見出し画像

四尺玉 40年の想いと感謝

令和5年(2023年)は、四尺玉の打ち揚げに初めて挑戦した昭和59年(1984年)から40年目という節目の年でした。

本年も9月9日、10日両日、打ち揚げを実施させていただき、なんとか無事に打ち揚げを完了することができました。
『黄金すだれ小割浮模様』については、通算38発目、『黄金千輪二段咲き』については、通算36発目の打ち揚げでした。

大玉については、未だ完成されたものではなく、多くの奉納者の皆様やご協賛者の皆様、そして片貝町煙火協会をはじめ主催者の皆様より技術継承のために挑戦する機会として物心共にお力添えをいただいており、ただただ感謝の想いで一杯です。

昭和59年当時、四尺玉の打ち揚げに挑戦するにあたり、そもそも400kgを超える花火が上空まで打ち揚がるのか?との疑念があり、打ち揚げの許可を出す条件として、砂を詰めて重量を増した四尺玉の模擬玉を実際に打ち揚げ、打ち揚がるかのテストをし、その結果如何で許可がでるかでないかとの話になったと聞いています。
そして、昭和59年7月22日に模擬玉の打ち揚げに成功し、打ち揚げ許可を得ることができました。

四尺玉の試験打ち

そして迎えた昭和59年9月10日。朗志会の皆様のご奉納により、打ち揚げを行いましたが、残念ながら筒ばねとなり、失敗に終わりました。

S59四尺玉

翌年、再度朗志会の皆様のご奉納により、挑戦の機会を与えていただき再度打ち揚げを実施。
予定の高度までは到達しませんでしたが、筒から打ち揚がり開花したことで成功とさせていただきました。

S60四尺玉


この翌年より、毎年9月9日10日の両日各1発の打ち揚げを実施してきました。
十三鶴会の皆様、三国コカコーラボトリング様、片貝町四尺玉協賛会の皆様、小千谷ライオンズクラブ有志の皆様、片貝町民の皆様、四尺玉コラボレーションチーム(旧花火王国かたかいコラボレーションチーム)の皆様のご奉納によるご支援により、ここまで来ることができました。

四尺玉筒入れ
四尺玉筒入れ


この間、筒ばね、過早発、黒玉等もありました。
はじめの10年は成功確率が5割ほどで、無事に揚がるのかどうかも分からない中、手探りで改良を重ねてきました。
成功するか、失敗するかわからない、、、
それでも、叱咤激励の中で、この挑戦を今日まで支えてきていただいております。

また、令和2年、令和3年はコロナ禍での片貝まつり中止をうけ、36年連続で続けてきた四尺玉の打ち揚げ挑戦が途切れてしまいました。
改めて、当たり前と思っていたことが当たり前では無いのだと思い知らされた2年間でした。

今後どのくらいこの挑戦を続けていくことができるのかわかりませんが、可能な限り、地域のためにそしてこの伝統をしっかりと継承していくために、邁進してまいります。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

R5四尺筒入れ
R5四尺筒入れ

そんな40周年の想いも乗せて製作した四尺玉筒ミニチュア一輪挿しです。
数量限定で予約受付中です。
もしよろしければ、お部屋のアクセントにいかがでしょうか?^^

ミニチュア四尺筒


光耀舎おんらいんしょっぷ
ミニチュア四尺玉筒(一輪挿し)
https://katakaienka.base.shop/items/78327652

そして、もうひとつ。
40周年を機に、四尺玉アーカイブを作成したいと考えているのですが、写真や動画が揃っていません。
特に、昭和59年から平成中盤くらいまでの写真と動画がなかなか手に入りません。
もし、ご提供いただける方がおられましたら、弊社までご連絡をいただけると助かります。
よろしくお願い申し上げます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?