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東武6050系に魅せられて

 みなさま~(天下無双)
 noteの書き方忘れましたね宮下かすみです。
電車についてあれこれ書くことなんてめったにないですが今回はネットの海に放流しておこうと、海とは無縁の山男のような電車について書いていきます。

 東武鉄道6050系。快速列車として運用していた6000系電車を冷房化及び野岩鉄道乗り入れのために下回りは流用し車体を新たに作った電車として1985年デビュー。以後活躍し続け居ていましたが、いかんせん下回りの6000系は1964年製ということで老朽化していることや跡継ぎになる20400系や500系特急リバティなんかもデビューし活躍の場を狭めていきました。そして2022年3月のダイヤ改正をもって東武鉄道及び会津鉄道から撤退するということになりました(東武鉄道は20400系がワンマン対応になり鬼怒川線を含めた南栗橋以北が全面ワンマン運転になるため。会津鉄道は電化区間の会津高原尾瀬口~会津田島間の普通電車運用をディーゼルカーに置き換えるため。間の野岩鉄道ではもう少し6050系が活躍しそうです。)

 さて私は東京でもいわゆる「武蔵野」と呼ばれる山手線の西側でずっと育ってきました。そのため東武鉄道にはてんで縁がなく、せいぜい祖父にねだって連れて行ってもらった東武博物館くらいしか行くことがありませんでした。しかし大学生になってから一人旅をするようになり、あちこち出かけるようになりました。初めて6050系に乗ったのはおそらく2013年。たまたま秩父からの帰りに羽生から東武に乗って東武動物公園から乗ったのが初めてかなと。

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 乗ってきた区間快速は折り返しの区間急行新栃木行きに。知る人ぞ知る列車だったようですが夜間帯とはいえ2ドアクロスシート車ではなかなか沿線民からはお察しの様子。

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 その後は2015年に就活の逃避行で東北北海道へ行く際に朝一の快速で向かったりしたり、2017年に浅草口撤退の際に名残乗車したりはありましたが、残念ながら写真はインターネットの藻屑となっていました。
 一度ご縁がありスカイツリートレインの団体列車に乗ることもありました。

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 しかしながら転機が訪れます。それは新型コロナウイルスです。2020年の春ごろ、一番都道府県を跨いでの移動が厳しい状況の際に、近場で今まで行くことが無い場所として東武亀戸線へ通う機会があったのですが、それ以来東武鉄道に乗る機会が一気に増えました。その後情勢が少し落ち着いた際に値崩れした株優を片手に日光鬼怒川方面へ行く際に乗ったのが6050系でした。しかしちょうど20400系への置き換えが本格的に始まった頃でもあり、意識して6050系へ乗ることが増えたのでした。

 この時は友人から突発的にどこか行こうという話になり行きは特急スペーシアの個室で日光に行き帰りは栃木まで6050系の急行に乗った時。この時ちょうど鉄道コレクションで6050系が売っていたころ。タイミングが良すぎた。

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 とまあその後は模型を増やし写真を撮り東武日光から南栗橋まで急行の車内で一人だったり友人と飲んだり(お酒は飲めないのでジュースとか)としてきました。始発電車で行き夕暮れまでひたすら6050系の写真を撮ったことも。

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 そんな中2021年11月に運用が減り急行や区間急行からも撤退、そして2022年3月をもってついに東武鉄道と会津鉄道から撤退することになりました。
 最後にもう一度撮りたい、どうせなら今まで行けていない野岩鉄道や会津鉄道の沿線でもということでどこかで行けないかなあと思っていたのですが、ちょうど2022年1月にラブライブ!スーパースター!!宮城公演のチケットが手元にあることを思い出し、休みも撮れたのでライブに行く前に沿線の温泉でも入りながらと行くことにしたのでした。

 途中までは特急リバティに乗車し下今市下車。その後コロナ以降に新しく始めた郵便局巡りをしつつ復刻塗装の6179Fに乗り、東武日光からはSL大樹「ふたら」に乗車。この6179Fは以後とてもお世話になります。

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 日光の山々を背景に東武日光を出発する6179F。

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 鬼怒川温泉から新藤原へ向かい郵便局に寄りつつ、電車が無いタイミングだったので徒歩で鬼怒川温泉まで。ちなみに細かいことを言うとこの時会った6173Fの東武日光の幕は古いタイプかと思います。

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これは下今市までのSL大樹。いい感じに晴れてくれました。

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 こちらも2022年3月で東武日光までの乗り入れが中止になる会津若松から来た快速AIZUマウントエクスプレス。本題から逸れるけど架線下ディーゼルカーは良い。

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 鬼怒川温泉駅での掲示。1日上り1本だけ鬼怒川線からの区間急行がありますがこの掲示も時期に見納めに。

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 この日の宿は野岩鉄道沿線の川治温泉。そこまでに乗った電車は先ほど会った6179F。会津田島まで向かった後はそのまま入庫し翌朝戻る運用。
 ちなみに乗車する数日前から野岩鉄道所属編成が1本故障のため運用離脱。本来この復刻塗装車は2両単独では基本的には走らなかったのですが何の因果かこのように走ったのです。

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 がらがらの車内。優等列車に充てられたということで蛍光灯カバーが取り付けられる仕様。ちなみに6050系のモケットは赤色ですがこの復刻塗装は黄土色です。わかりにくいですが。

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 宿の最寄りの川治湯元駅にて。

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この日は温泉に入り一泊し翌朝は暗い中6時40分の電車に乗り更に北上。

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 一般塗装の車内はこのような感じ。雪の中を走るとなお一層感じますが暖色系でまとめられた車内には安心感があります。

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 そして会津高原尾瀬口から会津鉄道のディーゼルカーに乗り降りたのは会津荒海駅。

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 その後大雪の雪道のなかえっちらおっちら歩き到着したのがこちらの踏切。この日は東京も大雪でてんやわんやだったようですがこちとら積雪1mぞ?気温マイナス5℃ぞ?北海道に行くときのような恰好をして向かいました。ここは会津鉄道の有名撮影地ではあり、ネットでもヒットするのですがいかんせんどこのサイトにも何故か具体的な場所が記されていなかったので、GoogleMapのストリートビューで探し出しました。

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 今後のためにこの場所と言うのを地図で。会津鉄道の会津荒海~中荒井間の第1川島踏切という場所です。会津荒海駅から歩いて15~20分ほど。まあほとんどの人は車でしょうが自分のような徒歩の方がいらっしゃれば、冬場はちょっと離れても国道経由の方がまだよろしいかと。ちなみにストリートビューで見る限りもう数か所程度撮れそうな場所がありますので各自いろいろ開拓してください。

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 まずやって来たのは快速AIZUマウントエクスプレス。こちらはダイヤ改正後も残る鬼怒川温泉行きです。

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 そして今回の旅で一番の目的でもあった会津田島発の区間快速新藤原行き。2021年3月のダイヤ改正で登場と言うか復活した列車で会津鉄道線内はノンストップで野岩鉄道線内は各駅停車になることからこのような列車が誕生しました。しかしながら前述のように2022年3月改正で会津鉄道の電車は特急リバティ会津を除き無くなることからこの列車もわずか1年で姿を消すことになります。そしてやって来たのは復刻塗装の6179F。今まで2021年から運用してきてこの日が初めてこの区間快速の運用に入るということで沿線では撮影者がちらほら。ちなみに前述の他編成車両故障の影響で前日まで6179Fがこの運用に入るとはわからなかったわけでまさか撮れるとは夢にも思わなかったのです。
 ちなみにこの写真をTwitterに投稿したらまあまあ伸びました。初めてのイレギュラー運用ということもあり注目を集めたのでしょう。
https://twitter.com/KasumiStarlight/status/1479264899595649025

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 その後やって来た6173Fの普通会津田島行き。こちらの塗装は雪景色によく映えます。

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 さて撮るものも撮ったので撤収、この日は会津若松を経由し福島市の飯坂温泉へと向かうのですが、ダイヤの都合上下りAIZUマウントエクスプレスに乗るには雪道を6km歩き会津田島に向かうか、一度会津高原尾瀬口まで行ってから乗るかでしたが迷うことなく後者を選択。乗り放題の切符も持っていたわけですし。

 やって来たのは先ほどの6173F。これも昨日鬼怒川温泉で撮った編成です。先ほどまで後ろ向きに走っていたので巻き上がる雪で顔は雪だらけ。これはこれで撮りたかった。

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 会津高原尾瀬口駅にて。ここで6050系とはお別れして再び北上し会津若松、そして喜多方でラーメンを食べて飯坂温泉へと向かいました。飯坂温泉での温泉むすめ飯坂真尋ちゃんの取り組みは個人的にかなり感動したのでこれもどこかでまとめることが出来ればと思います。

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 とまあいろいろ書いてみましたが、引退前にはいい写真を撮ることが出来たのはよかったなあと思いこれで未練はないだろうと思いましたが、人間という物は欲張りでまだもう一回くらい行く機会が錬成されそうです。さよならはその時にでも。そして2022年5月には鉄道コレクションで6050系の登場時の姿と車体更新前の6000系がダブルで登場とのこと。これは買うしかないんですねえ~!(CVレオス・ヴィンセント)
https://www.tomytec.co.jp/diocolle/items/pdf/newitem_20220111_08.pdf
 



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