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不登校でも「運動会は絶対に行く!」は、特性から来るこだわりだったのか?

昨年の9月から不登校になり、何度か興味がある課外授業に行こうとしましたが、直前になると「やっぱり行かない」を繰り返していた娘。

それでも、「運動会は絶対行く!」というので、「運動会に出るには、練習に参加しないと大変だよ」と私は言い続けていました。

未だ解明されないダンス成功の謎…

昨年の今頃、運動会練習の授業だけ、私が連れて行けるように、時間をチェックして、私は家でスタンバイしていました。

けれども、結局「行く」と言いながら、当日になると「やっぱり行かない」は同じで。家族も先生も難しいかな…と思っていました。「行かない」じゃなく、「行けない」なんでしょうね。

ところが、当日ははりきって登校し、ぶっつけ本番で、鬼滅の刃ダンスを、他の子と比べても遜色ないレベルで踊ったのです!

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担任の先生に、ダンス動画をコピーしてもらい、家で練習したのはたった3回。
そのDVDは、先生1人が踊る動画で、フォーメーション移動は全く知らなかったはず。本番では、となりにダンスが得意な子が配置され、その子に誘導され、上手いこと移動していました。奇跡的でした。大袈裟じゃなく!

これにはビックリで、私は、心配で泣きそうなるかと思いきや、笑いが止まりませんでした!笑いながら、スマホと一眼レフを交互にパシャパシャ撮影。

「なんで?なんで?ちゃんと踊ってる〜!!」

遠方から応援に来てくれた私の母も、ビックリしていました。

誘導してくれたクラスメイトにはお礼を言う機会がないまま転校してしまったのが、悔やまれます…。娘が来ても対応できるように、準備してくださった先生方にも感謝です。

団体戦にも執着が?

娘の学校では、全学年を半分ずつ、赤組と白組に分けて得点を争う団体戦があります。その勝負にやたらとこだわって、「自分の組の優勝を狙うんだ♪応援楽しみ〜」という感じでした。

勝ち負けにこだわらない私からすると、「どうしてそんな事で勝ちたいのかな?」と不思議に感じつつ、理由は何でも良いので、行きたいと思うなら、行って楽しんで欲しいと思っていました。

後から気づいたのですが、これも、自閉症のこだわりの特性でもあるのかな?と。娘の場合は、負けても、収拾つかないくらい怒りまくるとか、泣きまくることもありません。変に執着がないのは、多分、記憶保持が難しい部分が関係しているかも知れません。白組が負けて悔しいとは今でも時々言っています。

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前日は、校門にも近づけなかった

運動会の前日のこと。私は、運動会には多分行けないだろうと思いながらも、娘を慣らすため、学校そばの神社まで散歩に誘いました。

普段、娘は散歩には行きたがらないのですが、珍しく行く気に。校門の横を通りすぎた、その先の神社まで向かいました。

校門が近づくと、できるだけ校門から離れた場所を通ろうとする娘。もう土曜日の夕方で、誰もいないし、校庭には入退場門テントが設置され、運動会の準備は万端。

「〇〇ちゃん、運動会の準備できてるよ!」

と、私が、娘と手をつないだまま校門に近寄ろうとすると、手を離し、学校から離れようとする娘。運動会が楽しみなら、のぞき込むくらいしそうなのに…。

内心「やっぱり、明日は行くのは難しいかな…。」と感じました。

無理強いはせず、神社へ行くと、白組の必勝祈願。

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うーむ、私にはなかなか理解できないけど、とにかく、明日、どう転んでもOKと思える心の準備はできていたし、もし行けなくても、娘が大好きな温泉に行って、娘が大好きなすしえもんにお寿司を食べに行く計画でした。

結局、運動会がお昼までだったので、家族で温泉とすしえもんを楽しみました。

運動会がターニングポイントだった

そこらあたりから、自閉症スペクトラムの感じ方や特性を娘が持っているんだなあ…と、だんだんと診断が腑に落ちてきました。

その半年前、2020年4月に診断が下りてから、「受け入れたくない」とか、「受け入れられない」ではなく、なぜ娘がASD(自閉症スペクトラム)と呼ばれるのか、よく意味がわからなかったんです。説明は一通り受けましたが、全然ピンと来ませんでした。他の診断名の方がわかりやすく理解していたかも知れません。

その理由は、一般的な自閉症のイメージと娘は、私にとっては、かけ離れていたし、娘の特性は、全て個性程度にしかとらえていなかったので。(学習障害は、その前から明らかだったので、それ以外の部分についてです)

軽度というのも理由の一つでしょうけど、社交的で、気が利くところもあるし…。女の子の自閉症は、幼い頃には見つかりにくいそうです。五歳のときは、「自閉症やADHDではない!」と別の医師に断言されたこともありました。大きくなるにつれて、女子どうしの暗黙のルールなど、空気が読むのが苦手で、だんだんと周囲との差に気付くことが多いらしいです。

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本やメディアによく書いてある自閉症の特性は、男の子に多い特性で、私が腑に落ちなかったのも無理はありません。診断名が同じでも、その子によって特性はさまざまです。ひとくくりにしないで、やっぱり個性としか言いようが無いなあ…と思うことも多い今日この頃です。

あ、ちなみに、娘は、10月に運動会を思いっきり楽しんで、次の3月の遠足まで学校に行きませんでした。(イベント専門か⁈)

本日も最後までお読み下さって有り難うございました。

ではまた!


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