1．はじめに

どうも、僕です。先週、遂にJ2リーグが再開しましたね。
待ち過ぎて最早サッカーに対する興味が枯れかけてた位でしたよ、ええ。
さて、前節は栃木FC相手に辛くも1−0で勝利を挙げた我が軍でしたが、今節は町田ゼルビアが相手でした。この難敵を下して、今後の過密連戦に弾みを付けたい所でしたが・・・

2．試合結果とスターティングメンバー

試合結果
△町田ゼルビア　0−0　モンテディオ山形△

スターティングメンバーと初期配置は以下の通り

まず、我が軍の攻撃に関して。
ペナルティエリア手前までは幾度か前進出来たものの、そこから先ペナルティエリア内への侵入→フィニッシュの部分で跳ね返される展開に終始してしまいました。決定機はあるにはありましたが、それ以外の殆どはペナルティエリア付近でクロスで終わるかミドル放って終わるかといった所で、全体的には町田に上手く抑え込まれたという印象でした。
一方で守備に関しては、DFラインの裏を取られてペナルティエリアに侵入されたり、セットプレーから危ない場面を作られたりはしたものの、最後の所でなんとか身体を張って踏ん張れてはいました。ただ、やはりイージーミスからあわや失点という場面を作り出されてしまった点に関しては、早急な改善が望まれます。ミスをするなということではなく、誰かがミスしてもチームとしてすぐに対応出来る様にという事ですね。
試合全体を通して町田のゲームだった中、勝ち点1をもぎ取った、とポジティブに捉えたい結果となりました。

3．気になった点

3−1．同数プレスを受けた際のビルドアップ停滞

我が軍は、DFラインからのビルドアップとして、DHが降りずに3−2の形、またはDHが1人DFラインに降りる4−1の形を採用していました。
それに対し町田はというと、山形3−2ビルドアップに対しては、FW1枚と両SHで山形CB3人に同数プレスを掛け、残りのFW1枚とDH1枚で山形DHへ、山形WBへは同サイドのSBが、そして残りのDH1枚はボールサイドの山形シャドーへという形で応対。(図1参照)

また山形4−1ビルドアップに対しては、FW2枚と両SHの4人で山形最終ラインに同数プレス、DH1枚は山形DHへ、DHもう1枚はボールサイドの山形シャドーへ、山形WBへは同サイドのSBが、という形で応対してきました。(図2参照)

上記の様に、町田は山形のビルドアップに対し同数プレスで相対してきた訳ですが、お世辞にもプレス耐性が高いとは言えない我が軍最終ラインの選手達は、この町田の同数プレスにかなり手を焼くこととなりました。
しかし、プレスがキツイ中でも、
・ボールサイドで町田DH脇のスペースに顔を出したシャドーに縦パスを入れる
・中央からボールと逆サイドのシャドーに縦パスを入れる
・町田左SB裏のスペースへロングボールを入れてWB末吉に勝負させる
など、局面を打開しようとチャレンジしている一方で、町田の寄せやプレスバックが早く、更に主審が接触プレーに殆ど笛を吹かず流していたことも相まって、そこで起点を作る回数が限られ、中々相手陣内深くまで前進しづらい状況に陥ってしまいました。
更なる打開策としては、
・GKがビルドアップ隊に加わり数的優位を作り出す
・逆サイドで浮いているWBに大きくサイドチェンジする
・ポジションチェンジや立ち位置移動で相手マークのズレを作る
という様な事が考えられますが、町田の様な高強度のハイプレスをかけてくる相手に対するその辺の試みや精度に関しては、今後の大きな課題と言えるでしょう。

3−2．カーブを掛けたスローイン

これは町田のレビュワーの皆さんの中でも気に留まった方がいらっしゃったのですが、後半始まって20秒過ぎたあたり(45:20あたり)、加藤が大槻に出したスローインの場面で、ボールがスライスしているのが見て取れました。仮にこれを意図的に実行しているならば、スローインからの展開が淡白な我が軍にとって、新たな武器になり得るかもしれません。今後も加藤のスローインに注目していきたいと思います。

4．最後に

最終ラインのプレス耐性の低さは以前からでしたが、それでも今季は縦パスや持ち上がりを今までより積極的に実行する姿勢が見えて、個人的には今後に期待が持てると思っています。
それとは裏腹に、今回の主審の接触プレーを流すジャッジも相まってか、中盤から前の位置で積極的にボールを引出そう・受けようとする姿勢がなりを潜めてしまっていた部分も感じています。
チャレンジとは関係ない所でのイージーミスを減らす事と併せて、今後のメンタル的な部分での成長も楽しみにしたいですね。