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【テニス】ポーチを成功させる小細工(?)集

「ポーチは足が遅いから無理」

って思っていませんか?

ポーチを成功させるには、足の速さ以上に、相手にいかにバレずに出来るだけ早く動き出すのか、が重要です。

今回は、ポーチを成功させるための小細工(?)を紹介します。

『そもそもポーチってなんでするの』と『全てポーチには出られない』の内容は「ポーチって何?」という人向けです。もうわかっている、という方は読み飛ばしてください。

そもそもポーチってなんでするの

ダブルスで

雁行陣(1人が前衛、1人が後衛の状態)VS 雁行陣

のパターンを想定します。

この時、ストロークとボレーでは、基本的にボレーの方が攻撃力があります。そのため、基本的には、相手は後衛を狙い、ボレーをさせないようにします。もちろん例外はたくさんあります。

相手がほとんど後衛を狙うのに、コートを縦に2分割で守ってしまうと、せっかくボレーで攻撃できるにも関わらず、ボールが飛んできません。

ここでポーチボレーの出番です。

前衛が(一見無駄に)逆サイドに行くことで、本来ストロークで繋いでいた場面で、ボレーで攻撃することができます。この逆サイドに行ってボレーで攻撃することをポーチボレーと言います。

全てポーチには出られない

ここまで聞くと「ポーチボレー最高!全てポーチに出よう!」と思うかもしれません。しかし、相手も考えます。

相手は、あなたがポーチに出ると思うと、警戒してストレート(前衛側)を打ちます。反対に、あなたがポーチに出ないと思うと、安定したクロス(後衛側)を打ちます。

つまり、相手は、前衛がいないと思っている場所へ打ちます。あえて思っている、を強調したのは、勘違いさせればOKということを伝えたかったからです。

実際にあなたがいる場所と、違う場所にあなたがいると錯覚させると、ポーチは成功しやすいです。ここからは、あなたがいる場所を錯覚させる方法を3つ紹介します。

体の向きを変える

突然ですが質問です。相手の体が左に向いています。相手はどちらに動いていますか?

ここで「左」と答えたあなた、騙されています! 体の向きでは相手がどちらに動いているかわかりません。

でも、ボールを打つ瞬間に、相手が体を少しターンをさせたら、「相手が動く」と思ってしまいそうです。今回は、これを使います。

ポーチに出たいポイントで、あなたは体の向きを反対にターンさせます。そうすると、相手はあなたがポーチに出ないと錯覚します。こうすると、ポーチに出やすくなります。

反対に、あなたは体の向きを、ポーチに出る方向へターンさせれば、相手はポーチに出ると錯覚します。あとは、ポーチに出ずに待っていれば、自分の方向にボールが飛んできます。

ポジションをわざとずらす(1)

テニスでは、前衛のポジションにルールはありません。そのため、前衛のポジションを勝手に変えることができます。

ポジションを変える1番単純な方法は、ちょっとずつバレないようにセンターへ寄ることです。

バラエティー番組で面白い話がありました。

家からバス停までの距離が遠い。この問題を解決するためには、バス停を1日10cmずつ家に近付けたらいい。そうすれば、1年後には30m近づいている。また、1日10cmずつ家に近付けたらバレない。

という内容です。

バス停を動かしていいのか、と思いますが(笑)、前衛のポジションを変化させても問題ありません。

ポイントはバレないようにすることです。バレずにすることに意味があります。バレたら逆を突かれてしまいます。

ポジションをわざとずらす(2)

次は同じ『ポジションをわざとずらす』でも、方向は反対で、ポーチボレーと反対側にポジションをずらします。

こうすることで、相手は後衛側のサイドが空き、前衛側のサイドは抜けないように感じます。そうすれば、相手は相手は後衛側を狙いたくなります。

相手が後衛を狙いたいと思ったらシメたものです。相手が打つ瞬間に相手が打ちたい場所に動けば、自然とボールがやってきます。

今回のポイントは相手にわかるようにポジションを変えます。(1)と混乱しないでくださいね。

相手にわかるようにポジションを変え、相手にコースを誘導することが、今回の目的です。

相手の打つコースがわかれば、「どっちに打ってくるだろう?」という判断の時間を省くことができます。これは、足を速くするよりも簡単で、効果的に追いつくボールの数を増やすことができます。

全ては工夫次第

今回色々な工夫を挙げましたが、やったら必ずうまくいくものはありません。大事なことは駆け引きです。

いかに自分が有利になる状況を作れるか、相手に自分が有利になるプレーをさせるか。このための工夫が必要です。

題名では小細工(?)と表現しましたが、正しくは駆け引きです。駆け引きは決められたパターン通りにするだけでなく、細かい工夫でも行うことができます。

様々な工夫をして、初心者から1歩外へ出ることで、できるようになる”駆け引き”という新しいテニスの要素を楽しんでください。

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