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手話奉仕員養成講座修了者に聞く36の質問

かつお はい、かつお手話動画です今回はですね2人の手話に関わってる学習者の方に来ていただきまして前は手話通訳者養成講座についてあさりさんに話を聞いたんですけど、今回はサバちゃんに聞いていきたいと思いますそしてゲストには…え~これまた学習者のニジマスに来てもらっています
ニジマス よろしくお願いします~!
サバ いえ~い!
かつお はい、じゃあ早速、手話奉仕員養成講座について聞いていきたいと思います。見ている人とレベルを合わせていくためにまずバックグラウンドを…今まで手話をどういう状態とか状況の中で関わっていきたかを聞いていきたいと思いますね今サバさん…!勤務状況とか生活状況とかどんな感じの中で手話奉仕員養成講座に通われていますか?
サバ はい…!なんかすごい面接みたいですね(笑)。え~と勤務状況…まあまあ普通にIT企業で仕事をしていますと。生活状況は最近東京に出て1人暮らしを始めてますって感じですね
かつお なるほどじゃあ1人暮らしの中でフルタイム8時間やりながら奉仕員通っているという…
サバ そうです!仕事終わりに奉仕員に通ってるっていう感じ…です
かつお 大変ですね
サバ 頑張ってますね

ニジマス じゃあ私ニジマスからも質問をさせていただきたいと思うんですけれども手話歴はどのくらいですか?
サバ そうですね…手話歴だけは結構長くて小6の夏休みぐらいから始めて今も続けてるので人生の半分ぐらいは歴だけ…ブランクとかもあるんですけど人生の半分ぐらいは手話をやってるって感じです
ニジマス お~小学校6年生の時に手話に触れたのはどういう経緯だったんですか?
サバ そうですね私の場合もほんと単純でクラスメイトの子が手話サークル通っててその子に誘われたのがきっかけで始めてメンバーとかおじいちゃんおばあちゃんがお菓子くれたりとか結構それ楽しいなって気持ちから始めて今も続いてるって感じになります
かつお ずっと入っているサークルは同じ?
サバ 一応中学まではそこに入ってたんですけど高校からは土曜授業が始まってそのサークル自体が土曜日の朝だったので行けなくなっちゃって、そこは辞めて高校の間はブランクになって大学に入ってまたちょっと手話を始めたっていう感じになります
かつお まあ手話を勉強してる人の中には手話を続けるためにNPO法人とか手話カフェの運営とかに入っている人もいるんですけどサバさんはどっかの団体に入ったりしていますか?
サバ 会社の方で手話サークル立ち上げてそこで運営をしたりとかしています
かつお 会社の中にじゃあろうの人とかも結構いるの?
サバ そうですね、少ないんですけどなかなかそのチームによってはその障害者雇用枠で来られてる方がいてその中の人で一部ろうの方もいらっしゃるような状況です
ニジマス そのサークルは何人ぐらいなんですか?
サバ そうですね何人結構…本当に誰でも入れるので50人ぐらいはメンバーにいて月に2回ぐらい活動してるんですけど毎回参加してくれるのが10人くらい…なので結構参加してくれる人は多い感じはします
かつお サークルの中でやってるのはどういう…単語の勉強とかそんな感じですか?
サバ そうですね結構初めて手話に触れる方が多いので指文字から…簡単な単語を使った自己紹介とか入門ぐらいのレベル感でやっています

かつお では続いてですね、手話奉仕員養成講座そのものについて知らない人もいるかなと思いますので確認していきたいと思います地域が開催している講座なので結構違いはあるかなと思うんですけれども手話奉仕員養成講座といえば地域で受けられる講座の中で一番…その実力の水準が低いというかハードルが低い講座だと思うんですけどこの認識で合っていますでしょうか?
サバ そうですね。手話奉仕員養成講座は基本的に試験とかないので受けたら人数が多くなければ受かるみたいなところとあとやっぱり応募の要綱でも「手話初めて」みたいなことを書かれてるのでわりとその認識で問題ないかなあと思います
かつお サバさんが入っていたのはなんか聞いた話によると2つの地域で入っていたみたいな…関西と関東ですか?
サバ はいそうですそうです。
かつお それも要綱は同じ?別に条件はそんなない…みたいな?
サバ そうですね。私、大阪と東京の受けてたんですけど大阪は手話奉仕員養成講座は初級と中・上級って2つの講座がありました。そこは初級を受けてそれを卒業した後に中・上級を受ける2か年で終わる講座で東京都はもっと多くて入門・初級・中級・上級・養成みたいな…それは東京都の中の区ごとによっていろいろ違うんですけど私が見てたところはその5クラスありました入門は手話奉仕員養成講座よりもさらになんか入門みたいなところで…大阪にはなかった初級と中級が大阪における初級と中・上級のところかなと思いますテキストも同じでした上級と養成はそちらは試験も受けないといけなくて、ただ私はそこを受けてないので分からないですけど
かつお 東京の方では「手話奉仕員養成講座」「手話通訳者養成講座」っていう区分じゃなくてさっきおっしゃっていた5区分があってそれを登っていく感じなんですか
サバ そうですね手話奉仕員講座ではなくて「手話講座」っていう名前だったのでそもそも「手話奉仕員養成講座」というものがないところになりますただ自分が受けた時は中級を今自分を受けてるんですけどそのテキストがその手話奉仕員養成テキストだったので実際の中身としては初級中級は手話奉仕員養成講座レベルなのかなって感じです

ニジマス 受講期間はどんぐらいでしたか?
サバ はい…ありがとうございます(?)私がさっき先走って回答したところもあるんですけど大阪は本当短くて初級と中・上級なんで2年間ってなります東京だと入門を受ける人がいたら3年とか…そのまま上級に上がる人も多いので4年とかさらに上まで上がって養成まで行くと5年とかなので人によってまちまちなんですけど基本的に2年間で手話奉仕員養成講座のテキスト終わるので基本的に最短で2年間かなと思います
かつお 大阪と東京で受けてるって事は同じ内容をもう1回やってるってことですか?
サバ そうですね私の場合は大阪で2年間受けてテキスト1周して…で同じテキストってことを知らなくて東京でも受けて通い出したら配られたテキストが全く同じだったので全く同じ内容を全く同じビデオでもう1回やってるっていう感じです
ニジマス 教材はビデオを見せられたりすることがあるっていう?
サバ はい一応講座はろうの先生がいて補助の講師として耳の聞こえる先生がついている形で基本的にろうの先生が日本手話で教えてくれるって所は大阪も東京も同じでしたでもやっぱりそのろうの先生が教えてくれるのでその先生によって手話の表現が違ったりとか進め方が違ったりとかってところもあるので割と新鮮に学んでるとこもあるかなと思っています

ニジマス 講座の頻度はどのくらいですか?
サバ なんか両方とも週1あって週1を1年間通い続ける感じですね。5月から始まって次の年の3月の頭ぐらいに終わるみたいな感じなので結構期間は長いその夜と昼コースがあって私の場合は社会人をしているので夜のコースに通ってます
かつお それは何時からですか?
サバ 私の場合は7時から…なので5時半定時でダッシュして間に合うかなみたいな感じですそれから9時まで結構長い2時間ぐらいあります

かつお 受講料は…無料?
サバ 受講料は無料で大阪の場合はテキスト代が徴収されてテキストが3000円でしたね。東京は自分が受けた区はテキスト代無料だったんで本当に無料でしたそこは地域によって違うんですね
かつお テキストもくれたってこと?
サバ そうですそうです
かつお じゃあサバさんは…テキスト2つ持ってるって事ですか
サバ そうです!
ニジマス もらおうとしていますよ!
サバ なんで東京でもらったやつはまだきれいなまま置いて大阪の書き込みしたやつをもう1回使ってるんでもし欲しかったら全然…プレゼントいたします。DVDもちゃんと付いてます
かつお 確かねこれAmazon買えた気がするので
ニジマス 3000円ぐらいですか?
かつお え!?…知らない
サバ 定価3000円だから3000円かな?
かつお でも何か新しくなりましたよね最近
サバ そうなんです!ちょうど昨日コミュニティ嵯峨野に行ってきたんですけどそこでテキスト新しいの去年(2023)の7月に新しいのができててそれが一応講義のやつとその知識的なところ2つに教科書分かれてってなんで来年とかまたテキスト変わるんですかね私は今のテキストのままいっちゃうと思うんであれなんですけど…気になりました
かつお コミュニティ嵯峨野っていうのはなんか関係する施設?
サバ なので本部…ここが出してる本なんですよねこの…「手話奉仕員養成テキスト手話で学ぼう手話で話そう」っていうのが発行が全国手話研修センターなのでまさに発行元にちょうど遊びに行ったって感じです
かつお なんで遊びに行ったんですか?
サバ 場所が嵐山にあるんですよだからちょうど嵐山観光しててお昼ご飯探しにうろうろしてたらちょうど現れて…
かつお いや…あら…現れんやろ!そんな向こうから現れたみたいな…コミュニティ嵯峨野に向かっていたんじゃないですか?
サバ 全く違う全く違うくて、適当に人ごみの方に歩いていったら急に現れてきて「おおそういえば」と思ってあ聞いたことあるなと。この写真この風景見たことあるなと思ったらテキストの裏表紙の写真であちょうどいいなと思って「ランチやってます」っていうのぼりもあったんでそのままランチを食べました
かつお 「コミュニティ嵯峨野ランチ」があるってことですか?
サバ コミュニティ嵯峨野がそもそもホテルなんですよねなのでごはん屋さんもあってホテルの割に全然安くて親子丼とか他人丼が1000円で食べれるしかも量も多くておいしかったです
かつお コミュニティ嵯峨野で遊ぶっていうのは何があるんですか?
サバ いろいろ…DVDで学ぶ手話の本とか全国手話検定の本とか手話系の本がいろいろあってなかなか手話の本って売ってなかったりとかすると思うんですけどなんかいろいろな本が売っていてそれを見て楽しんでました

ニジマス さっきあの~…あの~…サバさん…の受けてる区はテキストが無料だったって聞いたんですけどそれは区ごとでこの講座が開催されてるってことですか?
サバ そうです!東京都は都ごと
ニジマス 都ごと?
サバ 都…都…区ごと区ごとだ!区ごとでやってて多分23区外は市ごとかな?大阪も大阪市とか○○市ごとかな恐らく市とか区ごとで運営のやり方とかそもそも分け方とかも違ったりします

ニジマス 講座の生徒人数・男女比とか年齢層はどんな感じでしたか?
サバ 生徒人数は30とかぐらいで年によってはその手話ブームがあったりすると本当に定員オーバーで落ちちゃうこともあるらしいっていうのは伺いしました自分のときは大体定員割れしてて全員受かってるとき…ですと男女比はやっぱり手話って女性の方が多くてこの手話講座もほとんど女性で男性もいるけどやっぱり10分の1とか?女子が10で男子が1ぐらいそれぐらいの比率かなと思います年齢層は最近は若い人増えてきたかなと思うんですけどやっぱり年は上の人が多いかなと思います社会人引退した後の人とか多いかな私の親世代ぐらいがボリュームゾーン
かつお 1回の講座の流れについてお伺いしたいんですけどこれ前にあさりさんっていう他の人に伺った時はテキストに沿って進めますって感じだったんですけど流れは大体そんな感じ?
サバ そうですね!
ニジマス グループワークみたいなのもあるんですか?
サバ グループワークもあって4~5人ぐらいのグループを何個か作ってその中で例文があってそれを手話でどう表現するかを考えてみんなの前で発表みたいことをグループワークでしたりしています

かつお 課題(宿題)っていうのはありましたか?
サバ 講座の中で特別講座みたいな日とかがあっていろんなろうの方に来ていただいてお話を聞く回ともあったりするのでその方が来る前に質問を考えてきてね…みたいな課題があったりとか課題があることがたまにあったりはしました

ニジマス ちょっと気になったんですけどその講座の中でえっと…基本的には声を使いながら講座が進んでいく感じですか?
サバ 基本的に声は声なしで手話奉仕員養成講座は進んでいってろうの先生が声なしで全部手話をしててちょっと分からない時はその聞こえる先生手話ができる聞こえる先生がホワイトボードとかに書いてくれたりとか本当分かんなかったらちょっと声通訳してくれたりとか基本的には声を使わずにどうやってコミュニケーションをとって手話を使って奉仕できるかみたいなところを考えていく講座なのかなっていうところでした
ニジマス じゃその分からないところを情報保障(サポート)してくれるっていうのは分からない時に誰かが手を挙げて「そこ分からないので教えてください」って言ってもらうみたいな感じ?
サバ そうです!やっぱり私たちが「分からない」っていうかもう反応見て分からなそうだったら指文字でやってくれたとかゆっくり表現し直してくれたり表現変えてくれたりみたいなところでお互いコミュニケーションとりあってって感じで進んでいきます
かつお 人生の半分が手話のサバさんだったら序盤から分かるかもしれないですけど最初から「手話始めました」「(始めた)ばっかりです」っていう人ってついていけるもんなんですか?第1回第2回とか
サバ 結構みんな落ち込む人は多くて「サバさんめっちゃできるよね!」…みたいなことはよく言われてなんかすごい申し訳…申し訳ないなんか申し訳なくないなと思うのもあれなんですけど歴が違うから当然っちゃあ当然なので私が分かるからって進んでいっちゃうのは申し訳ないなと思うので私はその分かってても…「分かるから先々!」みたいな反応はしないようにしてて…
かつお あえて「えっ!?分からないです!」みたいな…
サバ 「分からないです!」みたいなことはしないですけど前に出て発表する時とかも手話を速くしすぎないみたいななんか気を抜くと速くし過ぎてそしたら分からん分からんとみんなから注意される分からん分からんって言われてなので簡単な単語使って自分もやる練習……みたいなところとかゆっくり表すとかやったりしてるのと周りの人が分からなさそうだったら先生がやった手話を私が同じ手話を横でやるとか指文字で教えるとか…声で教えるのはちょっと違うかなと思うので違う表現でこれと同じ意味だよってやったりとかそういうところ手伝えるところとかあるのかなと思ってやっています
かつお 2対30ぐらいだったら全員に丁寧な指導というか話は難しいですよね

かつお 続いては少し難しい質問なんですけれども受講の形式で受講内容は「日本語対応手話日本手話中間手話のどれでしたか事前にどのような手話をするか知っていましたか?」という質問が来ていますさっき「講師の方は日本手話で進めてる」っていうコメントもあったんですけどそれって事前に知らされていたりとかろうの人が「僕の手話は日本手話でこれから皆に日本手話を教えてきます」みたいなそういうスタンスだった…みたいなそのあたりどうでしょうか?
サバ そうですね、特にそういう事前にっていうのはなくて先生の教え方が…今の手話奉仕員養成講座の方は「私の手話は日本手話」みたいな感じ感じ?感じを出してるというか…?結構えなんかこの…この時はこうだよ…みたいなこの文章の時はこの手話だよね…みたいなわりと日本語の対応ではない文法みたいなところは割とやったりはしてるんですけどやっぱり奉仕員なのであえてそんな日本語対応手話・日本手話・中間手話…みたいなことを言ってくる感じはなかったです。一方で大阪も受けてた時はその先生が海外でも研究室手話の研究してたぐらい博士みたいな方が教えてくださってたので結構具体的に日本語対応手話・日本手話・中間手話みたいな説明もプレゼンテーションで作ってそれ説明をしてくれる形式でした最初に今年1年間始まる前にそのプレゼンをして終わりにもう1回同じ内容でプレゼンしてほらみんな分かったでしょみたいなところをやってくれる先生でその先生の考え方は基本的に「日本語対応手話も日本手話もあるけどそれぞれがなんか独立してるってよりは結構グラデーションになってて実際は中間手話でやっていることが多いよ」みたいな…ところだったのでその先生の場合は中間手話だったのかなと思いますでも基本的に「私の手話は日本手話です」みたいな「中間手話です」みたいなハッキリ言う先生はあんまりいないかなと思います

かつお じゃあさっきの教えられ方の中なんですけれども教えられ方の中でナチュラル・アプローチって方法があるんですがこれについてそもそも知っていますか?
サバ 聞いたことあるんだけどそんなちゃんとは分かってないです
かつお ニジマスは知ってますか?
ニジマス あれですかこれ…日本語とかで情報保障(サポート)するんじゃなくてもう手話だけで学んでもらうみたいな感じですか?
かつお 手話だけじゃなくて視覚的な情報だけで教えるのがナチュラル・アプローチ(らしい)で例えば最初の最初とかは本当に手話でやられてもえっ?ってなるじゃないですかなのでスライドに赤色の図形を出してこれがこうだよみたいな…【赤い】これが【赤】ね、みたいなのをやって本当に視覚情報だけで教えていくのがナチュラル・アプローチなんですけど…声とかはないっていう(音声)日本語的な情報を排除して手話や視覚情報メインにした教えられ方をナチュラル・アプローチというらしいんですけどそれと文法を日本語で説明するっていうのに2つの方法があるとしたらどっち?みたいな…
サバ 結構ナチュラル・アプローチの方が多くてでその大阪でやった方の博士のまあ割とま色々手話の文法についていろいろ説明してくれたりとかなので文法日本語で詳しくっていうところ大阪の場合はあったかなと今、東京受けてるんですけど東京は割とナチュラル・アプローチの方かなと思います。スライドで全部準備してあってそれを声無しでいろいろ手話で説明してくれるっていう流れ
かつお やっぱ場所ごとで結構違うってことですね
サバ 場所と先生によって全然違うなあと思います
ニジマス レベルによっても違ったりとかするんですか?
サバ そうですねやっぱ講師も初級担当の講師とか中級担当の講師とかもあるので割と初級とかだったら聞こえる補助の先生がより出てきたりとか中級になったらもうほとんどその先生はしゃべらなくなるみたいなところで教え方とかレベル感とかは全然変わるようになってきますね

ニジマス その先生は…ネイティブ・サイナー?ネイティブの…手話ネイティブの方でしたか?
サバ はいそうですね講師の人は元々ずっと手話をやってて「第一言語が手話」という方がされていました。手話の活動についての話とかも聞けたりしました
かつお 「活動」ってどういう?
サバ ろうあ教会の会議とかそのスポーツ大会とかそれこそいろんな全国に集まって話し合いとかなんか…そういうコンソーシアム的なところとかそれ行ってきてそれ帰ってきてその時の話とかがあったりするのでそこもすごい楽しいなあと思っています
かつお …全然関係ないんですけど「コンソーシアム」って何ですか?
サバ …コンソーシアムって何でしたっけ?
かつお いやおかしいだろ(笑)今普通にしゃべってたじゃん!
サバ なんかいろいろ話す…ポスターとか色々話す…えなんかいっぱい人がいていっぱい話すやつ講義とか
かつお コンソーシアムって言うの?
ニジマス え?分かんない(笑)
サバ コンソーシアム…違うかな?学会って言うかな分かんないでもそう学会みたいな感じコンソーシアムじゃなくて「学会」が正しいですねちょっと学会が出てこなくてコンソーシアムって言ったんですけど

かつお では続いては…受講生のレベル差っていうところで初回はやっぱり手話のレベル差ってバラバラでしたか?それともサバさんが圧倒的に出てて他はまた始めたばっかりみたいな感じですか?
サバ そうですねやっぱりバラバラっていうのはあったと思います。その中でも割と自分は高い方ではあったっていうのは確かにそれはそうで受講生の中でもやっぱり娘さんとかが難聴で勉強始めましたって方だったりするとまあまあそれこそ娘のコミュニティのところで手話を覚えてたりとかしていてそういう「もともと手話をやってきました」みたいな方もちらほらいらっしゃるのでちょっと分かる…指文字で切る手話単語も100個ぐらいはできるみたいな方もいればもう本当に指文字も知らない手話ちょっとドラマで見ましたみたいな方も全然いるので本当にレベルはバラバラだったなあと思います

かつお 大阪では受講を修了したと思いますがその時はレベル差は無くなりましたか?
サバ う~んレベル差やっぱなくなることは多分ないとは思うんですけどそれこそ初めてやった人は上達の幅はすごく高くてその受講が終わった後にそのまま手話サークルに入ったりとか受講を受けつつ手話サークルに入ったりとかどんどん上達してるなって今後受講が終わった後もさらにどんどん伸びてレベルの差が減っていくんだろうな…みたいな感じがしたかなと思いましたなくなることはないんですけど差は減ってきたかなとは思いました

ニジマス 受講してよかったことと、まだまだこうしたいなっていう課題点と2つ教えてもらえますか?
サバ そうですね受講してよかったことはやっぱり手話奉仕員養成講座っていうところは立ち位置として「手話初めての人」に向けているので本当に全然知らない人から気軽に参加できるってとこはすごくいいのかなと思いました。課題点としては手話奉仕員養成講座が終わると大体基本的には手話通訳者養成講座に移っていくんですけどその奉仕員の2年間だけでは全然レベルが足りなくてそのまま奉仕員が通訳者(養成講座)に受ける時に試験に受からないみたいなところが課題として聞いていてその中でどうやってそこの奉仕員と通訳者までの間の壁をなくしていくかみたいなとこは課題かなと思っていますまあ実際大阪としては間のとこを埋めるための…通訳者養成講座を受けるための試験対策講座みたいなのも実際あって課題点を潰していこうとはしているんですけどそこが今課題かなと思っています
ニジマス 東京の方はその間を埋めるためのやつとかはない?
サバ あっ東京都だとそれが上級とか養成とかになってくるたくさん区分を分けてやってるのがそれの代わりというかその部分を埋めるための…うんうんそうそうですねあとは多分手話通訳者養成講座の受講制限の人数が東京はすごく広くて自分も今東京都の受けてるんですけど定員割れしてるぐらい?受ければ全員受かるぐらいなんですけど大阪府は200人受けて15人受かるとか結構狭いなのでやっぱ市町村とかによって講座を受けれる人数の幅がバラバラってのも結構課題なのかなと思ったりします
かつお それ抽選ですか?200の…
サバ いやいやそれは試験があって大阪府だと手話でコミュニケーションするところで東京都は筆記のテストもあって手話知識のところ…「ろうあ教会の代表の名前は何か?」とかそういう手話の歴史とか法律とかそういうところのテストと手話読み取りと手話表現・通訳とかそういった試験があるって感じです

ニジマス じゃあ講座の雰囲気はどんな感じでしたでしょうか?
サバ めちゃくちゃ和気あいあいとしてました。休み時間とかめちゃくちゃ喋るし結構みんなプライベートの話普段どういう仕事してるとか手話はどうやって始めたの?とかそういったところも喋ったのですごいいい雰囲気だったなあと思います
かつお 雑談の時ってどう喋るんですか?
サバ 雑談の時もやっぱり講座なので「手話を使おうね」っていうルールはあるのでできるだけ知ってる単語は手話で使ったりとか私は結構できる方なのでみんなに「この単語どうやってやるの」みたいな聞かれてその単語の表現を教えるとか一緒に考えるとしたりもしていましたサバさんの貢献度がすごいですねそうですね結構みんな唐突に「朝から気になってたんだけどこの単語ってどうやって手話で表すの?」みたいなの聞かれて「こう表すんじゃないかな?」みたいなところで結構自分の手話レベルを試されてるのを感じています
ニジマス 大阪の講座はもう終わったと思うんですけどその講座が終わってからも連絡取り合ってる人とかっていたりしますか?
サバ 一応その手話講座のグループラインを作っててたまに長期休みの日とかだったら「みんなで長居公園行きませんか?」とかそういう手話のイベントとかがあったら「みんなで行かない?」みたいところ連絡して実際にみんなで会って行ったりしています

ニジマス では次に聞きたいのが講座を受けてて大変だったことは何でしょうか?
サバ 通うことそれ自体っていうのも本当に大変で忙しい時とかだったら一旦仕事を切り上げて通って家に帰ってから残業したりとかっていうの全然あったりとかしてそれは他の受講生も同じ…結構やっぱり出張とかとかぶってたりしたらその期間は休まないといけなかったりとか、やっぱりなんか自分ができるなと思っていても基礎って結構抜けてることってあると思っていてなんか全然意外と先生が喋ってる手話この単語分かんないなみたいな…思うことも全然あってそこ結構悔しかったりとか「ああもっと勉強していかなきゃな」みたいな思ったりすることもあるので復習みたいなとこも多かったりするんですけど自分はわりとそこは満足はしていました。ただ初めのほうは人数多いんですけど後半になるにつれて人数ちょっと減っていったりとかしちゃうのはやっぱりなんか「ついていけてないな」と感じちゃったのかなって思ったり全然自分を受講生なんてあれなんですけどその人がどうやったら残れたのかなみたいなところとかは考えたいなと思ったりしました
ニジマス ちょっと減っちゃっていくっていうのはどのくらいの割合でいなくなったりしていましたか?
サバ そうですね…なんかそんな減ることはなかった気はしますけど…
ニジマス 2~3人いないな…みたいな?
サバ そうですそうですやっぱり椅子が受講生分出てるはずなのに埋まらないな…みたいなところで謎の空席が出ていたりとかやっぱりその参加したらハンコを押していくんですけどだからその出席のハンコじゃなくて欠席のハンコはだんだん増えてるな~みたいなこの人…みたいなのはあったりとかもします

かつお 通うことについてなんですけど遅刻って許されるんですか?
サバ 遅刻は地域によっても違うと思うんですけど15分以内は遅刻で15分を超えると欠席になったりします。遅刻3回分が欠席1回分だったりとかあと早退も同じですね2/3以上の出席みたいなところがあるのでそれも計算しつつ残業を考えないといけないって感じですね大学の授業とかと割と似てるかなと

かつお はい続いてはですねこれもちょっと難しい質問なんですけれども手話の文法…例えばNMM・話題化・使役・命令文などの細かい説明ってありましたか?
サバ やっぱり手話奉仕員は基本的にそこまでは求められてはないかなっていうのは正直なところあるかなと思いますうーんでもただ疑問文か・疑問文じゃないかとかやっぱ表情をつけてくださいみたいなところはすごいしっかりありますね

かつお 手話通訳っていう働き方には興味はありますか?
サバ そうですね…やっぱり…う~んなんかそこまで自分が手話できるわけじゃないので友達に通訳するとかボランティアくらいで活動は続けれたらいいかなと思ってるんですけど主な仕事としてやるのは…結構まだ自分には難しいかなと思っていて勉強はしていって通訳する機会があればすると思うんですけど結構現実は難しいかなとは思っています
かつお 「難しい」ポイントは?
サバ そうですねやっぱり母国語が日本語であることと自分の場合は家族とかも全部耳は聞こえてその手話を触れる機会っていうのが手話サークルであったりとかそこら辺だけなのでどうしても手話を使う機会があまりないっていうのが実際あるなと思っていて手話ができる人達っていうのは生まれた時手話をやってたりとか手話に触れる機会が多い中でなかなか自分がそこの域に達するのは難しいのかなあと思ったりします
ニジマス もしその手話のレベルが通訳に問題ぐらいないまでできたら興味はありますか?手話通訳やってみたいとか思いますか?
サバ そうですねなんか結構自分は「責任ある仕事が結構できるかな」って不安になっちゃうとこもあったりするのでどうしても「通訳」ってなってくるとなんかその人の情報っていうのが私が提供するものすべてになっちゃうのでその責任に耐えれるメンタルがあるのかみたいなところも問題になってくるかなとは思います。でも一方で割と「誰かの役に立ちたい」って気持ちは割とある…ある方なのかな?なんか自分で言うのもあれなんですけどあれと誰かの役に立ってることに対して喜びは感じる方なので、もしそのレベルがあるあってかつ周りの人から求められている状況なのであればなる可能性はあるかなとは思います。でも一方であとはやっぱり給料とかは厳しいって話も聞くので生活ができるのかなっていうところも思ったりもします
かつお 興味はあるけど結構不安要素もあると
サバ そうですねはい

かつお 小6から大学も手話サークル入ったりしていろんな活動した上で今、講座も受けられてそうやって続けてるモチベーションっていうのは?
サバ 結構なんか自分の場合はぶっちゃけそのモチベーションあんまなくてモチベーションって高くなりすぎると燃え尽き症候群とかなっちゃうところもあるのでなんか無理せずSDGsでやっぱ持続可能性を重視したやり方がいいのかなあとは個人的に思ってるんですけど語学というものはやめちゃうとすぐ失われていくものなので、せっかく自分が手話で誰かに貢献できるっていう可能性があるのであればそれを潰さないように続けていく方が自分の人生としても学んできたものを生かすという意味で意義があるのかなと思っててそこをモチベーションとしてまあまあせっかくちょっとできるし今も手話奉仕員ってところでみんな初めてなのでその人たちをサポートするっていうところもすごい自分の中でモチベーションになってるのかなと思ってます
かつお さっきサバがモチベーションについて語っているときにニジマスが小さく【同じ】っていう手話を【だよね】みたいなのを表してましたけどSDGs…というかサステナブルな?持続可能な学習のモチベーションという思いではニジマスも同じような考え方ですか?
ニジマス そうですね今サバさんがモチベーションが高すぎると燃え尽きてしまうっていうのを聞いて「あっ確かにそうだな」って今すごい気づきを得たんですけど
かつお おお気付きを得た…
ニジマス 自分も結構その手話とかに対してモチベーションが高かった時期が大学1年生とか2年生の時にあってすごい頑張ったんですけど頑張れば頑張るほど自分よりできる人とか自分より知識がある人とかの世界が見えてきて「あっなんで自分こんなにできないんだ…」ってすごい落ち込んでしまったりとかしてなんかあんまり手話へのモチベを保てなくなってきたりとか「ああもうそろそろいいかな」って思ってしまったことがあったので確かにモチベーションを持続するコツは高くしすぎないことだなって気づきましたありがとうございます
サバ いやいや(笑)なんか別にモチベーション高いことが悪いとは思わないですけど自分も結構大学1年生の時とかは結構モチベーション高かったのかなと振り返ると思っていてモチベーション高いと空回りすることとかも多かったりとか、さっきニジマスちゃんが言ってくれたように結構上が見えてくるっていうのはどんなことでも大体視野が広がることによって色んなものが見えてきて「自分の足りなさを知る」…やっぱり蛙の…「蛙の中の池」「生け簀の中の蛙」か…から出れたってところとか生け簀…?「井の中の蛙」か(笑)
かつお なぜ無理にことわざを使ったんだ…
サバ なんかやっぱりそういうところやっぱそこを知ってるからこそのモチベーション…1回モチベーション高くなった経験があるからこその心が折れた経験があるからこそのその…低いモチベーションでも続けられるあんまいい言葉でもない気もするんですけど、どうしてもやっぱり手話っていうのは特に普通の英語とかとは違って福祉の要素だったりとか手話がなんで生まれたのかとかなんか手話が使ってはいけなかった歴史があったりとか、まそれによって手話どうやって守っていくかとかそういう…なんていうんですかね手話単語だけができるのがよしではないというところとかも結構大事なとこがあってそこをどう自分で学んでどうやって自分の中に納得するというか自分はどう理解していくかそういうのは結構自分は正解はないと思っていてただ自分の中でなんか落とす(落とし込む)必要があると思っていてそういうのをやっぱモチベーション高い時とか持続可能性を持ててないような時にできたかどうかが手話を続けられるのかどうかみたいなところに続くのかなと思います。自分は結構迷ったとことかもあってなんか1~2年ぐらいは手話やらなかったりとかしたりしたんですけど、もう1回初めからやってみようかなみたいなところで奉仕員受け直したりとかして立ち止まってもいいけど、もう1回歩き出せるかみたいなところかなと思いましたなんかみんなから「ありがとう」って言ってもらえたりとか「このまま通訳者目指して頑張ってよ」ってみんなから言われたりとかやっぱり周りからの評価とか周りからの意見とかっていうのはすごく自分の中でモチベーションになるのでそう言ってもらえる間は頑張っていきたいなあと思っています
かつお 誉め合っていきましょう
ニジマス いきましょう!
サバ はい頑張っていきましょう

ニジマス 最後に聞かせていただきたいんですけれどもズバリ受講するか迷ってる人がいたら受講を勧めますか?
サバ そうですね、いや別に無料なんでとりあえず受けたらいいんじゃないかなって個人的には思いますね
ニジマス サークルとかもあると思うんですけどそういうサークル・交流会とかに参加するのと講座とどっちがお勧めでしょうか?
サバ 私は割と講座がお勧め派でサークルだとどうしても入るタイミングがバラバラなので入った瞬間心が折れる可能性って結構あるかなって個人的に思いますやっぱサークルだと数十年年選手の人とかもいたりして「自分は全然手話できないのに周りは手話でバンバン喋ってるどうしよう」ってなったりとかすると思うんですけどその点、講座はみんな同時に始まるのでみんな分からない状態から一緒に成長していけるので講座から入るのもひとつの手かなとは思いますただ講座だと「毎週この曜日のこの時間1年間通えますか」…みたいなところがあったりするのでそういった意味でサークルから入るっていうのも1つの手かなと思います。どっちでも行ける状態の人は講座から入ってみて、それこそ講座が終わる前から先にサークル入ることもできるので、とりあえず講座入ってからサークルを考えるというのがサバ的にはお勧めです
かつお なるほど講座だとスタート地点が一緒だから劣等感とかを感じないっていうのがあるのでお勧めだけど制約もあるので、その辺ちょっと考えたほうがいいということですね
サバ そうですねはい
かつお ただサバさんは「スタート地点は同じじゃなかった」ってことですね
サバ (笑)サバは講座に参加した人の心を傷つけていたということです。傷つけて助けて傷を癒すっていう
かつお 「傷つけた分だけ助けるよ」っていうプラスマイナスゼロ…
サバ やっぱり悪い人がよく見える方式を使って自分の評価を上げています(笑)。それをちょっと3年目ですね。それをやり続けてすごいモチベーションが上がるのでそういうことをしたい人はぜひ…やって人から嫌われてください…
かつお どんな終わり方だよ…
ニジマス …すごい終わり方…
かつお では本日はですね。手話奉仕員養成講座そして今、手話通訳者養成講座を受けているサバ、そして学習者のニジマスとともに1つのテーマについて話してきました。もしですね手話通訳者養成講座とか手話奉仕員養成講座とか考えてる人がいればこの内容を参考になれば…なるかな?ならないかもしれないですけど幸いです。

では本日もご視聴いただきありがとうございました

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