「浮気して、他に相手作った方が今のパートナーにも優しくできるから、ゆゆさんも絶対そうした方がいい」
って言われたことがあるんだけど、私はそう思わない。

絶対、とつけて何かを伝えてくる時は相手の正解や正義が確定されてて、こちらの言い分は肯定以外聞き流されてしまうから、何も言わなかったけども。

「ほーん、まぁそういうやり方もあるかもねぇ」
「そうだよ！絶対その方が上手くいくし、何か嫌になったら保険かけられるしね」
「そうか〜」
なんて、ゆるりと会話を終わらせる。否定も肯定もせず、相手の主張を一つの知識や情報として聞き入れる。私のよくやるやり方だ。

最終的にはどんなものもその人に合う方法を選んだらいいだけなので、別に否定も肯定もしないし、そういうやり方をしてる人がいるのも理解してる。
でも相手の性格を理解せず、ましてやプライベートに踏みこんだことについての話題で価値観を押し付けるのは違うと思うのよ。

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嘘が悪いとは思わない。
でも、嘘を吐くことは、大なり小なり代償があるとは思っている。リボ払いみたいなイメージ。
すぐ払い切れるくらいのものなら、そこまで影響はないし、その場は丸く収まるかも知れないけど、長期的になってくると、最初に払った額よりも膨らんだ額を払わなければいけない。
このリボ払いのお金を「嘘」に置き換えた感じ。

目の前の相手に誠意と真摯な心を持って接することは、回り回って自分への誓いを守れるかどうかだと思ってて。
例えば先の話で言えば、パートナーを複数作ることを相手が了承してないなら、その自分への誓い・小さな約束事を一つ破り、二つ破りとしていくうちに、自分を守るためにとっていたはずの手段に心を殺されてしまうことがある。

もしも、何かをきっかけに自分の周りに誰も何もいなくなってしまった時に、嘘を吐き続けた自分に対して自力で自分の心を立て直したりするのが困難な人もいる。
それを自分への罰だ、必要な嘘だったと言う人も、受け入れる余裕や慣れがある人もいる。

もし、ここまで読んだあなたが嘘を重ねていて、でも、どこかで引っ掛かり続けてしまっているのであれば、一度ここで立ち止まってみてね。

小さな嘘の積み重ねは、その一つ一つに心を殺されていく人もいることを忘れないで。
それが自身に吐くものでも、他者に投げかけるものでも。優しさゆえのものでも、自衛ゆえのものでも。
嘘がホントになるほどまでに塗り固められないのであれば、優しい嘘も取り繕う嘘も、どこかで辛くなるかもしれないよ。

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パートナーとの付き合い方のことで言えば、モヤついたことや不満なことを丁寧に話し合えたり、解決は難しくてもお互いに向き合うことを諦めずに関われた人やそんな関係性を築けた・築こうとできたことは、きっとあなたにとっても一つの実績に繋がるし、上手くいかなくても嘘をつかなかった自分を誇れると思う。

相手に向き合うことを恐れず、自分に嘘をつかなかった人だけが見れる幸せや得られる環境もあるよ。ほんと？と思うなら、嘘をやめてみよう。無理に同意することもないし、否定しなくてもいい。

まずは今日から、自分の口や手から生み出される言葉に、嘘を混ぜないで発してみない？