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風の吹くまま | セルフライナーノーツ

ここからは順不同に書いていこうと思います。

今日は「風の吹くまま」

都内一人暮らしの夜ご飯。自炊したとしてもどこか味気ない。バラエティやドラマでまぎらわしてもこころの隙間は埋まらない。そう感じていた20代後半のわたしには楽しみな日課がありました。
それは"男はつらいよ"を見ながら夜ご飯を食べること。昭和の下町人情に心が和むからか、旅先の日本の原風景に魅せられるからか、見ているとあたたかい気持ちに心が帰っていくのです。
寅ちゃん、今頃どうしてるかね〜?旅に出かけたまま帰ってこない寅さんの噂をすれば、手土産をぶら下げた寅さんが照れくさそうにとらやののれんをくぐる。そこから繰り広げられる家族の団欒やご近所さんとの小競り合い。マドンナへの恋心に有頂天になったかと思えば、失恋の傷を抱えて家を飛び出し、また旅に出かけてしまう。出会い別れ、再会を繰り返し、旅先の景色に、あの時のあの場所のあの人を、そしてふるさとの家族をふと思い出す。
"風の吹くまま 気の向くまま" 寅さんがよく口にする、だいすきな言葉です。

ともだちと福島へ


おおはたさんとのレコーディングはこの曲から始まりました。わたしの歌とアコギ、おおはた雄一さんのスライドギター、せーので一発録り。起伏のない単調なフォークは、おおはたさんのギターが最高に合います。ブルースみたいなアプローチもいいね、とか、何パターンか遊びながら録音して、歌の通り、自由気ままでたのしいレコーディング。


風の吹くまま

ここまでやっと 歩いて来たの
風の吹くまま 気の向くまま
身を任せりゃいいさ

悩んでないで とりあえず前へ
風の吹くまま 気の向くまま
身を任せりゃいいさ

このままどこへ 果てまで行くの
出会い別れは 数知れず
元気にやっていくさ

この先もずっと 歩いて行くの
風の吹くまま 気の向くまま
身を任せりゃいいさ

風の吹くまま 気の向くまま
身を任せりゃいいさ


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