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不幸自慢 | セルフライナーノーツ

「不幸自慢」

男と女のずるさと弱さが交錯し、昭和歌謡の雰囲気が漂う歌。

お互いを知り尽くして、付き合いたてのようなときめきや甘さはもうなくて。あるのは慣れ、倦怠感。
そばにいられるだけで幸せだと頭ではわかってはいても、あともう一歩先の幸せを求める女心。その一方で、将来の話を持ちかけても煮え切らない彼の反応。
夢を語る少年のように自由気ままな彼の言動に、時折呆れながらも、自分にしか見せない弱さに安心して、つい甘やかしてしまう彼女。惚れたわたしが悪いんだけどね〜、と憂いと惚気が入り混じる深いため息をつく。

女はいつか痺れを切らすのだろうし、男にもきっと言えない事情があるのでしょう。
これはさりげなく逆プロポーズの歌なのか、それともプロポーズへのアシストなのか。いたって明るくあっけらかんとした調子で男の尻を叩くという。こんな女になれたらいいのにな。笑

♪ 男とゆうもの つらいもの 顔で笑って 腹で泣く〜
寅さんのアンサーソングみたいでもあり、お気に入りな歌です。


不幸自慢

男は確かに辛いんだね
泣きべそかいたらカッコ悪いなんてさ
惚れた女には弱いんだね
赤ん坊みたいに仕方ないね

だけどたまには厳しくしないと
だめな男も好きだけどさ

ああ
不幸自慢ばっかききたくないよ
百回聞いたらもうわかったよ
それより今どうしたいの?
わたしと幸せになる気あるの?

自由な男はずるいよね
釣った魚に餌もくれないで
惚れた女の弱みだね
帰っておいで 仕方ないね

いつもこうして甘やかすような
そんなわたしもだめな女

ああ
不幸自慢ばっかききたくないよ
百回聞いたらもうわかったよ
それより今どうしたいの?
わたしを幸せにする気あるの?

不幸自慢ばっかききたくないよ
百回聞いたらもうわかったよ
それより今どうしたいの?
わたしと幸せになる気あるの?
幸せな話しようよ


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