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Euro Basketball Academy LEAGUE 2019会議が開催される@埼玉県朝霞市<その2>

6月8日(日)夜、埼玉県朝霞市にてEuro Basketball Academy LEAGUE 2019の説明会が行われた。

https://www.basketballtutor.com/service/euro-basketball-academy-league?fbclid=IwAR0sSONJpWs9Ydgc8OkUGWmYWKPexVBq16XYIygCRqQ6qePtqCTDXRwOyOc

本プロジェクトは、リーグ戦ならではの特性を活用し、バスケットボールに励む方々の笑顔を数多く作る事を意識して設計されている。

特に、「普段であれば試合出場が難しい選手」に対外試合への出場経験を積む仕組みを数多く用意されているのが特徴だ。同時に若いコーチ、レフリー技術の向上も目指されている。

GSLでは、上記説明会に参加すると共に、リーグ運営者、参戦チームの関係者に話を伺った。下記、本リーグの狙いなどの箇条書き<その2>

<Euro Basketball Academy LEAGUE 2019>

1、1、リーグ戦の特徴、狙い(続き)

⑤コーチの多様性。『次のカテゴリーで通用する選手を育てたコーチ』、『選手の笑顔を数多く作ったコーチ』・『長く競技に親しむ選手を数多く育てたコーチ』それぞれのコーチに価値がある。勝利したコーチ以外にも素晴らしい価値がある。

→現在の競技環境では、各世代別の大会で勝ち残ったコーチが評価されやすい。勿論、世代別大会での勝利に価値が無いわけではなく尊いものである。しかし、勝利したコーチ『だけ』が周囲から評価されるのであれば、不十分ではないか。若い競技者は、その全てがプロバスケットボール選手になりたくて競技に励んでいるわけではない。バスケットボールを通じて幸せになる人を増やしていく為には、様々なニーズに対応できるコーチの存在が必要だ。『次のカテゴリーで通用する選手を育てたコーチ』、『選手の笑顔を数多く作ったコーチ』・『長く競技に親しむ選手を数多く育てたコーチ』ら、それぞれのコーチに価値がある。

⑤に関係するトピックス
a,(強化に関係したトピックス)『CPM』(U13、U14、U15の年代別。各12人定員)

→EuroBBAリーグでは、『対外試合の機会を提供する』・『DNPを無くす』という共通理念の下で、多様な価値観を持つチームが集まっている。各チームが掲げる理念を達成する為、それぞれのチームの方針に沿った形でリーグ戦が活用されている。

実際、エルトラック社の新しい取り組みであるU-15クラブチーム『CPM』(U13、U14、U15の年代別。各12人定員)は、18歳時点で「なりうる最高の自分になる」事を最優先し、カリキュラムが構築されている。

選手募集要項の中にも「U-15世代での勝利を目指す方にとっては、ご期待に添えません」と記載があるほどだ。EuroBBAリーグでの対外試合についても、同チームの理念に基づいて活用されることが予想される。

参考
CPM
https://www.basketballtutor.com/news/10434

b,多様な背景を持つ参加チーム

EuroBBAリーグ2019の参加チームが持つ背景は様々だ。地域のクラブチームとして日本バスケットボール連盟に登録をして活動しているチーム、練習会という形式(個人の技能向上を目的とした集まり)のメンバーで試合に挑むケースなどがある。

また、普段は中学校の部活動でバスケに励む選手が、練習などが無いタイミングを中心に集結してリーグ戦に参加するケースもある。

現在、各都道府県連盟のU15世代ではリーグ戦の取り組みがスタートしているタイミングである。EuroBBAリーグの説明会では、都道府県連盟のリーグ戦と規模を競ったり、競技レベルを争うような意図はには存在しない事も言及された。あくまでも、1人でも多くの選手に『試合出場の機会』・『成長につながる機会』を創り出すことが目的だ。

<参考>
埼玉県リーグ戦関連資料(JBA「選手育成」ページ「ユース育成関連資料」より)
http://www.japanbasketball.jp/files/traning/youthacademy/2-2-2_saitama_20180520.pdf

c、「その世代で勝つだけでは評価されない」

先月、エルトラック社ではアレックス・テレス氏を招いてクリニックを行った。育成世代を主に指導するテレス氏は、長期的な視点に立った選手育成に取り組んでいる。同氏の見解としては「スペインでは、その世代で勝ったとしても評価されない」。同氏がバスケットボールを始めた(1980年代後半~1990年代の前半頃)時期には、既にそのような風土や文化が存在していた。その為、目の前の勝利での勝利を目指しつつも、育成的な観点を持った指導に取り組んでいるという。

勿論、EuroBBAリーグは、B.LEAGUEや、WJBLの選手など、優れた選手の輩出だけを目指したリーグ戦ではない。あくまでも『試合出場の機会』・『補欠文化の脱却』・『拮抗した試合(レベル別の試合の場)』を意識し、幅広い層に向けた取り組みだ。しかし、試合において勝ち負けを競い合う中でも、育成的な観点を大切にするチームの集まりであるように感じた。

⑥13歳世代での3x3の積極活用(『DNPを減らす。競技機会を創出する』の関連として)

EuroBBAリーグの新しい取り組みとして、3x3の活用を計画されているという。まずは、U13世代(中学1年生)を軸に、EuroBBAリーグ内での大会を企画している。年代別、少人数チームを推奨(目安として最大12名)を持つ中でも、チームの中で試合出場が限られる選手に良質な対外試合経験を創り出す狙いがある。

また、鈴木良和氏は、世界のバスケットボール選手と比較をした際の日本人選手の不足している部分を補う効果もあるのではないかと期待を述べた。

「日本の選手は、コーチの指示に対して従順でチームプレーや規律を重んじる。反面、自分からチームメイトにメッセージを発信したり、自分達で問題を解決する能力が他国選手に比べて足りない部分もある。それには日本文化も大きく影響している。3x3では、コーチが試合中に指示が出来ない。自分達でコミュニケーションを取り、問題を解決しないといけない。また、3対3なので個人技能を発揮しやすい。様々な面で有益だと思う」

⑦同一チームとの対戦を通じた成長

リーグ戦の特徴として、同一チームとの再戦が紹介されていた。例えば、コーチは、試合を分析し、自チームの課題を抽出。選手とコミュニケーションを図り、優先事項を決定する。

練習計画を立て、再戦へと挑む。そのサイクルを通じ、改善できたこと、出来なかったことが明らかになる。その経験は、コーチングを進化させる。特に若いコーチにとっては貴重な経験となるだろう。仮題の抽出、最優先事項の決定、そこに向けた取り組みのPDCAサイクルを回しやすい。

2、上記を実現する為の主なルールなど

・参加費の徴収方法の工夫。1人当たりの参加費登録を設定している。大所帯のチームの場合、複数チームで登録をしたほうが一人当たりのプレー可能時間が増える仕組みになっている。複数チームの奨励という意味合いがある。

・同一年代に2リーグ制を設けている。若い選手ほど、競技経験年数に競技パフォーマンスが影響するケースが多い。U16、U14、U12の各年代で2リーグを用意している。また、一定選手の規定を設けた上でオーバーエイジ枠も設けている。これも『試合機会を創出』する為の工夫である。

・同一ユニット内での選手の昇降核に対して柔軟な対応を可能としている。

・エキシビジョンゲーム実施を通じた競技機会の創出。Euro Basketball Leagueでは、会場提供に協力をしていただける高校なども募集している。会場提供をして下さるチームがあった際、同チームの高校1年生チームと同リーグ参加チームによるエキシビジョンマッチなども計画されているという。

<参考 その1>

Euro Basketball Academy LEAGUE 2019説明会<その1>
https://www.facebook.com/GoldStandardLab/posts/2565989586757844?__xts__%5B0%5D=68.ARCawtB3A9t4YPhK3IPFJtQXoxE2oagr1ow5BjF_N30BLjnWo1iICa-AfLmjwYqS2EXpRTXTxqHsgfVc5XaQMoAEzg5X1aR7RG1DM_zHY1Xl3KLBCtgypx7BL7pVTRrgL5xkSj8e_5KdW3zsnBP05b7wibNDbFo6TsyE0e5mF3BuVgbP3_V5X9buK-EQGttlRndzT6ig9sXqQtuGvWeM0LCr-VAONIOEq1f7eRUeod0pbqxyuxDdNNPn-H-UfwcBzN9xlWUIU5p3ucTKcf5VEVmYWAibkOeJC93TiOjAjcjwDFNqu-F_JH7oD7Rpq3yI5PeMeYhbGZXf0wARBSaHU8aH7w&__tn__=-R

GSLのFBに投稿内容を記載したNOTEもスタートしてみました。

Euro Basketball Academy LEAGUE 2019会議が開催される@埼玉県朝霞市
https://note.mu/kataokamem/n/n07d72538f06d

写真
Euro Basketball Academy LEAGUE 2019の運営スタッフとして奮闘するのは飯塚祐貴さん(エルトラック指導員)。大東文化大学バスケットボール部では、AチームのACや、BチームHCなどを務めた。

スッキリとした清潔感と共に、力強さも感じさせる髪形が特徴。大学体育会の世界を生き抜くために鍛えた重厚感のある体格と合わせ、存在感がある。愛用する本格派理髪店”LOCAL BARBER HIRAKAWA(草加市)”には友人が勤務。大学在学中から通っているという。友情や愛情を行動で示すタイプである。

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