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友人のバイオリンを聴きに🎻


詩の朗読とギターとバイオリン。
それぞれが合わさって、情景が瞼の奥に広がる。

不思議と突き刺さった言葉や心地よいメロディーはふわりととろりと流れていく。
ただ、広がった淡い色や引き裂かれたり掴まれたような感覚・音の残りだけが残る。

会話しているよな、はたまた演奏者の浮かべる風景が違うんだろうなと言う瞬間もあり、それはそれでまた面白い!あとカフェの氷が製氷機内で落ちる音・コップの氷が揺れて鳴る音・椅子の軋む音、目を瞑ったからこそ覚えてる。

詩・不明

最初はウォンカーウァイ映画を観ているような胸が引き裂かれそうな、目を逸らしたい詩も猛烈だったけど、ちょっと思い出せない。窓の外の暗闇。風で揺れるアイビー。
とても心の奥にゆっくりとスモークを炊くような感覚で、始まった。できれば避けたい避けちゃいけない戦争の話題。眉の間に力が入る。
見えた色は黒と赤。

詩・金子みすず
・ほしとたんぽぽ
・もんつき

金子みすずさんの詩が始まると、そのスモークが温かな陽だまりとともに薄まっていく。黄色と水色。鳥の囀りのようなバイオリンの音につい顔が緩む。心地よいギターの緩んだ響き。窓の外を確認してもまだ夜なのに、陽だまりのように温かい。

※たしか、もんつきがバイオリンメインなメロディだったかな?すごく好きな感じで、もっとバイオリン主流のメロディも聴きたいと思いました。

詩・茨城のりこ
・汲む

茨城のりこさんの詩は本当にハッとされることが多くて、私も時々読んでは、核心つかれる。気持ちが乗ってるとき、解き放たれたように心地よい。バイオリンって心臓握られるような音も心の琴線を触られるような優しい音も奥ふくよかな太い音も出るんだね、録音じゃない生音だからこそ実感しました。

頼りない生牡蠣のような感受性。
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな

“汲む” 茨木のり子 より

あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には
震える弱いアンテナが隠されている きっと

“汲む” 茨木のり子 より

いくつもの映画をみたようなライブ
次々に感情が喜怒哀楽と出てきて
ああ生きてる〜!!と身体が喜んでるのを目を瞑っても感じられた!

ありがとう!

会の概要


朗読:小林なるみさん
ヴァイオリン:守谷元瑛さん
ギター:三谷良典さん

演奏の様子

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