見出し画像

「とことん待つ」という姿勢

子どもたちを主語にしたときに、
子どもたちにどんな力を育んで欲しいか?

学力、思考力、問いを立てる力、やり切る力、チャレンジすること、周りを見る視野、新しいことに取り組む力、失敗から学ぶこと、、、など
どれも必要だけど、学校で実際に十分養えているといえるものは、かなり少ないのではないでしょうか。

子どもたちの学ぶチカラを邪魔しているのは大人のエゴで、
子どもたちが伸びていくために必要なのは、
きのくに子どもの村学園のかとちゃん校長は
「待つ」ことだと言われました。
それも、"ちょっと"待つのではなく、
子どもたち自身が気づくまで"とことん待つ"のだそうです。

まず、子どもたちは未熟な大人ではないと認識するところがスタート。
子どもたちの持つ自己実現力を信じて待つ。
そして「いつでも味方だよ」と伝え続けていくことが、大人の仕事。

この「待つ」は大人にとってかなり苦難です。
本当に待っていて大丈夫か、不安に苛まれ、手を出してしまう。子どもは保護しないといけない存在だと思い込んで、手を出してしまう。
子どもは大人がやってくれると依存していきます。

学習塾をやっていた時に
これは本当に実感しました。
開業当初は、私も不安なので、手が止まっている子を見つけては、解き方を伝えていました。
そうすると考える前に「わからない」と聞きにくる子が増えていきました。
私が口を出さず、見守る、小さな変化を見つけ伝えるというスタイルに変えてから、
自立度の上がった教室になりました。
信じて待つことで少しずつの変化でしたが、着実に子どもたちが変化していたと思います。
先生だから教えなくては、を手放してみたら
子ども自身が勝手に成長していったという感でしょうか。

他者と比べず、
今までの概念(自分の経験)にとらわれず、
あなたなら大丈夫だと待つことで
子どもたちの自主性が育まれるのだと
改めて確信した時間でした。

あなたはどこまで待てていますか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?