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就職のための面接がだるい

  産業革命時代あたりのイギリスの労働条件の劣悪さはやばい。共産主義で有名なマルクスはこの時代の人だ。やれ1日16時間労働だとか、やれ3歳の子供を働かせろだとかの状況にいてもたってもいられなくなった彼は「資本論」を書いた。(詳しいところは知らないけど、確か大体そんな感じだったはず…?)


 
  なぜ私が急にそんなことを言い出したかと言えば、現在仕事を探しているからだ。日本に多く棲息するブラック企業というモンスターに捕まるのではないかと、いま現在戦々恐々としているまっただなかなのである。まだ見ぬものに恐怖を感じるのは人間の本能であり、私は受かってもいない仕事先に恐怖している。大体において人間は優しいのだから、そんなに恐れる必要はないとは経験から言える。けれど、かったるいことに変わりはないのだ。私のキャパを遥かに超える仕事量を割り当てられてしまったら、いったいどうすればいいのだろうか。


  現代日本に16時間労働を強要してくる職場なんてそうそうない。こいつは自分の中で妄想を膨らませて、それに怯えているのだと笑ってくれて構わない。ただ、イギリスの労働者の扱われ方をみると、経営者というのは放っておけば無限に労働者をコマとして扱うものなのだと思わされるのだ。規制も法律もない状態では、労働者と資本家は動物的な利害関係の元に置かれる。そこに常識や誠実さと言った概念は通用しないのだ。なんとこわい。


  私はこれから社会の荒波に揉まれなければいけなくなる。それが一体どういうことなのかはまだわかっていないけれど、とりあえずのところ手当たり次第にやってみるしかないのである。一労働者の存在はあまりにもちっぽけだ。犬も歩けばなんとやらと言うけれど、とりあえず職場で人間扱いされることに望みをかけてやたらめったらに当たってみるしかないというのは、現代日本に生きる人間の悲哀である。

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生活費の足しにさせていただきます。 サポートしていただいたご恩は忘れませんので、そのうちあなたのお家をトントンとし、着物を織らせていただけませんでしょうかという者がいればそれは私です。