しつこく「エルピス」

見たい見なきゃいけないドラマアニメ番組などなどたまっているのに
突然また「エルピス」が見たくなって見てます(もう何回目なんだ!)
同時にまた脚本も読み返していて、相変わらず数々の言葉が胸に突き刺さってくるし、
今自分が住んでいる世界とリンクしていることにショックを受けます。
と同時に、気にならなかった台詞が気になったりとか新しい見方ができたとか、名作ってこういうものなんだなぁとしみじみ感じています。

今年発売になったエルピス脚本の巻末には脚本を書かれた渡辺あやさんとプロデューサーの佐野亜裕美さんの対談もあって
これがまた読み応えありすぎなので、この本は常に携帯して読みたくなったらサッと取り出して読んで唸りたい・・・(ばか)

昨日、ずーっと見ていて今日のお昼休みに一回り終わったんですが
何回見ても
真犯人のビデオをトップニュースで流して、それを見る関わった人たちの映像が流れる場面はカタルシスを得られます。
だって、ねぇ・・・・何度も何度も何度も潰されて潰されてやっと、ですものね・・・・。
それがこの作品自体が企画から6年かかってやっと作られたこととリンクするからよりグッときます。
カタルシスといっても、結局、大門副総理のもみ消し事件との交換なわけですからすぐにモヤっが戻るんですが(苦笑)、他のドラマみたいに勧善懲悪!スッキリ片付きました!じゃないのが「エルピス」の良さでもあるのでした。

何回見ても、といえばラストは今後何百回見ても泣けそうです(''ω'')
拓朗を罵倒する村井さんの座る壁に貼ってある恵那と拓朗との3ショット写真と入口に貼ってある「STOP!ハラスメント」にほっこり苦笑い(笑)
大門副総理が車から出てきたところにマイクを向ける笹岡さんの「まだ終わってませんよ!大門!大門!」も最高です(池津祥子さん最高)
そう、終わってないんだ!
そしてやっぱり、チェリーさんと晴れて冤罪確定で戻ってこれた松本さんの食事場面は感動します。
あの時、最悪の食事となってしまったカレーとショートケーキを
二人が笑顔で口にする。
嬉しそうにおいしそうに食べる松本さん、それを見て涙を流すチェリーさん、お二人の場面は泣かずにはいられないし、
権力と世間がひとりの人間の尊厳を搾取し、命をも奪いそうになったことへの恐ろしさをあらためて感じて震えてしまいます。

ショートケーキですが、(誤認)逮捕の日に松本さんがチェリーさんに買ったのは1切れなんですよね。
脚本に

松本「ごめんね、1個で」
松本、恥ずかしそうにいう。

渡辺あや「エルピス」

とあります。
ケーキ屋さんでショートケーキを買う場面です。
多分、放送されたものではハッキリと出てなかったと思うのですが、
なくても松本さんの状況と気持ちがすぐにわかるんですよね。
決して経済的に豊かではない状況でチェリーさんを育てていて、
具材がたくさん必要なカレーもケーキ屋さんのケーキもすっごいご馳走なんだろうなぁ。。
そして、ラストにケーキはちゃんと2切れあるんです。
チェリーさんはもう立派な社会人でしっかり仕事をしていて
カレーもケーキも今度は松本さんにふるまえる。
そういうことを考えても涙が出てきます。

最後のテロップの後に映るのは
あの、村井さんの仕事場の壁に貼ってある3人の写真。
この晴れやかな顔を見ても泣けます。

いやぁ、なんかもう語ろうと思えばいくらでも語れる「エルピス」。
これからも突然、熱くうざく語ろうと思います(;´Д`A ```

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赤裸々な告白とかではありません。

齢50を過ぎた女が自分の愚かさと間違いとまあいっかをつぶやく日記

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