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神社本教とは?

京都には神社本庁ならぬ神社本教という団体があります。神社本庁や、このブログで何度か取り上げた北海道神社協会と同じく、いろいろな神社を束ねた団体です。
 京都の神社には、神社本庁には加わらず、神社本教に加わっている神社が多く、80社ほどあります。
 少彦命を祀った五條天神社という小さいながら由緒正しい神社も神社本教の神社です。ついでにいうと天神というのは元は少彦命のことを指し、菅原道真とは無関係でした。この五條天神も学問の神様というより厄除けで有名です。
 話を戻すと、神社本教は、国縣社が多い割には村社や社格のない神社が少なかった京都府下の神社が、国の神仏判然令にそのまま従うのを元々嫌っており、GHQの神道指令の際に、いっそ全国的な組織への統制から抜け出せるチャンスとばかり設立したもののようです。
 ただ、歴史が古い神社が多いけど、独自の教えや儀礼などがあるわけではなく、やっていることは普通の神社と全く変わりはありません。
 神社本教の本拠は、京都の野宮神宮にあります。野宮神宮は天照皇大神を祀り、天皇陛下の代理が伊勢神宮に参拝する前にここで身を清める神社として有名です。元々野っ原で天照皇大神が身を清めたから「野宮」となった由緒です。
(写真は野宮神社の有名な黒鳥居)

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