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歌人見習いが車の免許を取るまで日記 その3

しばしの間、凍狂に来ています。

離れてみれば凍狂には知り合いがたくさんいて、昨日はほぼ未踏の地、北千住でベロベロ会(文字通りベロベロになるイカれた会です)を開くことに相成り、友達と落ち合うまで時間があったので予習予習と思って西口の飲屋街をぶらつく。

と、先生!先生!とあるお店の前で呼びかけられ、なんと数年前の卒業生が客引きをしていた。せっかくほどよく時間もあったのでお店で一杯やらせてもらう。

教員一年目の年にもったはじめてのクラス、やはり思い出深い。

板書するときに惰性でしばらくは☆を使っていたのだけど、☆に変わるなにかすばらしく陽気なマークはないものかという話題で授業がつぶれ、わたしが虫歯の治療のために歯医者に行くべきかどうかという話し合いで授業がつぶれ、生徒が騒いで授業がつぶれ、とにかく授業がつぶれた。

はじめて哲学対話を教室でやってみたのもそのクラスだった。やってみようと思えるなにかがあった。

彼はそのクラスの一人だったのだけど、なにかいつも好奇心、のような表情をこちらに向けてくれるような人で、その視線に、それはそれはこちらは助けられたものだった。

お店をすでに回す側なのらしく、少し話したあとは慌ただしく姉妹店のヘルプに行ってしまったのだけど。

こんな風に出会えてしまうこと、とても嬉しいことだなあと、だからってワタシから連絡先とか渡すのも変よねえと考えた結果、置き手紙を書くことにした。ティッシュの裏紙に、なぜかかばんの底にあった採点用の赤ペンで今日はありがとうと書いて、お店を出るとき、定員さんにことづてをした。

ここまでで終わればよい話、なのにその日ももはやお約束のように泥酔し終電を逃し、タクシーの運転手には存在しない住所を自信満々に繰り返し、マンションの前に着いてからは電話で夫に怒り散らしながらカラーコーンを蹴りまくった。

深層心理、というのかどうかふだん溜め込んでいるものが、どうやら深酒すると出てきてしまうらしくワタシはそうやって定期的に夫にブチ切れてしまう。ビョーキなのではないかと自分でも思うし、これはモラハラというやつなのではないかとも思って、今朝はまた猛省しました。

これからもまた凍狂にはなんべんもゆくので、その際にはみなさまどうぞよろしくお願いします。

「凍狂」の出典を当てられる人がいたらすごいかも。

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