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異次元フェス両日現地参加、アイマス側オタクからの感想

 2023年12月9日・10日開催の『異次元フェス アイドルマスター・ラブライブ!歌合戦』の出演者様、運営スタッフ様、その他開催に携わられた皆様、そして現地・配信で参戦したファンの皆様、お疲れ様でした。私は両日現地で参戦し、交わることがないであろうと思っていた2つの時空、そこに存在するアイドル達が競演するというまさに異次元の空間に立ち会うことができました。感無量です。

 タイトルにも書いた通り、私はアイマス側というか、アイマスには10年以上触れているのに対してラブライブはμ's以外全くと言っていいほど知らないという極端な知識の偏りがある者です(でもこういう人も結構いるのではないかと思います)。
 その私の個人的な感想・見解になりますが、本公演で感じたものを吐き出していきたいと思います。なお楽曲は両日で延べ100曲と大変多いため、これはというものに絞って記載することとします。また、現地参加後の感情で書き出しているため不確実・未確認・誤っている箇所もあるかと思いますがご容赦ください。


0.前提(自己紹介)

 まず私のポジションを明確にするため、各コンテンツにどの程度触れているかを述べさせていただきます。まずアイマス側。

  • 765AS:プレイ動画・実況等で基礎知識を得た後、TVアニメ(ゼノグラではなくアニマス)をリアルタイム視聴。しかしハード未所持などの理由から自分でゲームをプレイするには至らず。

  • シンデレラガールズ:モバマス初期から現在のデレステに至るまでほぼ毎日プレイ。ライブは2018年のSS3Aで初現地参加、以降は度々現地・配信で参加しており、楽曲はほぼ全て知っている。

  • ミリオンライブ!:ミリシタのリリースを期に兼務開始。ライブは2020年の1st〜5th一挙放送で初視聴、現地参加は2021年の7th Reburnのみ。最近は追っていないので最新曲と過去曲の一部を除き、9割方の曲は知っている。

  • シャイニーカラーズ:リリース1周年頃から兼務開始、今では軸足をこちらに移しつつある。ライブは2020年のMUSIC DAWN(無観客)で初視聴、2021年の2ndで初現地参加、以降の大型公演は可能な限り全て現地・配信で参加している。楽曲は全曲知っている。

続いてラブライブ側。

  • ラブライブ!(無印):TVアニメはリアルタイム視聴、アニメで使用された楽曲は当時聴いたが、以降10年近く聴いていない。

  • サンシャイン!!:TVアニメは当初リアルタイムで見ていたが完走まで至らず。キャラクターは何となく分かるが楽曲はほぼ聞き覚え無し。

  • 虹ヶ咲以降:タイトル、キャラクター、楽曲やリリースされているアプリなども含めて全く知らない。

 このくらい知識量や熱量に差があります。そんな私から見ての感想だということでご理解下さい。現地通し券の当選通知が来た時は予習しようと思っていたのですが、本業のアイマス側のライブも多数あったし副業もあるし他の趣味もあるし…と消極的理由ですが結局まったく予習せず当日に臨みました。

1.公演全体への感想



 ラブライブ凄ぇ。


 いや、アイマスが劣っているとは微塵も思ってはいませんが、ラブライブのキャストのパフォーマンス力が凄ぇ。予習もせず現地で初めて観たので、この曲はどのシリーズとか全くわかりませんでしたが、Liella!の大人数編成でのフォーメーションダンスと衣装捌きの迫力が個人的にぶっ刺さり。アイマスは多くても5人ユニットの場合がほとんどだし、それ以上の人数で固定メンバーの曲は基本的にありません。あとキメ顔がめちゃくちゃ抜かれてる人がいて「この美人誰!?」って思いました(恐らく結那さんのこと。でもみんな顔面が良すぎる)。
 蓮ノ空は2人ユニット編成が基本なんですね。まだ活動開始して1年程度だということをMCで言っていましたが、そうだとは信じられないくらいの練度の高さを感じました。個人的にはスリーズブーケの『眩耀夜行』がMVの美しさも相まってかなり刺さっています。
 他シリーズも含めて、全体的に情熱溢れるダンスや表情で力強さを感じさせる一方、楽曲によって繊細さも見せてくる表現力が素晴らしい。今まで触れてこなかったのを後悔すらしています。

 そしてファンの熱量と練度が凄ぇ。これが世に聞こえたラブライバーか……。
 1点目。私の見た範囲や自席の周りでは明らかにラブライブ勢の方が多かった。アイマス1:ラブライブ3(:両方0.5)くらいの比率だった、あるいはそれ以上だったように感じました。現地参加に賭ける熱意を感じます。
 2点目。今回のライブでは、一部の曲ではコールがモニタに表示されましたが、そうでない曲のほうが多かった。にもかかわらず、特殊なタイミングやワードでのコールがまあ揃うこと揃うこと。4タイトルで推しが分かれているだろうになぜここまで練度の高いコールが可能なのか(そして声量もデケェ。後ろの席のコールで耳がやられそうになった)。アイマスの方ではそこまでのコールが出ていなかった曲もあったのが無念でならない。
 3点目。賛否あるかもしれませんが、ペンラ芸の技術が高い。私の見える範囲に、UOグルグルで完全な円を描いているように見える熟達者がいました。アイマスの現場であんなに見事な芸は見たことがない。あれに比べたらアイマスの現場に現れるUOグルグルマンは虫が脚をジタバタ動かしているのに似た醜さです(そもそもアイマス曲でUOグルグルが求められる曲は存在しないと思う)。とはいえ、スノハレのUOに完全に出遅れてしまった私も大いに反省すべきです。あの景色は凄かった……

 楽曲に関してはアイマスも負けてはいない。
 シンデレラは(作曲者の事情により使えない曲が多数あるにもかかわらず)アニメ使用曲を始めYes!Party time!!や無重力シャトルなどの強い曲を多数披露、第1回楽曲総選挙ユニット部門1位のTulipをラブライブ側に託し、第2回の1位ガールズインザフロンティア、2位のさよならアンドロメダを持ってくるという豪華な陣容。
 ミリオンはアライブファクターやハーモニクスという2人ユニットの個人の力のぶつかり合いがモチーフになっているような曲を、この2タイトルの競演として持ってくる熱さ。かと思えばジャングルパーティーをぶっ込んでくるミリオンらしさ(褒め言葉…かどうか微妙なところ)。
 シャニマスはやはりユニットの色を全面に出してきて、OH MY GOD、Wandering Dream Chacer、無自覚アプリオリなどはラブライブ勢まで引き込むユニット最強の一手を出してきたという印象。放クラが学祭革命夜明け前というのは意外でしたが、まだビーチブレイバーなどを残しているという余裕も感じます。

 ということで、両陣営とも本当に素晴らしいステージを見せてくれて感謝と感動が尽きないのですが、NHK紅白歌合戦よろしく一応の勝敗をつけなければならないのだとしたら……私はアイマス側として参戦したにもかかわらずラブライブ側に軍配が上がるのではないかという印象を持っています。
 ラブライブ側のステージは初鑑賞での衝撃があったり、アイマス側は身内贔屓にならないよう差し引いたり遠慮したりという意識があるので完全に公平な視点では見れませんが、観客側まで含めれば上記のような理由でラブライブ側が勝っていたのではないか、と個人的には思わざるを得ません。

 いずれにしても、ラブライブの曲も予習しておけば当日もっと楽しめたかも知れないという後悔と同時に、一生に一度の完全初鑑賞をあの強度と熱量で、視覚と聴覚で、そして振動を肌で感じるほどの空気の中で味わえたのは貴重な経験であったとも思います。

2.個別事項(主にアイマス側)

 セトリや各楽曲のメンバー編成など、細かい部分への感想を箇条書き程度に記載します。とは言えラブライブ側は(少なくとも当日は)全く知らないので、主にアイマスの方についての内容となります。

2−1.Day1

  • シンデレラは『Shine!!』、ミリオンは『BNT』、シャニは『StW』からスタートで自己紹介ってことね…このあたりはまあそうなるだろうという予想通り。

  • 序盤で『エタハモ』に『無重力シャトル』、出し惜しみしねえという意気込みを感じるとともにUOが足りるか心配になる。

  • オリメンがほーちゃんしかいないのに『LSA』、と思ったら混成にしてきて、もうこの後なにやるか分からんぞという諦めと共に思考放棄。(船とか釣りとかの繋がりで編成したということを後で知りました)

  • ノクチル、アルスト、アンティーカ、シーズは各ユニット曲の披露。特に『アビス』『OMG』の強い曲連打で一気にシャニに引き込まれた。

  • 『Guilty Nigth,Guilty Kiss』『Tulip』をタイトル入れ替え+シリーズシャッフルで披露!?もう何が起こっているのか感情が付いていかない(と同時に、今回はオリメンが4/5揃ってるLippsの『Nightwear』は無しか、じゃあイノタク曲は何をやるのか、やっぱり『アンドロメダ』か『ミラボ』あたりか、と考え出す)

  • スタマスから『SESSION!』を持ってきたのは意外。スタマス曲の中でもかなり好きなんだけど随分久しぶりに聴いた気がして一瞬ピンと来なかった。

  • そして『アライブファクター』。両タイトルの各シリーズから1人ずつ選抜してぶつけ合うような演出で、ある意味でこの異次元フェスを象徴するかのようなステージ。Day1で一番印象に残った。

  • 『READY!!』『僕らは今のなかで』をタイトル入れ替えの全体曲として持ってくるのはもう感情が保たない。ていうかやっぱりそれぞれの初代の曲もやるんだ、じゃあDay2は何が!?

  • 伊波杏樹さん、最後の挨拶だけで明らかに分かるMC力の高さで一気に締まった。一門とか一座とか言われてるデレミリでは中々こうは行かない(褒め言葉)。

2−2.Day2

  • いきなり『YPT』から!?Day1後に補充したのにUOが足りなくなる予感。『シャイノ』『らったった』というDay1とは違う自己紹介の仕方に早くも思考放棄。

  • オリメンの『流れ星キセキ』は10thファイナル以来。コンステでもMOIW2023でもやってるけど、やっぱりオリメンはアニメを思い出して泣く。

  • 放クラは『学祭革命』か…個人的に最強火力だと思う『ビーチブレイバー』でもタオル曲『太陽キッス』でもないのは少々残念ではあるがこれはこれで良い。コールが特殊なのでガイドがないと揃わないのも仕方ない。念のため振り回す用のタオルも忍ばせていたがしょうがない、と思っていたらラブライブ側の『Mix Shake!!』に救われた。

  • アイマス側のトンチキ曲『ジャングルパーティー』。この大舞台でやりやがった。ある意味で最高の一体感、しかしよりにもよってこの公演でやるか?いや、これがミリオンらしさか…この時点では『コットンキャンディえいえいおー!』が待っていることを知らない。

  •  イルミネは『HFL』、これも若干意外。でも「大切な仲間達と同じ時を生きる」「続いている空の下にいる」という歌詞が本公演のことを謳っているようで涙腺に来るものがある。

  • スリーズブーケの『眩耀夜行』、完全初見でしたが凄く良い。背景のMVも美しい。

  • 『Shine in The Sky』をこの編成で観れる日が来るとは…やはり遠くから見てもともよ様の動きは見事。

  • 猫曲2連続。みっくの猫耳は危険すぎるだろうが…

  • 『MY舞TONIGHT』『侠気乱舞』の流れからストレイライトが『WDC』で会場の空気を完全掌握。やっぱりこのユニット凄い。『KNOT』も凄かったが、更に『無自覚アプリオリ』でシャニがDay2最大火力を固めて畳み掛けてきた。明確なシャニの見せ場を用意してくれてありがとう。

  • ニュージェネがU149を率いる編成での『ガルフロ』はデレの歴史を感じる。TVアニメとしては先を歩いていたニュージェネ(個人としてもそれぞれ歴代シンデレラガール受賞)が、その後ろを歩くU149に対して「自分の足で歩け」と激励しているかのよう。

  • 幕間からの『さよならアンドロメダ』。イノタク曲はやはりこれで来た…と思ったら歌唱はミリオンとAqours!?7th名古屋とかコンステとかで凝りに凝った演出をしてきたけど今回はそれを更に上回った。

  • 放クラ曲を2曲やったからシャニのユニット曲はもう無いかと思っていたら『Tracing Defender』。こんな大人数でやるのは初めてだが、その中でもオリメンかつ群を抜いたダンス力のさや姉の切れ味が光る。

  • Day1の『アライブファクター』と対をなすようにDay2は『ハーモニクス』。こっちは個人ごとではなく各タイトル選抜の3人チームで戦うようなステージを真ん中から半分に割った構成。熱すぎる。

  • 『繚乱!ビクトリーロード』は知らない曲だったけどアイマスの『団結』とか『EVERYDAY STARS』と同じ作りの曲か、アイマス側もちゃんと歌詞作ってるのは凄い。と思ったけど、ニジガク以外は全員今回のために作ったと知って一層感心した。

  • 『コットンキャンディーえいえいおー!』???なんだったんだこれは。キャストを見ようとしてもMVに目が吸い寄せられてしまう。

  • Day2でもラス前に初代曲の交換、『Snow halation』と『M@STERPIECE』。正直に言いますが、アニメで使われたようですがスノハレ全く記憶にありませんでした。したがってUOのタイミングも逸しました。景色が一面オレンジになったのに瞬時に反応できずペンラを下ろして慌ててオレンジに変えようとアタフタしていたのは勿体なかった。マスピの方はもう何度も聴いていますが、やっぱりここではこの曲しかないと思えます。

  • 最後の挨拶でひとみんがぶちかましてきた。ドーム全体がどよめくほどの可愛さ。それでこそシャニのセンターだ。

3.余談

3−1.当日の座席

 前述の通り両日現地だったのですが、Day1はエキサイトシート、Day2は1階スタンド席のかなり中央部(野球のシーズン席だとスターシートA)でした。具体的には以下の図のあたり。

当日の自席位置

 エキサイトシートはフロートが至近距離に来る、シート前が広い、クッションが柔らかいという点はいいのですが、ステージを見るにはあまり良い席とは言えません。エキサイトシートの後列の方はグラウンドレベルより1段2段高くなっているので若干見やすいものの、アリーナ席の最後列より更に後ろであり遠いことに違いはありません。前列に至ってはグラウンドレベルと同じなのでかなり見づらいです。しかもシートはホームベース向きに設置してあるため、ステージを見るには90度横向きにならないといけない。
 スターシートAはスタンド席の中では十分に当たり席でした。当然ステージは遠く、シート自体は他の席と同じでかなり狭いですが、モニターがほぼ正面から見えるので全体の演出はかなり見やすい。通し券様様。

3−2.ラブライブ曲の復習

 ラブライブのステージに甚く感銘を受けたので、ライブ後に早速いくつか音源を確認しました。そしたら今回のライブで披露されてない曲もなかなか刺さってきた。その一方で、早くも音源では満足できないというかステージパフォーマンスと共に観たいという気持ちも湧いてきてしまいました。アイマスとラブライブ両方追おうとしたら体も金も足りんぞ…




 ということで、改めて素晴らしい公演でした。ラブライブに対する知見も得られ、(特にラブライバーへの)無知から来る偏見のようなものも払拭されました。さすがに両タイトル追ったりプレイするアプリを増やしたりというのは難しいですが、無理のない範囲で触れていきたいと思っています。

 ちなみに「異次元フェス」というのはバンナムが仕掛けるコラボライブイベントで、その第一弾がアイマスとラブライブのコラボだということになります。第二弾はまだ発表されていませんが、公式発表を見る限りアイマスやラブライブが関わるとは限りません。ガンダム、テイルズ、電音部などのコンテンツをメインとして開催される可能性もあります。いずれにしても、従来のバンナムフェスよりもコラボ色を強めたイベントになると思われますので、期待しつつ第二弾の発表を待ちたいと思います。

「異次元フェス」は、「アニソン」の枠を超えて広がり続ける2次元×音楽の世界で、あらゆるコンテンツの垣根を超えて異次元のコラボレーションを実現し、ファンとより広くつながるために生まれた新しい音楽イベントシリーズです。第1弾となる本イベントでは、コラボレーション楽曲をはじめ、多彩なオリジナル企画を実施します。

"BANDAI NAMCO NEWS",Newsletter No.74 December 2023


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