民主主義は、社会を豊かにする

みなさん、こんにちは。

「 リンカーン(字幕版) 」を観ました。

2013年の作品です。

◇◆民主主義は、社会を豊かにするという発想◆◇

アメリカの奴隷解放を主導したリンカーン大統領がよくわかる内容の作品でした。(民主主義が多くのアメリカ人の犠牲から成り立ったことが非常にわかります)

アメリカ合衆国憲法修正第13条をリンカーン大統領のグループが、議会に通すため色々な工作活動をしてやっと(黒人の)人権という概念を憲法上で規定した歴史を知れたのはアメリカの歴史に疎い日本人である私にとっても非常に勉強になりました。(そもそも、アメリカ合衆国憲法修正第13条という単語も知りませんでした)

民主主義と人権を両立させるということがわずか250年ほどの歴史である(日本だと明治維新から150年ほど)という人類の歴史からすれば非常に短く浅いです。

現代日本では、この民主主義(制度)が「当たり前」ということ自体が本当は世界的に見てもかなり恵まれた環境であることを知ることができました。(フランスでも革命がありました。日本の民主主義を第2次世界大戦から考えると70年ほどになってしまいましが、、、)

現代日本人が当然と考えている制度・組織というものの歴史が本当は短く、浅いということはまだまだ未発達の部分が多々あることが前提と考えなければならないはずなんです。

しかし、日本人は第2次世界大戦後に憲法を新しく作り変えたことで、修正という機会を得る経験が歴史的にありません。

反対に、アメリカ人というのは憲法ですら修正することができるという歴史認識をすでに持っている時点において、日本人よりも民主主義という思考パターンにアドバンテージがかかっています。

民主主義の思考パターンは、そのまま資本主義とうまく機能し合うためにいかに効率がよく人間らしい生き方や働き方、生活スタイルなどを追求しやすい環境がアメリカ人には身についたのではないかと考えられます。

奴隷解放をすることで、自らの経済的有利な立場を放棄してでも民主主義を高尚な制度に押し上げた先人たちの知恵に脱帽します。

日本は、アメリカの民主主義を官僚制とをうまく絡められてカモフラージュされたことで昭和の好景気をけん引することができましたが、そろそろその官僚制にほころびが見え出しているのではないでしょうか?

アメリカですら多くの犠牲を出して民主主義を獲得した歴史を鑑みると、日本が真の民主主義になるのは相当の時間がかかると考えられます。

今までの日本では結果の平等が求められていましたが、今後は機会の平等を重視することで日本がより一層発展して欲しいと切に願います。

そのような社会になれば、若者もよりチャレンジしやすくなりイノベーションが起こりやすい社会環境に変質できるからです。

今日は、この辺りで終わりにしましょう。


◇◆商品の説明◆◇

2013年アカデミー賞®主演男優賞受賞 スピルバーグ監督が限界に挑んだ感動エンタ-テイメント! 世界を変えた英雄の〈28日間〉の物語――


筆者のお勧め度は、下記の通りです。

お勧め度
総合ランク   ★★★☆☆ (3.0)
万人受け    ★★★☆☆ (3.0)
哲学的度合い  ★★★★☆ (4.0)

*(注意)

哲学度合いというのは、筆者的に人生訓を得れるかどうか考えられたのか否かを個人的ポイントに表しています。

では、またお逢いしましょう。

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