なぞづくりのみちすじ(あくまで個人の感想です)

このノートは謎解きについて書きたいことを書こう Advent Calendar 2018の5日目の記事になります。
ここを書いている現在12/4の23:10です。すっかり忘れていました。
いろんな人note使ってるので使ってみます。

はじめましての方は初めまして、よく知っている方はおっすおっす、片仮名です。
以前、東北大学謎制作団体return 0;で活動をしていました。
今は関東でいっぱい謎を解く日々を過ごすことができて幸せです。


さて、本題に入りますが、
あなたは謎を作ったことはありますか?
私はもちろんあります、まあ団体に所属していたわけで。

謎を作ったことない人は、作っている人に対してどうしてこんな発想が思いつくんだ???
と思っていることでしょう。
ワイトもそう思います。

本記事では自分なりの謎づくりの進め方を実例交えてつらつらと書いていこうかな、と思います。


個人的に謎(公演でも一枚謎でも)を作り始める際には、次の3パターンがあるかと思います。

1. テーマから作る
2. ストーリーから作る
3. やりたいことから作る

(4. 唐突に神が舞い降りてできあがる)
(5. 作れない、現実は非常である)

団体に所属していた時の先輩や後輩は1や2だったんですが、自分は3のタイプです。
こんなギミックがやりたいいいいあああやりたいくぁwせdrftgyふじこlp;@:
ってなってます。

ギミックから作るので、ストーリーは若干おざなり気味です。
ただ自分がメインで作った「あるソーシャルゲームからの脱出(2016年東北大学際の公演)」はソシャゲがきまってて(1のパターン)からの、だったらこういうのやりたいよね(3のパターン)って形でした。

あーだこーだ言っててもあれなので、具体例を見てみましょう。
下の一枚謎は、去年の年末くらいに何かいい感じの謎解き作ってください!とあまり謎解きをしない人から頼まれたため、急遽作った謎になります。
もし解いていない方がいたらスクロールする前にどうぞ。









このくらい離しておけば大丈夫ですか?

では、この一枚謎をどうやってつくっていったか、おぼろげな記憶を掘り出しつつ、振り返っていきましょう。

まず、頼まれたのが12月30日。クリスマスはもう過ぎ、あと少しで年が明けるころ。
これは年末謎制作タイムアタックだな!?と。

閑話休題


その時点でとりあえず、もう答えは「元旦」にしようと決めていました。
お正月近いしね?


元旦というからには1富士2鷹3茄子使いたいよね!?
ということで、それら3つを使うこともすぐに確定。

そこから更にどう進めるかというと、自分の場合、最後の答えにどうたどり着くか(大謎)から考えます。というギミック先行だと大体そうなるんじゃないですかね。

今回の場合は、「1富士2鷹3茄子」と数字が割り振られていることだし、順番にたどらせよう、と。
たどらせるなら、通った文字読ませればええやん、ということで
最後は富士→鷹→茄子の順にたどって通った文字が元旦(がんたん)になる(*1)
というところまで決まりました。

さて、ここまで決まったところでどうするか、ですが。
ボリュームをどうするか、というところにも関わってきます。
この謎はふだんあんまり謎解きしない人に、という前提があったので、そこまでボリュームは無く、小謎いくつか+大謎くらいでいいだろう、と考えていました。

つまり、小謎を解くと大謎(*1)の指示文がでてくる、という形です。
よくあるやつです。

では、その指示文はどうするか?
富士鷹茄子をバカ正直に書いても面白くないので、多少別の表現に置き換えましょう。
上を解いた人はわかる通り、「初夢の縁起物」という言葉に置き換えます。
富士→鷹→茄子の順にたどって通った文字が元旦(がんたん)になる

初夢の縁起物をたどって通った文字が答えになる
と置き換えます。
それをもう少し指示っぽくしたものが、

初夢 の 縁起物 の 通り道 が最後の答え!

です。

指示文中の単語を小謎にすればいいかー、というのもココで決まったと思います。

残るは小謎をどうするか、ですが確か最初に思いついたのは、「えんぎもの」の小謎です。
あ、指示文の「の」とえんぎものの「の」かぶっとるやん。
じゃあ、縦に読ませて…、うーんタイトルにお正月入れる予定だから、月の下読ませればいいか、月って字で書いてもあれだし、絵にしよう!
と結構ぽんぽん決まりました。

次が確か「はつゆめ」だったと思います。
1枚謎をお正月に関する謎だし、そこそこ華やかにしよう→色使えばいいか!という安直な考えで、富士鷹茄子に色をつけたんですが、

明らかに浮いている…!

ということもあり、色を使った小謎を1ついれよう、と思ったわけです。

色を目立たなくさせるには、木を隠すには森の中…てなわけで同じ色の絵を入れて目立たなくさせる、となるとまあ同じ色つないでなんかすればいいか、みたいな感じで適当に決まりました。
むしろ小謎の「同色を 結んだ なかみ」のほうが時間かかった気がします。
(なぜか3×3に綺麗に指示文収めたいという欲求がこのときあった)

最後の「えんぎもの」の小謎は、正直上2つの謎で画面がいっぱいいっぱいだったので、結構悩んだ挙句、なんかの間を読ませよう、と決まりました。

じゃあ何の間よ?という話になるわけで。
たまたま元気いっぱいな感じで「最後の答え!」とか書いていたので、タイトルにも「一枚謎!」としてビックリマークの間を読ませよう、となりました。
案の定、これもそのまま書いても面白くないので、「驚きの間」とちょっとぼかした感じにしています。


さー、ここまでで小謎大謎全体の流れすべて決まりました!完成です!







となればいいんですが、配置とか色とかいろいろこると長いんですよね……。
使うアイコン用意して、配置決めて、色決めて、文字配置して…。
特に文字の配置に関して考える必要があります。
今回の場合、配置している文字の中に小謎の答え+大謎の答えがあるわけなので、不自然にならないようにいい感じに文字をばらまきます。

Q, いい感じって?
A, ああ!

そんなこんなで謎ができてから色々悩んだら、完成です。
なんと12/30 19:42に頼まれて、12/31 20:29に公開してます。ハッカソンかな?
この一枚謎は、製作時間短い割には、そこそこなデザインになっているんじゃないかな、と個人的に思います。


以上みたいな流れで自分はよく謎を作っています。
もう少し難しいのになると、謎同士が干渉しあって、にっちもさっちもいかなくなることがあるんですが、そもそも自分はそんな難しいの作れません。

もしこの記事を見て謎を作りたくなった奇特な方がいれば、手書きでもいいので作ってみてはいかがでしょうか!

結構謎作り楽しいですよ。
あと、それを悩んでる人を見て愉悦するのが一番楽しい。




余談ですが、持ち帰りっぽい謎の案と公演型っぽい謎の案があるので、どうにかして形にして世に出したいところではあります。
もしそんな機会があればよろしくお願いします。

はい!12/5 0:20!タイマーストップ!

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