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はじめてのプロボノ 体験記 ~登録・アサイン編~

ポジションと役割一覧

2018年7月下旬
説明会のその日のうちに参加することを決め、妻にも了承を得て、いざワーカー登録。しかし、思っていたより登録内容が濃かったので、ちょっと尻込みして、即日登録ならず。

プロジェクトにおけるポジションと役割は、さながらRPGのジョブとスキルみたいでした。

<ポジションと役割>
AD(アカウントディレクター)
チーム編成やスコープ設定などプロジェクトの立ち上げとプロジェクト進行中のサポート。過去のプロジェクト経験者のみ。
PM(プロジェクトマネジャー)
チームリーダー。進行管理や品質管理を担い、支援先との窓口となる。
MK(マーケッター)
成果物に必要な情報の調査、ステークホルダーのヒアリング、ニーズの把握・分析など。
BA(ビジネスアナリスト)
業務の洗い出し、ヒアリング内容やその他の調査の分析など。
CW(コピーライター)
キャッチコピー、キーメッセージなどの作成、メルマガ・ウェブサイト等の原稿作成など。
TW(テクニカルライター)
仕様書や取扱説明書、マニュアル等の執筆。
WD/GD(ウェブデザイナー/グラフィックデザイナー)
デザイン案の作成。
IA(情報アーキテクト)
ウェブサイトの構成提案、サイトマップとワイヤーフレーム(画面仕様)の作成。
ME(マークアップエンジニア)
CMS(コンテンツ管理システム)の構築、支援先が自力でウェブを運用できるように簡単な更新手順書を作成。

ざっと、こんな感じで、この中から3つくらい自分のやりたい役割を選びます。ちなみに、私はMK・BA・GDを希望しました。

今思えばGDは無謀だったと思いますが(笑)、せっかくの機会なので「興味があって、経験や知識を積みたいこと」も一つ登録してみようと思い、デザインを入れてみました。

自己アピール

以下は、私が登録した時に記入した内容の抜粋です。

<やってみたいこと>
◆デザイン
ターゲットに何かを伝えたい、興味を持ってもらいたいという訴求力が必要な時に、デザインが最も重要だと感じていますので、デザインに関する知識やスキルを学べるプロジェクトに興味があります。

結果的にアサインされたプロジェクトは、「チラシを作る」というデザイン系で、私はMKでしたが、デザイン会社に勤める方がGDとなりました。
こういったプロと一緒に活動できるのも大変魅力的で、かなり勉強になりました。

ちなみに、WG/GDを希望した場合、自身の過去の成果物を添付する必要がありますので、ご注意を!
私も後日、何か成果品を添付してくださいと言われ、恥ずかしながら直近で作成したチラシを3つくらい添付しました。

それと、自分のこれまでの経歴(職歴や担当した業務など)も記入します。
普段は自己アピールとは無縁で、むしろ目立たないように足並みを揃えるのが公務員の特性なのですが、この時ばかりは思い切って「謙虚・謙遜・控えめ」を一旦捨てて、自分のこれまでの経歴・経験を棚卸しし、その中から少しでも自信のあるモノがあれば最大限PRしてみました。

経験した所属や仕事はなるべく詳細に、特に数値で把握できるものを書きました。以下は、私が登録した内容の抜粋です。

<経歴(一部だけ抜粋)>
総合政策部 企画調整課
(3年11か月)
◆市の総合計画の策定(計画期間10年間、策定期間2年間、チーム規模約7名)
 大学教授や専門家など9名を委員とする委員会の開催(月1〜2回)
 公募の市民10名による会議の運営(5回)
 市民ワークショップの開催(参加者100名弱×6回)
◆新規要望予算の査定(道路や下水道などの都市基盤分野を担当、チーム規模3名)
 300万円以上の事業に対して、その根拠や必要性、優先度の高さ、費用対効果などを判断する
<得意なこと>
◆プレゼンや講義
面白かった、分かりやすい、スライドが見やすい、まるで先生のようだなどの評価をいただくことが多いです。
◆情報や意見の整理・分析
多くの意見から「つまりこういうことですね」と趣旨をくみ取ることや簡素化すること、課題の整理・抽出、「そもそも何故、誰のため、何のため」といった原点思考が得意です。
◆人間関係の調和を図ること
人と争うのが嫌いです。No Fun No Gainをモットーに、何事も楽しく取り組みたい。そのために、意見が衝突しないよう一致する点を探ります。

参加したいプロジェクトも選べますが、初参加の私にはプロジェクトの良し悪しを判断する基準もありませんでしたし、とにかく「まずは経験してみること」が最優先だったので、“どのプロジェクトでもOK”を選択しました。
その方が、これまで出会うことのなかった知らない世界を見れるのではないか、という期待もありました。

諦めかけた頃にアサインされる

2018年8月
メンバーに選出されれば8月上旬には連絡があると聞いていたのですが、お盆になっても音沙汰なし。“どのプロジェクトでもOK”にしていたのに・・・。
実家に帰省中、スイカを食べながら「添付したチラシがショボくてアサインされなかったかな」とか、「今回は縁が無かったかな」と諦め始めていました。

ところが、8月16日にADからメールで、都内で活動する障害者スポーツ団体の講習会チラシ作成プロジェクトにMKとして参加してほしい旨の依頼がありました。

最初は「チラシ作成に半年もの期間やMKが必要なのか?」と思いながらも、心は既に参加に決まっていたので、「参加したいです」と返信し、まずは会って話を聞くことに。

2018年8月20日
ADに職場の最寄駅まで来ていただき、近くのカフェで待ち合わせ。

わざわざ来ていただいたので、飲食代くらいは負担しようと思ったが、各自精算ということになりました。(実はこれも、サービスグラントの基本スタンスで、相互ボランティア協力なので割り勘にするのがほとんどのようです。交通費や会議費などは後日、事務局に申請することで精算も可能です。)

余談ですが、顔を知らない人と会うのって大変ですね。よほど分かりやすい目印がないと人違いしそうで不安でした。恐る恐る声を掛ける時の勇気を振り絞る感じがどうも苦手です。

ADからの説明の中で、アサインが遅くなったのにはワケがあったと聞きましたが、この時はほとんどその重要性と大変さを理解していませんでした。
今回のプロジェクトは、支援先の団体側に明確な課題や依頼目的が定まっていなかったため、最初のスコープ設定がなかなか決まらず、あわやプロジェクトが消えかけていたという崖っぷちだったようです。

とりあえず、私はアサインされた安心感で一気にモチベーションが上がりました。(単純w)
その週末には、支援先団体が主催する大会が開催されるそうで、現場を見る貴重な機会とのことだったので、見学に行くことにしました。

つづく

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