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化石賞は日本だけのもの

日本が化石賞を4回連続で受賞しています
気候変動対策に消極的だった国に送られるとされるのが化石賞です

「化石賞なんてけしからん」と思う方が多いですが、私は化石賞は日本にこそ、ふさわしい賞だと考えます

それは、日本だけが化石燃料を大切に使っているからです

〈中国に化石賞はもったいない〉

二酸化炭素の排出量と化石燃料の使用量だけを見れば、中国がダントツの1位です
しかし、中国に化石賞は送られることはありません
なぜならば、中国の火力発電所のエネルギー効率が悪いからです
化石燃料を使っていても、無駄が多い為に、賞を送る価値はないのです

〈歴史に学ばぬヨーロッパ〉

ヨーロッパでは再生可能エネルギーを多く使ってます
再生可能エネルギーは仕組みだけ見れば、新しいものではありません
産業革命以前に使われていたエネルギーは全てが再生可能エネルギーとなります
産業革命以前のエネルギー事情では、薪(まき)、水車、風車でした
水力発電と風力発電の原理としては水車、風車に発電機を直結しただけのものとなり、産業革命以前のエネルギーを電気に置き換えただけのものとなります
じゃぁ、「ソーラー発電はどうなの?」という疑問が湧くかと思います
ソーラーパネルは光合成の代替技術なのです
植物は光合成を行うことで太陽光で植物が育ち、それが薪へと変わります
その薪を燃やすことでエネルギーを取り出します
ソーラーパネルと薪は太陽光をエネルギーに変える共通点に気づくと思います
その上、薪は集めるためには山の木を伐採する必要があります
その為に産業革命以前も薪のとり過ぎによる禿げ山が問題となりました
同じことをメガソーラー発電で行っています

この事からもヨーロッパのエネルギー事情は進化したのではなく、産業革命以前に退化しようとしていることがわかります

産業革命後では一人当たりに使用するエネルギー量が増えました
薪では人々のエネルギーを賄うことができず、だから、化石燃料を使い出したのです

ソーラーパネルではエネルギー効率が20%程度しかありません
ちなみに火力発電のエネルギー効率は55%程度です
太陽光自体のエネルギー量が少ない上に取り出せる効率も非常に悪いのが現状です

再生可能エネルギーでは安定して電力を取り出せないという問題もあります
天気が悪い、風が吹かない、水不足、そんなときには発電ができないのです

いくら再生可能エネルギーを増やしても現代の技術では、エネルギーを安定して必要量を供給することはできないのです

薪は再生可能エネルギーでも素晴らしい技術とはなりません
ですが、不思議なことに同じ禿げ山を作り出すソーラーパネルは素晴らしい技術だと評価されてます

歴史から学ばない代償として、ヨーロッパではエネルギーの需要に対して供給量が追いつかず、エネルギー価格が高騰し、国民に負担を強いています

再生可能エネルギーの優等生と言われたドイツですが原発を廃止した為にエネルギーが不足して、旧式の効率の悪い石炭発電を使用しています
再生可能エネルギーで二酸化炭素の排出を減そうとした結果が効率の悪い石炭発電に頼るという皮肉にはとても驚きます

元々、再生可能エネルギーを使っていたのに、「なぜ、使われなくなったか?」を忘れてしまったヨーロッパには化石賞を送る価値はないのです

〈もったいない精神の日本〉

これまでは化石賞を受賞する価値のない国ばかりでしたが、残すところはアメリカと日本となります

アメリカはシェールオイル革命により、産油国に躍り出ました
技術革新により化石賞受賞の最有力候補となりえる力があります

しかし、化石燃料の使用の観点が抜け落ちていることが問題となります

日本とアメリカでは空調システムが違います
日本では各部屋ごとにエアコンで個別に冷やしたり温めたりします
必要な場所だけを冷暖房します
アメリカではセントラル空調で一つの機械からダクトを通して全ての部屋を冷やしたり温めたりします
当然、セントラル空調では部屋ごとに細かい制御を苦手とします
その為にエネルギーの消費量を抑えることも難しいです
省エネの観点が抜け落ちているのです

その上、日本の省エネ家電は優秀でエアコンにはインバータを内蔵しています
インバータ制御により、必要量を調節し、省エネを実現しています

アメリカは産油国であるがゆえにエネルギー価格が他国よりも安く、安いがゆえに大事に使おうという観点が抜け落ちてしまうのです

日本人は車の燃費にも意識する方が多いように感じます
初期費用だけではなく、ランニングコストにも目を向けることができるのです
つまり、短期的目線と長期的目線の両方で考える力があるのです

このことからもエネルギーの使用においても日本は無駄なく使用していることが理解できるかと思います

化石燃料を使用した発電だけでなく、消費においても無駄なく使用しているのは日本の他にないのです
化石燃料を世界で一番大切に使っているからこそ、化石賞を受け取るにふさわしいのです

化石賞を送ることでイメージダウンを謀りたい意図が見え透いています
だからこそ、その先を読み取ることで、「なぜ、日本が化石賞を受賞するのか」ということを理解できると思います
日本が脅威だからです
本当のエコを行っているからこそ、偽物のエコでは太刀打ちできないのです
中身で勝負できないから外見だけを取り繕った表面的なイメージ戦略という形で対抗するのです

化石賞受賞に腹をたてるのではなく、淡々と受賞し続ければいいのです

来年も受賞できるといいですね☺

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