物語論あれこれ【 リーガルハイ(古沢良太 脚本)/33分探偵(福田雄一 脚本・演出) 】

少し前のテレビドラマですが「リーガルハイ」はおもしろかったですね。印象も強く残ってます。ガッキーかわいかったし。

なんと言っても強烈だったのは古美門研介というキャラクター。もうメチャメチャです。奇人です。庶民を蔑み罵倒します。しかし奇人だから流せたりします。実際にはちょっといそうにない人ですから。リアリティーありません。でも言うことは的を射ていたりして、流しつつも響いたり。

これがもしリアルなキャラクターだったらどうか。それが同じように罵倒したらちょっと耐えがたかったかもしれない。テレビ局にはクレーム殺到したかもしれない。リアルな方が拒絶反応を起こすということありますね。

例えばマツコ・デラックスさんは大きな体で女装していて、滅多にいないキャラクターです。特異なあの人が言うからきついコメントも笑って流せたりします。素直に聞けたりする。テレビ越しだし。身近な人が同じことを言ったらちょっと距離を置きそうです。

リアルでないからこそひとっ飛びに話の中身に引き込める。

もう1つ印象に残っているのは小ネタです。しかもボケ倒し。これはこのドラマに限らず昨今よく見かけますが、リーガルハイで特に憶えているのは「北の国から」のコスプレ。主人公のふたりが純と蛍に扮してゴチャゴチャやりますが誰もツッコまない。

正統派のつくりだと物語のキャラクターがボケたら物語の中のキャラクターがツッコむものでしょう。物語の中でとにかく回収する。なのにそれをしない。じゃあ誰がツッコむか。視聴者です。視聴者がツッコむことでドラマに参加する。

これも正統派だとストーリーを工夫して視聴者を感情移入させ、物語に引き込む、ということになるんでしょうが、それとはまったく別方法。変化球と言えば変化球ですが、おもしろい。これはこれでアリなんでしょう。

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KATARA

オリジナルの小説、およびシナリオをHP[ http://novelsofkatara.web.fc2.com/ ]で公開後、電子書籍で出版しています。 最新作は湘南・江の島を舞台にした夏の恋【 あの夏あの島で 】シナリオ版全文公開中。

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