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なんで悪役ってガリガリかデブばっかなんだろう

  試しに「ディズニー 悪役」と検索してできた、記事のサムネイルにもなっている画像で検証してみよう。これをみると

•太っているキャラ:アースラ、ハートの女王
•痩せすぎなキャラ:クルエラ
•普通体型なキャラ:白雪姫の女王、フック船長、マレフィセント

となる。これだけみるとわたしの疑問はただの思い込み、いろんな体系の悪役キャラがいるという結論になるだろう。しかしわたしは思うのだが、白雪姫の女王は魔法の薬でガリガリの老婆に変身してその姿のまま死んだし、マレフィセントだって体を覆うローブを着ているからわかりにくいが服の下はガリガリかもしれないのだ。そのことを加味するとやはり、悪役の体型は極端なものである可能性の方が高くないだろうか。


  ディズニーだけではサンプルとして弱いので、こんどは単純に「悪役キャラクター」と検索して出てきたキャラについて考察してみたいと思う。尚、今回は悲しき過去から悪役になってしまった系は除外し、生粋の悪役についてだけ考察してみたいと思う。わたしがざっとみて有名な悪役だなと思ったキャラを列挙してみると

「ばいきんまん、ディオ(ジョジョ)、クッパ、ムスカ、ドロンジョ一味、ジョーカー(バットマン)、ジャバザハット(スターウォーズ)」

といったところだろうか。ピックアップにはわたしの恣意性が含まれているかもしれないが、とりあえずこれらのキャラを分類してみると

•太っているキャラ:クッパ、トンズラー(ドロンジョ一味)、ジャバザハット
•痩せているキャラ:ボヤッキー(ドロンジョ一味)
•普通体型なキャラ:ばいきんまん、ディオ、ムスカ、ドロンジョ様、ジョーカー

こうしてみるとやっぱり普通体型のキャラの方が過半数で、極端な体型の悪役が多いというわたしのイメージはそんなに正しくないことになる。


  この説について調べてみる前は悪役というのは極端な考えの持ち主だから、食に関しても極端なのかなという仮説を立てていた。けれど調べてみると悪役の類型として太りすぎだったり痩せすぎだったりというパターンはあるものの、そうでない悪役も結構な数いる。どうやらガリガリやデブの悪役というイメージは一つのステレオタイプであり、その先入観をなくすとまあまあ普通体型な悪役も見つかるもののようだ。


  ではどうして私はこうも悪役の体型が両極端だというイメージを持っているのだろうか。ここで私は新たな説を提唱してみたいと思う。物語の中のキャラクターは、基本的に作者が創作したものである。キャラの姿というのはたぶん物語という精神世界においてどういう役割を果たすのか、ということが重要視されていて実際の姿より誇張して描かれていることが多いのではないだろうか。(実際の姿ってなんだよというツッコミは置いといて。)だから考え方がめちゃくちゃな悪役というのは、姿形もはちゃめちゃな方が説得力があるし、それに話が盛り上がる。だから創作における悪役というのは強烈な見た目になるのではないだろうか。


  とはいえ真相はわからない。悪役はなぜ痩せすぎ、太り過ぎという二極化になるのかという疑問もある。この問題については、私などよりも知見のある人がゴロゴロしていそうな気もする。あまり適当なことを言うのもなんだし、今日はここら辺で切り上げることにしておこう。

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