『赤赤と佇む街』オンライン写真展のご案内

このページは、写真家・溝口良夫氏のオンライン写真集『赤赤と佇む街』のオンライン写真展です。写真集『赤赤と佇む街』は、当写真展のために企画・制作されたカストリ出版オリジナルのオンライン写真集です。他店での販売はございません。

全国に偏在した遊廓、私娼街、赤線、青線、芸者町など様々な俗称を持っていた娼街をフィルムカメラで切り取った写真群。溝口氏が昭和の終わりから、およそ40年に渡って撮影してきた未発表作品を多く含む329枚を公開。今はすでに失われてしまった貴重な街景を、フィルム特有の味わいある画調でお楽しみ下さい。

オンライン写真展の入館料（閲覧権）は1,500円です。note上では画像をクリックすると、より大きなサイズで堪能することができますので、実際の写真展で作品をご覧頂くような雰囲気でお楽しみ頂けます。「記事を購入する」をクリックしてご購入下さい。一度記事をご購入すると無制限でご覧頂けます。

はじめに（著者から）

山奥の人里から離れた森の中の道を歩いていると、林の中に赤赤と明かりが点る家々がある。
建物は人家にしては、華美であり大きい。
通りすがりの男に、あそこは何かと聞くと「俺は知らない」と云う。
他人には云えないが皆ひっそりと内緒にしている。
昔はそんな場所は特に多くあった。今はそこにあった「重要文化財にしろ」と思うような建物も朽ち果てて消えている。
消えてしまって、赤赤と佇んでいた街を切なく思うのである。
溝口良夫

When I was walking along a forest road deep in the mountains, far from the human village, I found houses with reddish lights in the woods. The building is too gorgeous and too big for a house. When I asked a passer-by what it was, he said, "I don't know." Everyone can't tell anyone else, but they keep it a secret. In the past, there were many such places. Even the buildings that used to be there that made me think, "Make it an important cultural property," are now decaying and disappearing. I feel sad for the town that has disappeared and stood reddish.
Yoshio Mizoguchi

展示作品

著者略歴

溝口良夫（みぞぐち よしお）1970年自己流にて写真を始める。1990年「ホタル」にて準太陽賞。2013年写真集『ホタル』

撮影情報

• 撮影期間：1980(昭和55）年〜2020(令和2)年

• 撮影地点数：31府県、173地点

• 撮影箇所：北海道札幌市／青森県五所川原市、同青森市／宮城県大崎市／秋田県秋田市、同横手市、同湯沢市／山形県米沢市、同鶴岡市／福島県福島市、同郡山市、同三春町、同いわき市／茨城県水戸市、同土浦市／栃木県栃木市、同佐野市、同足利市、同都賀町合戦場／群馬県みなかみ町／埼玉県熊谷市、同川越市、同大宮市／千葉県千葉市、同船橋市、同銚子市、同木更津市／東京都足立区、同北区、同墨田区、同葛飾区、同台東区、同板橋区、同江東区、同新宿区、同渋谷区、同調布市、同八王子市、同多摩市、同府中市、同立川市／神奈川県横浜市、同横須賀市、同川崎市、同相模原市、同小田原市／新潟県新潟市、同三条市、同長岡市、同糸魚川市、同出雲崎町、同上越市、同新発田市／富山県富山市、同魚津市、同高岡市／石川県金沢市、同加賀市／福井県福井市、同武生市、同敦賀市、同小浜市、同坂井市／山梨県甲府市、同上野原市、同大月市、同笛吹市、同富士吉田市／長野県長野市、同飯田市、同塩尻市、同松本市、同上田市、同諏訪市／岐阜県岐阜市、同高山市、同多治見市／静岡県静岡市、同浜松市、同熱海市、同三島市、同伊東市／愛知県名古屋市、同豊橋市、同岡崎市／三重県亀山市、同松阪市／滋賀県近江八幡市、同大津市、同彦根市／京都府京都市、同八幡市、同舞鶴市／大阪府大阪市、同枚方市／兵庫県尼崎市／奈良県奈良市、同大和郡山市／和歌山県田辺市／広島県福山市、同鞆の浦、同尾道市／福岡県福岡市／大分県大分市／鹿児島県指宿市

• 収録枚数：329枚

• 収録サイズ：長辺2,000ピクセル

免責事項

• 遊廓、青線などの記載は現地での聞き取りをもとにしています。歴史的正確性を保証するものではありません。

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