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Kamasi Washingtonの「Fearless Movement」を聴く

おはようございます。カマシの新譜良かったですね!ちょっと泣いちゃいました。

カマシって誰?と言う方にご紹介。

カマシ・ワシントン(Kamasi Washington)1981年生まれ、LA育ちのサックス奏者。両親とも音楽家で高校大学と音楽科を専攻。ジョン・コルトレーン、アート・ブレイキーらの影響をうけている。2014年に亡くなったジェラルド・ウィルソン(Gerald Wilson)オーケストラに参加。2015年「The Epic」2018年「Heaven and Earth」をリリース。フライング・ロータス(Flying Lotus)やサンダーキャット(Thundercat)と仲が良く、ゲームやアニメが大好き。

今だストリートファイターの大会(CAPCOM CUP)の観覧に来てくれるくらいの筋金入りの方です。プロゲーマーになりたかった、と語ったことも。

2023年 AVALON Hollywoodで。
カマシ・ワシントンと笑顔のワシ。


「Heaven and Earth」に収録されている「Street Fighter Mas」は対戦する前の自分の入場曲みたいな感じだ、とインタビューで語っていました。ストリートファイター愛が炸裂していますね。

「Street Fighter Mas」

曲もPVもかっこよくて大好き。途中で自分の友人で元同僚のコンボフィーンド(Combofiend)ことピーターが出ていて羨ましく思いました。

めっちゃ真剣な顔してるやん。
普段は笑顔が可愛いイイ奴なんです。



最新作(2024年5月現在)「Fearless Movement」なのですが、先んじて「Prologue」という曲がYoutubeで公開されていました。

「Prologue」


壮大でありながらカマシならではの哀愁を感じさせる曲。そしてPVの題材になっているダンスの要素。
Prologue=序章、物語のはじまり、と言う意味ですよね。なのでアルバムが発売されたら1曲目だと(勝手に)思っていたんです。ところが2枚組CDの2枚目最終曲なのです。

「Fearless Movement」についてのインタビュー、記事で彼はこう答えていました。

『Fearless Movement』は日常的なもの、すなわち地球上の生活を探求することに焦点を当てている。そうした日常のひとつに娘との生活がある。アルバム・ジャケットにも映っている幼女がその娘で、名前はアシャというそうだが、彼女が生まれたことによってカマシ自身も変化していった。「世界全体を見る視点が変わったんだ。彼女の視点から世界を見て、物事を考えるようになった。父親になり、大切な存在が出来たことで、僕を奥へ奥へと導き、自分を見つめ直させてくれた。彼女の視点から世界を見て、物事を考えるようになったんだ。例えば、僕があまり心配しないようなことでも彼女は心配するし、彼女が恐竜に興味を持ち始めた時は、僕も恐竜好きだったのを思い出させてくれた。そうやって、人生に新しい発見、新しい視点をもたらしてくれているのが娘の存在なんだ」

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「今僕は娘がいるから、これからの世界がどんな世界であってほしい、という願望がより強くなった。多くの場合、何かの始まりは何かの終わりでもある。言い換えれば、何かが終わることで、新しい何かが始まるわけで、将来手に入れたい何かを掴むためには、今持っている何かを終え、手放す勇気が必要な時もある。僕にとってこの曲は、今あるものを手放して、次にやってくる新しい何かを掴む勇気を表現した曲なんだ」

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常に今が新たに始まるという事、アルバムを全部聴き終わった今も「Prologue」である。と同時に娘さんの人生のはじまりを祝う様な曲に感じました。聞き終わった後の余韻と曲の構成に感動しました。

アンドレ3000(André 3000)やサンダーキャット(Thundercat)等豪華なメンバーが参加している今作ですが、カマシのこういう所も含め大好きな1枚になりました。


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