見出し画像

プロット交換会をしましたという話。


 以前から、仲良くさせてもらってる文字書きのやまろくさんとさぎょいぷ(お互い無言で書きながら、息抜きにおしゃべりしたり、しゃべりながらそれぞれ文字通り作業していたり)してるのですが、最近は、気軽に会えない遠方のお友達と飲みイプ(お酒を勝手に用意して飲みながらしゃべるだけの会)を催したりしていて、Skypeというツールには日頃から大変お世話になっている私です。

 で、事の発端は、私の呟きでした。

 そのツイートに賛同してくれた方々にご都合が合えば、というライトな感じで開催日をお伝えしたわけですが、お声がけした皆様全員が参加してくれました。
 結果、やってよかった!みんなもやりなよ!っていう結論に至ったので、そのあたり詳しくご説明しますね。

◆準備編

 参加される方に投げた"参加要項"がコレです。

 大事なのは
・プロットの分量は、ある程度統一したほうがいい
・画像形式ならスカイプのチャットの画面に流せて全員が確認できる

 という点ですね。

 最近の公募などではあらかじめ応募者にあらすじを書いて提出することもありますが、そもそも書きたい作品の要点をすぐに確認できるから、あらすじってすごく有効だと思うんですよ。そして書き手側も、自分の言いたいことをまとめられる。

 もちろん、プロットの中身は今の時点で決まっていることだけでもいいと思います。実際、見せてもらったプロットの中には登場人物の名前が決まっていなくて、AだったりBだったりしている人もいましたし、起承転結で箇条書きの人もいました。このへんもだいたいの分量さえ揃っていれば、フォーマットは決めなくてもいいと思います。
 このプロットの完成度は、このあとの自分が「どんな意見をもらいたいか」に比例するのかな、と思うんですね。

 参考までに、私が提出したプロットはこんな感じ。※秋庭の新刊です

 他、事前に、こんなことも伝えました。

『プロットを提出するにあたって、意見が白熱して、厳しい意見もでるかもしれません。けれど、それはよい作品になるための意見として穏やかに受け止めていただけるようにお願いします』

 実際、今回参加してくださった方は皆さん大人だったのでプロットに対して「これは面白くない」みたいな直球な否定をするということはありませんでした。
 でも、これは参加者全員にあらかじめ申し合わせておいたほうがいいと思います。中には気分を害する人も、いるかもしれないので。

◆意見交換の様子

 で、一人ずつ用意した画像をチャットに投げてもらいながら、そのプロットについて、思うところを聞かせてもらうタイムになります。今回は一人あたり30分くらいでした(ちゃんと測ってた主催者デス)

 まずプロット提出者には以下のことを確認します。

①どれくらいの文量で完成を目指すのか(文字換算、原稿用紙換算)
②どこで発表するのか(投稿サイトか、公募か、同人誌か)
③みんなに聞いてみたいことは何か(これが最重要)

 あとは個別に、このシーンのキャラの心情はどうなのか、このキャラはどうしてこの行動をするのか、とプロットから読み取れない箇所を質問したりします。 特に『どこでBoyがLoveするのか』『どこで受けは攻めを好きになったのか』という質問はよく出てたと思うので、求められるものはそういうことなんでしょうね。
 読者視点で「ここはこういうシーン入れてほしい」といった意見や、「この設定はこうしたほうがいいかも」という意見もありました。

 あくまで意見なので、その場にいる人たちの意見が割れてもいいんです。それを採用するかどうか、は書き手の判断ですしね。

◆意見交換、その後

 今回のプロット交換会の醍醐味は『自分のプロットに意見をもらえること』と『人が考えたプロットが見られること』だったと思います。

 プロットは一人で考えすぎてしまうとキャラの行動に偏りが出てきたり、キャラの設定に漏れがあったりして、指摘してもらえることで再確認できます。それに人に説明するために考えることで、自分の中で整理できますからね。

 そして人のプロットに対して「この人、すげえな」って素直に感心するときもあれば「頭おかしいな(褒め言葉)」って思うこともあります(笑)あと純粋に読者として、その後、どういう着地になるのか、完成した作品が楽しみになります。

 ちなみに私もみんなの意見を聞いて、さきほどのプロットは内容がガラッと変わりました。いろんな指摘をいただけて、ありがたかったです。メンバーに恵まれたからだと思いますが、やってよかったです!

◆最後に、主催をやって思うこと(お節介)

 これを読んで「じゃ私もやってみよう」って思うのはいいんですが、少なくとも相手は、誰でもいいわけではなく、気心が知れている、信頼関係がある人で、なおかつ、多少のマイナス意見も言ってもらえる人のほうがいいかもしれません。

 あと、冒頭でも書きましたが、相手は貴方のプロットに対して「作品が良くなるため」と思って意見をくれるはずです。その意見を自分は素直に聞けるのか、という自問自答は大事です。時には、聞き流すことができないとつらいかも。それが難しい人は、作品に対する意見交換に向いていないのであまりオススメしません。あとそもそもプロットなんて作らないゼっていう天才肌の人も、こういう意見交換は向いてないかも(笑)

 執筆は一人作業になりますが、こうした準備期間はいろんな人の意見を聞くのも大事だなと思います。創作活動は存分に楽しみましょうね!(*´∀`)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?