Les Misérablesから思うこと 2

前回の続きです。


1815年から18年間の時代背景。

激動のフランス時代に当時の若者たちは何を思って日々生きてきたのだろうか。

現代の日本に生きると戦争のことを話してくれる人たちも減り、語り継がれることがいつか途切れてしまうのではないか。
8月になると戦争の映像や亡くなった方々への黙祷が行われ、沖縄戦のひめゆりの塔も忘れてはいけない事実だとは思う。

戦争のことばかり考えていても仕方がないけれど、世界ではまだ悲しい戦争が行われている地域がある中で日本は辛い経験をしてきて、戦争をやめようと決意し、今の日本があるという事実は忘れないでいないといけないとわたしは思う。

日本だけでなく、Les Misérablesではヨーロッパのその時代の完全な再現ではないにしても実際に起きてきたことを元に構成されているという点では、歴史を知る術としてとても素晴らしい映画だ。


もちろん音楽も美術も素晴らしいし、CG(VFXといった方が良いのか)も息を飲む美しさで純粋に見惚れる映画なのだけど、ふと考えると残酷な現実に今の平和に生きるわたしたちは何て幸せなんだろうと強く思うのです。


冒頭のジャンバルジャンが服役中に大木を引っ張ってるシーン、あのジャンバルジャンはどことなく父に似ていて毎回親近感を覚える‥(笑)


素晴らしいミュージカルだけど、ミュージカルあるあるだとは思うのだが、
『そこ静かにしないとバレちゃうよね?』という場所でも声を上げて歌うのは突っ込みたくなってしまう。
ミュージカルが苦手な人はきっとそういうところが許せなかったりするんだろうな‥(わたしは面白いと思って観ていますが‥


日本も戦時中は特攻隊然り、そしてこのLes Misérablesの劇中の時代もそうだけれど
御国の為に、正義のためにの死が美徳とされた時代。
未来ある命がそうして幾つも途絶えてしまっていた(いる)事を、心のほんの片隅に置いておくと
ふとした時に心が思い出し、もっと強く、もっと生きないといけない。と思ったりするのはちょっと変わっていたりするのだろうか。



Les Misérablesとは話題が逸れるが
以前撮影の現場でご一緒した占いの先生に後日占ってもらった際に前世を聞いてみた。
(スピリチュアルが苦手な方は飛ばしてください)

わたしは東南アジア諸国の女性で、貧しい生活だったが親も兄弟もおり、生活していて、ただ女だったので満足に学校には通えなかった。
学びたい、もっと知らない世界を知りたい、そう強く思ったけれど叶わず、家庭を持ち生きていったそう。
その時の魂が現代の私に転生し、かつて叶えられなかった願望が強く出ているのではないでしょうか、との事でした。

(占いの先生は、流光七奈先生で、ダンナさまは幽霊という書籍を出されてます。)


信じるも信じないも自分次第なので、それについては他の人にとやかくは言われたくないですが、なるほどなと思いました。


よく言われているのは、現世に生きる私たちは前世やそのまた前世などで出来なかった事をやり遂げるために生まれ修行していると。

わたしは全く宗教には興味のない無宗教なんですけど、ご先祖さまは見守ってくれているといつも信じています。

今の過ごしやすい平和な日本をみて、ご先祖さまたちはどう思うだろうか。自分が目指す場所に進めているだろうか。悔いのない人生を生きなさいという代々の想いが蓄積されているのが今生きている自分自身なのではと、たまーーーーに心に降りてくるんです。

そういう気にさせてくれるのもまたLes Misérablesがひとつ。


ご先祖さまは血の繋がりの代々だけど、
前世はどの国かはわからないですしね。もしかしたらこのLes Misérablesの舞台の時代に苦しい思いをしながら生きてきたのかもしれないなぁという戯言を思いながら観たりしています。




渋谷のハロウィンのニュース等々を観ていても、本当に平和ボケと言われても仕方ないし、道徳としてもありえないなと呆れてしまう一連を見ていると、レミゼの時代の学生運動とは中身が全く違うな‥と思ってしまう。比べるまででもないのだけれど。


見返せば見返すほどに当時の辛いという言葉だけでは言い表せない時代を知ることは、自分の心の色々な整理整頓にも繋がる大事な映画です。



ちょっと真面目なことを書こうとして脱線しすぎたようにも思いますが、またLes Misérablesの事はいつか書きたいと思っています。



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