみようと思った次第です。

自分自身で課題意識を持っていた点は以下ですが、レッスンを受けたところ自覚していなかった癖もありました。

自覚していた癖:
・あの、その、まぁ、え〜、えーっと、などのフィラー(filler)が多い。
・「ちょっと」などのいらない言葉を挟みがち(子どもに口癖として移る…)。
・緊張すると早口になったり、言いたいことを端折ってしまったりして、効果的に伝わらない
・上記の結果として、自信のある話し方に聞こえない

自覚していなかった癖:
・口の開きが小さくもごもごしている。抑揚がない
一文が長い
・話している間に顔が動く
表情が伝わりにくい、感情が伝わりにくい、とっつきにくい(別に表情豊かとは思っていなかったが、動画で見ると一目瞭然)。

特に、もごもごしているという点は、滑舌が悪いとは人生で言われたことがなく課題意識はなかったのですが、レッスンを通じて意識して口を大きく開けて話すとそれ以前とは雲泥の差でした(喜怒哀楽を表現するのが苦手な人は、少なからずそういう要素があるかもしれません)。

以下で振り返りもかねてトレーニングしたことをまとめています。自分用のメモなので言葉遣いは自分で咀嚼して考えたことも含まれていますが、内容自体は市販のスピーチ本などでも書いてある一般的な内容と思います(話し方教室でも市販のテキストを使っていました)。こういった教室は実践に価値があり、講師に見てもらうことでの癖の発見や話し方のフィードバック、練習の仕方を教えてもらうこと、継続的な自主練のモチベーションになることが重要と思いますので、話し方教室自体はすごく意味があったと思いました。

1. 発声・滑舌・話し方

・すべての基本となる発声は腹式呼吸で(複式発声トレーニング)。
口をしっかり開けて話す(口角を上げて話す)、滑舌・発音を意識して発声する、口を大きく開けて話すと声も遠くに通るようになる。発声の練習として、「あめんぼあかいな」や、「外郎売」(上で深津さんが読んでいるやつ)など。
・発声の最初の入りは高いトーンで入る。話すごとに基本的に音は低くなっていくので、最初が低いとその後ずっと低くなってしまう。
テンションは自分が思っているよりもずっと高く、オーバーに話をする(大勢相手に話す場合はそれくらいでないと伝わらない)。

2. 表現力(抑揚・強調・間)

・抑揚(イントネーション)や強調、間を意識してつける。
・特に間は、かなりしっかり間をとっても聞き手には気にならず、言葉が伝わりやすい。文中の単語などの間は1〜3秒、文末の間は3〜5秒とっても大丈夫。
・間が怖いと、話を無理やり繋いで冗長になったり、「あの、まぁ、え〜っと」などのフィラーが入ってしまう。勇気を持って間を作り、フィラーを飲み込む(フィラーは意識することでだいぶ改善しました)。
・強調したい箇所や単語は、感情を込めてゆっくり話したり、強く(逆に弱く)発音することで、聞き手に印象づけることができる。
話すときは笑顔で。笑顔が出てくると自然に抑揚もつくようになる。

3. 緊張対策

・緊張の原因は、自意識過剰、はじめての場所・空間で不慣れ、準備不足など。原因がわかれば対策すればよい(下準備やイメージトレーニングなど)。
・人が多いと緊張するというのは自意識過剰なので、メタ認知で冷静に。1:100ではなく、1:1を100に分けてやっているという考え方で。
・大人数いたら反応が悪い人もいるので、反応が悪い人をみてどうしようと慌てるのではなく、反応がいい人に着目する。
・覚えたことを一言一句伝えようとすると単調になるし、早口にもなる。聞き手は原稿を知らないので、多少間違っていても誰も気にならない。大枠を押さえて自信を持って話す。
・目線は左右に振らず(キョロキョロして自信がないように見える)、振る場合は下におろしてから戻す
・人の目を見るのがつらい場合は、眉間やおでこを見れば相手には目を合わせているように感じられる。

4. スピーチパフォーマンス

・人は耳より目から多くの情報を得るので、見た目の振る舞いはとても重要。ジェスチャーや目線、表情を効果的に使って自信のある振る舞いをする。
・ジェスチャーはあまり入れすぎるとノイズになるので、1分のスピーチで1つくらいでよい。また、意味のないジェスチャーやストロークは入れない(効果的な場合はもちろん入れてよい。スティーブ・ジョブズなど)。
・リアルでは、ジェスチャーは胸より上の高さで。オンラインでは、顔の高さで(カメラに映るよう)。
・目線は、ワンセンテンス話すごとに、会場の特定のブロックに目線を定め、そこに語りかける。センテンスや意味が変わったら異なるブロックに目を向ける
・ロジカルスピーチ(論理的な構造で伝える)を意識。具体的なエピソードも添えて話すと興味を引きやすく、説得力も増す。また、論理的な内容構成にすることで、内容を覚えやすく・思い出しやすくなるため、緊張対策にもつながる。

レッスンを通じて出現した新たな癖

・強調や抑揚を意識して話すと、助詞の語尾が上がりがち(〜は↑、〜を↑、など)。語尾が上がると幼く見えて落ち着いたように見えない。
・滑舌よくリズムをとろうとすると、頭が上下に動く(聞き手にとってはノイズ)。
・話しているときに顔が真顔に戻りがち
・話しているうちに、話が冗長になりがち。短い時間でコンパクトに伝えることを常に意識。

今後の継続的な課題

おもいっきり表現をすること。自分ではオーバーかなくらいテンションを上げたりする。
・テンション上げるのは恥ずかしさなどもあるが、やっているうちに慣れる。数をこなして力加減を見る。おもいきりがあると抑揚もついてくる。
・特に嬉しいこと、ハッピーなことは淡々と話すのでは相手に伝わらない
癖はノイズにならない程度は許容。100%は目指さない(孫正義社長のスピーチでも「え〜」「あの」などはある)。

以上は基本的な内容なので、結局は継続的な練習が重要だと思います。さいわい、Zoom会議は多数あるので、意識すれば練習の機会は仕事中でも毎日あるし、子どもの絵本読み聞かせでも発声・滑舌・表現力などのトレーニングができます。

いつもnoteのイベントでnoteプロデューサーの徳力さんの司会ぶりがすばらしいなと感じており、ビジネスマンの喋りの一つの見本かなと思います。徳力さんの喋りを目指して、これからも練習に励みたいと思います。

(↓徳力さんの喋りの例)


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