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ちょっとしたことの積み重ねが数年後に大きな差となってあらわれる

僕が仕事をしている北九州市立大学の地域創生学群では、地域の再生と創造を担う人材の育成を目的として、実践と理論の両立を図ることをコンセプトとした教育プログラムを展開している。
2009年4月に開設されたこの学部も今年度で16年目のスタートを迎えることができた。

これまでの間、約1,200名の卒業生を送り出しており、学生たちの成長をそばで見てきたこともあり、感覚的ではあるけれども伸びるタイプの共通点みたいなものがいくつかあると思っている。

今回はその1つについて。
ひとことで言うと「積小為大」ってことかな。

実践活動を色々とやっていると、当然その過程で何かしらのフィードバックやアドバイス、指摘を受けることは多々あると思う。
もちろん、実践のシーンだけではなく講義やゼミのシーンでも。
その1つ1つに対してどう向き合っているか。

やはり、ひとまずやってみて、そのうえでその方法を今後も取り入れることにするかどうか考えるとか、自分にあった方法にアレンジするとか、そういうタイプが成長していた気がする。
一方、ごちゃごちゃ理屈をこねて結局やらないとか、その場での返事は良いけど結局やらないとか、そういうケースも散見したけど、そのパターンで劇的な成長が見られた印象はあまりない。
まあ、成長のスピードに個人差はあるし、その捉え方にも差はあるし、一概には言えない部分があるのは重々承知しているが、あながち間違ってはいないとも思っている。

先日書いた地上戦と空中戦の話にも関連するけど、結局は小さなことの積み重ねの先にしか大きな結果が得られることはないわけで、最初から大きなことばかり意識して日常的な積み重ねや地に足ついたことができていなければ、大きなことを成し遂げることはできないと思う。または、小さなことをおろそかにしていては、うまくいかないと思う。

何事も繋がっている。
好きなこと以外関係ないとか、別物だとか、そういう捉え方はもったいない。日常生活のあらゆるシーンから学べることはあるし、活かせることはある。すぐに繋がらなくてもいずれ繋がることってたくさんある。
だから、自分には関係ないって感じでスルーするのではなく、一旦取り入れてみる。
ほんの少しの好奇心さえあれば、それができるはず。
騙されたと思って一度試してみる。
それができるかどうか、それを積み重ねることができるかどうか。
機会損失のオンパレードで成長の機会を逃し続けるか、福利効果による成長曲線に乗っかることができるか。
その差は1年後より2年後というふうに、どんどん明確な差となって現れるはず。

だからこそ、まあいっかと流すことなく、小さな積み重ねを大切にしたい。

ということで、今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!


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