宝塚DVD観賞会

ことあるごとに、友人・知り合いに「宝塚のDVD観ない?」と言いまくる人間・私。
ちょっと興味あるけど、お金払うほどでは……程度の人間から、互いにDVDを持ち寄ったりするレベルの人間まで。どんどん私の策略に絡め取られていきます。何を隠そう、宝塚を布教したい!

で、何人かに作品を見せて行ったら、やっぱり人によって何を宝塚に求めているか、とか、感動ポイントがどこか、とか、だけではなく、人によって興味のあるものがかなり違うんですよね。

case 1 :吹奏楽やってた人

地味に、彼らはミュージカル曲を知っている。
だから、有名どころのDVDを見たがりがち。
良いね!
あとは、その関連で意外とミュージカルのタイトルは知っている人が多い。
例えば、エリザベートとかファントムとか。ザ・王道から入る人たちです。
まあ、そこまでハズレはないからね〜〜

case 2:知ってるワードで決める人

吹奏楽ケースと基本的に変わらないですが……。
例えば、ベートーヴェンを知ってるからfff選ぶ、とか。
雨に歌えばを知ってるからそれを選ぶ、とか。
まあ、王道に行きがちですが、宝塚オリジナル作品も割と初見で見るタイプの人たちです。
そして知ってるワードの解釈に感心して帰っていく。

case 3:宝塚らしさをぼんやり持ってる人

楽しくて、キラキラキャッキャって感じっしょって人たち。
残念ながら、悲劇を集めがちな私には、ピガール狂騒曲くらいしか提供できません。
が、どうやらピガールが面白すぎるみたいで、「たまに吉本感あるんだね」と言われました。なんでやねん。許してやったらどうや。
でも、ゴリ押しで他の重めの作品を見てしまうと、コロッとハマってくれます。ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカを見せた友達がそれでした。
そろそろ、ザ宝塚っぽいDVDが欲しいな……。最近で言うと、巡り合いは再びとかかな……?

まあ、ここのあたりまでは、なんだかんだ言って、まともな感性の人たちでしょう。ここからだんだん、クセが強くなってきます。

case 4:日本史好き

必ず、桜嵐記を選んできます
まず、南北朝の時点で心ひかれ、楠木正成ではなく楠木正行と知って、その意外性に驚き、十中八九選んできます。
で、日本史好きにはインテリフレンズも多いので、いかに従来の軍国主義を避けようとしているかを語ると、宝塚の政治性とかそういう方面への配慮も知って、結構感動されます。
壬生義士伝も、新撰組ファンには選ばれがちですけどね……。それ以上に、私の周りには、桜嵐記セレクトが多い……。
ちなみに、桜嵐記を観て泣く人と泣かない人がいるんですが。私は泣く人です。
見始める前に、「ティッシュ用意しておくね」といったら、若干引かれましたが、その子も、思いっきり泣いていました。それみろ。

case 5:革命が見たい人

これは初見さんじゃないんですが、革命シーンがいい、という話になりました。
そこで、労働者運動(ワンス)と、独立運動(エリザベート)と、共産主義(マノン(舞音))どれがいいか聞きました。
無事、マノンが選ばれました。
中国文化を勉強している人で、「同志よ」の言葉で、かなり喜んでいました。どうやら、共産党では共産主義者たちを「同志」と呼ぶようですね。
それから、意外と共産主義的な革命もちゃんと宝塚、描くんですね……全面肯定とまではいってなかったと思いますが、そんなに悪く書かれていなかった印象です。
ああ、でもネバーセイグッバイとか、アナスタシアは若干反共産かな……?

case 6:セリが見たい人

セリというより、舞台機構に感動していた人もいました。ので、fffを見せましたよ。あのセリの大盤振る舞い!
しかもそれが、かなりいい感じの演出になっていて、もうすばらしいですよね。舞台演出、舞台機構に興味ある友人には、fff結構ウケます。

case 7:概念や精神世界が見たい人

宝塚って結構概念の擬人化が多いですよね。トートとかまさにって感じで。
後、あるあるなのが、夢や精神の世界
ワンスのヌードルスの麻薬の時の夢とか、fffのナポレオンとの会話とか。とか桜嵐記の後醍醐天皇登場シーンとか、楠木正行が、自分と対話するときとか。
概念を考えるのが好きな友達には、fffを見せました。
まあ、よく考えれば、夢で追い詰められたりするのって、宝塚あるあるですよね。

case 8:上演順に見たい人

これは一人だけいました。大学院生なので、ひょっとしたら院生のサガなのでしょうか。
今までにいなかったタイプで、聞き返してしまいました。
「え、なんだって?」
「いや、だから古い順に見たい」
でも、私が間違えたせいで、全く上演順には見られませんでした。ごめんなさい。

まとめ

まあ、人によって好きなところが違いますのでね!
なんでも見せていきますよ!
そして、一緒に見る人によって、自分も他のところについて知ることが
できるので、いいですよね。

余談

原作重視の人もいるんですが、原作のある作品を見せた人の中で、一番感動されたのが、三島由紀夫の『春の雪』でした。
セリフが、ほぼ原作まんまのようで、明日海りおがイメージ通りだったようで。私も三島も好きなので、ここの界隈では盛り上がりそうです。


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