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#14 「Past Masters」 - ビートルズ裏街道【The Beatles Album Review】

オリジナルアルバムについて語り尽くした後でもまだ解説の余地がある。
てことで、思いつくままに今後もビートルズのアルバムレビューを続行します。
今回は「Past Masters」です。

基本情報

オリジナルリリース 1988/3/7

  1. Love Me Do (single version)

  2. From Me to You

  3. Thank You Girl

  4. She Loves You

  5. I'll Get You

  6. I Want to Hold Your Hand

  7. This Boy

  8. Komm, gib mir deine Hand

  9. Sie liebt dich

  10. Long Tall Sally

  11. I Call Your Name

  12. Slow Down

  13. Matchbox

  14. I Feel Fine

  15. She's a Woman

  16. Bad Boy

  17. Yes It Is

  18. I'm Down

  19. Day Tripper

  20. We Can Work It Out

  21. Paperback Writer

  22. Rain

  23. Lady Madonna

  24. The Inner Light

  25. Hey Jude

  26. Revolution

  27. Get Back

  28. Don't Let Me Down

  29. The Ballad of John and Yoko

  30. Old Brown Shoe

  31. Across The Universe

  32. Let It Be

  33. You Know My Name
    Total Time 93:29

ビートルズが解散して久しい1988年になってから出たアルバム。
ご存知のようにビートルズのオリジナルアルバムにはほぼシングル曲が入っていないので、
オリジナルアルバムでは聴けないシングル曲をまとめようと企画されたらしい。
シングル曲を中心に時系列順に並んでいるので、
ある意味ベスト盤のようにも聴くことができます。

もともとは「Vol.1」「Vol.2」と分けて販売されていたのですが、
現在は2枚組アルバムになっています。
ホワイトアルバムを上回る33曲入り。

レビュー

☆☆☆☆☆☆☆☆★★(8/10)

シングルで出た曲が主なのでどれも曲自体が強いです。
オリジナルアルバムを聴いた後で戻ってくると
「そうだそうだ、こんな曲もあったわー」と思う。

楽曲解説

以下、アルバム内で特に好きな曲について一言ずつ。

Love Me Do (single version)

各種ベスト盤に入っているものと違い、
Past Mastersでは「リンゴがドラムVer.」が採用されています。
タンバリンが入っているかいないかで判別できる。
ついでに言うと、ピート・ベストがドラムのVerは「Anthology 1」に入っています。

She Loves You

元気の良いコーラスが気持ちいい曲です。
アルバムに入ってても良かったと思うんだけどなぁ。不思議。

I Want to Hold Your Hand

タイトルを日本語訳すると「君の手を握りたい」なのに
なぜ日本語タイトルは「抱きしめたい」になってしまったのか。
手を握ると抱きしめるじゃ雲泥の差があるぞ、といつも思います。w

Komm, gib mir deine Hand

↑の「抱きしめたい」のドイツ語版。
ビートルズはデビュー前にハンブルクのライブハウスで修行してたから
思い入れのあるドイツに感謝の気持ちを込めて、的なシングルだと思ってました
実際には
「うちの国で出すんだったらドイツ語で歌わな売れんよ」
とドイツのレコード会社から要請があって作られたそうな。
新曲を出すたびにそのドイツ語版も出すとか「めんどくせー!」と
当然メンバーは思ったようで、ドイツ語版シングルは結局1枚のみ。
そして英語のままでもビシバシ売れましたとさ。めでたしめでたし。

Long Tall Sally

リトルリチャードのカバー。ポールがボーカルです。
穏やかな歌声の人というイメージが強いポールですが、
モノマネという域には収まらないくらい、本人によく似た力強いシャウトが気持ちいい曲。

I Feel Fine

フィードバック音をレコードに入れた世界初? の事例らしい。
ギターをアンプに立てかけておいたら異音が鳴り出して
この音を使いたい! となったのがきっかけだそうです。
こういうハプニングを積極的に取り入れるのがいいよね。

曲とは関係ないけど、エレキギター始めたばかりの男子って
大きなアンプを使うと必ずフィードバック音を鳴らしたがりますね。w

Yes It Is

バイオリン奏法で鳴るギターと3人のハモリがうっとりする程美しい曲。
なぜだか「夕焼け」のイメージが頭に浮かびます。

I'm Down

ポールによるリトルリチャード風な曲。
これはカバーではなくオリジナル曲です。
こちらも力強いシャウトが気持ちいいですね。

We Can Work It Out

ポールが作った「俺らならなんとかできるよ」というフレーズに
ジョンの「人生は短いぞ」という掛け合いが面白い曲。
現在は当たり前の「PV」が初めて作られたシングルでもあります。
映像を作っておけばテレビ番組で直接演奏しなくて済むから、だってさ。

Paperback Writer

「あの娘が好きー」とか「女の子にモテたいー」みたいな
恋愛以外のテーマで書かれた最初の曲。
「この前叔母に『馬とか首脳会談の曲は書かないの?』なんて言われちゃいまして」とポールは釈明しているらしい。w

Rain

こちらも恋愛以外をテーマにした曲です。
「天気」の話を持ってくるのがイギリスっぽいね。
Revolverの制作時にレコーディングされた曲なので、
テープレコーダー遊びが駆使されています。
ずっと高速で演奏したテープをゆっくり再生して
楽器の音にずっしりした響きをプラスしたり、
曲の最後には逆再生ボーカルが入っています。

Hey Jude

これも世間的に知名度の高い曲です。
親が離婚したジョンレノンの息子(ジュリアン)を励ますために
ポールが書いた曲。
7分という異例の長さは、多分シングルレコードに収録できる限界。

めちゃめちゃいい曲だけど、
「Fワード」が収録された世界初のレコードでもあるらしい。マジかよ

Let It Be

アルバムVer.はフィルスペクターが余計なことしやがりましたが、
シングルはジョージマーティンがプロデュースしていて、幾分控えめです。
ギターソロもアルバムVer.と違う。

You Know My Name

Let It BeのB面曲。
「ラストシングルのB面がこれでいいのかな?」と
ちょっと思えてきますが、まぁ、楽しい曲です。

まとめ

ほぼオリジナルアルバムの類ですよね。
意外と見落としている人が多いかも知れない。

裏ベスト的な聴き方もできるし、同時期のオリジナルアルバムと一緒に聴いても楽しいかも。

それでは、かしまさでしたー。

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