おかえり、ただいま

福島に帰って、東京に帰って来ました。
2回3回訪れたことのある場所に行くと、自然と”帰って来た”という感覚がある。迎えてくれる人に会いに行く、それと同時に、子供だった時の自分や、以前訪れた時のすこし前の自分に会いに行くような感覚。きっと、そこに思い出があればあるほど、それは強い。毎年3月11日はテレビには震災関連の特集が延々と映し出されるし、全国からたくさんの想いが寄せられるけれど、私がこの日を福島で過ごして、一番確かめたいのは人の心のあたたかさなんだと思った。

おかえり ただいま
いってらっしゃい いってきます

そんな当たりまえのような繰り返しを私はずっとしていたいんだって思った。
あの街の、あの家の、あの人たちは、あの日のあの出来事の存在ではなくて、私と同じような幸せな悩みさえ抱えて、悲しい日も喜びの日も毎日を生きてる。
震災後に出会った人たちがよく口にする言葉があって、
"本当だったら、震災も悲しいこともなければよかった。だけど、こうやって今出会えてよかった。"
そんなふうに言う。
あの時思ってるだけで何も出来なかったし今更、、だなんて誰も自分を責める必要はなくて、少しでも想いがあるなら、いつだって 今からだって 届けてくれたら 会いに来てくれたら、これからも笑顔が続いていくんじゃないかななんて思います。
2011年からわたしの音楽活動も大きく動きはじめて、震災後の東北と一緒に進んでるみたいな8年でした。まだまだ、だと思ってる。これから。

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