世は大•女子高生時代、日々おっさんがやりそうな趣味を女子高生にやらせるアニメが流行り、JKブランドがもてはやされている。しかし私はここであえて言いたい。男子高校生も十分にえっちであると。

　　私はひねくれ者のへそ曲がりだったから、周囲の人間はみんないい人だったのにも関わらず暗く、陰鬱な学生時代を過ごした。そんな私にとって周囲の高校生達は青春を謳歌する異人種で、どうしてそんなに眩しく輝いているのだろうかと不思議で仕方なかった。だからわたしは「男子高校生の日常」とか「女子高生の無駄遣い」といった高校生の日常系漫画が好きだ。これらの漫画を読むと教室の隅でナメクジのように過ごしていた私に、少しだけ青春の輝きを分けてもらえているような気がして癒されたからだ。

　　制服に身を包んだ女子高生たちはかわいい。もし私が男であったとしても彼女たちに夢中になるだろうことは想像に難くない。加えて男の人は若い女の子を求めがちであり、それに比べると女の人は年下だからという理由で興味を持つことは少ない傾向にある。だから世の人達が女子高生というものを過剰なまでに持ち上げるのもわからなくはないのである。

　　けれどロリコン•ショタコン傾向のある私から言わせてもらうと、男子高校生だって十分なポテンシャルを秘めている。制服に身を包んでいるだけで魅力的に見えるのは、何も女の子だけではないのである。男子高校生が馬鹿騒ぎをしながら青春する話はもっと量産されてしかるべきだし、そういった物語に夢を感じる人種もいるはずなのである。まあでもよく考えれば少年ジャンプの掲載漫画に代表されるような、男子高校生を主人公に据えたバリバリの青春物語はすでにたくさんある。これは世の中の人たちも男子高校生に魅力を感じていることの証拠かもしれない。

　　世の女子高生は己を誇っている。命短し恋せよ乙女という格言を胸に、今を盛りと咲き誇る彼女たちは確かに美しい。けれど男子高校生だって多分もう少し誇っていいと私は思うのだ。とはいえそういったことを考えないアホな振る舞いをしている方が男子高校生らしくて、そっちの方がいいいのだけれど。アホな男子高校生がアホなことをする話、もしかしたら私はそういうものを求めているのかもしれない。

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