セクハラの原因分析(完)

某教授が粘り強く対話に応じてくれたことでようやく納得のいく結論に達した。セクハラとはむしろこのようにして起こるのかもしれない。もはや不条理演劇のレベルである。

- 某教授の超絶楽観主義

理由はわからない。彼が論理実証主義の世界に生きているからなのか、哲学的素養がないからなのか、出身地域の文化によるものなのか。しかし某教授はおそらく「超絶楽観主義者」なのだ。例えどのような「嫌われているそぶり」を匂わせても、おそらくこの人物は現実と願望の区別をしないタイプの人間だ。彼の妄想の中では、私と完全に良好な関係を築いていたことになっており、何の疑う余地もないというようないいぶりである。そのあまりに強すぎる思い込みに負けそうになる。しかしよく考えてくれ、なぜ職務より自分の恋愛を優先させてるんだ。ここは大学だろ、給料をもらってるんじゃないのか、ということなのだ。そして私は何回もメールを返さなかったし、研究の話以外してないし、そもそもそんなに話したこともないやろ、ということなのだ。人間の勘違いとは時々恐ろしいものがある。おそらく彼の脳内ではすでに出来上がった物語的なものがあり、そこから外れる現実は一切無視している。非常に言いにくいのだが、これはある種の病なのではないか、と思えるレベルである。

そして最終的に私がどのように思っていたか伝えたところ、また私が悪者であったかのようにされ、傷つけられたとでも言いたいかのごとく被害者ぶられた。もう本当にいい加減にしてほしい。いや、自分職務放棄して弱さに漬け込んで暴力的に恋愛関係を強要するようなマフィア手法をやっただろ、と言いたい。しかし、彼によればそれは愛(笑)なのであるらしい。いや、、それは迷惑(笑)もしくは犯罪(笑)の方である。180度反転した解釈がいかにして可能なんだ!脳内が女子高生のレベルで止まってるのではないか、という疑惑さえある。なお私が疑っていた、「某教授は私のことをバカにしていて、私の知的レベルまで降りてきてバカなふりをしているだけじゃないか」という疑惑については私の勘違いだった模様だ。純粋にただ何も考えてない人なのだと思う。いや、そっちの方が無自覚なだけより厳しい。

しかし今回これほど詳細に伝えたことで、ようやく某教授はご自身の現実認識がかなり歪んでおり、ずれている、ということを理解していただけたようで、よかった。そしてまた自分はいつものように加害者的に恨まれるんだろう。本当にコミュニケーションの非対称性と「モデルは単なるモデルである」というエピステモロジカルな認識を持ってない人はダメだ。


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追記:

もう一側面が見えてきた。それはなぜ世の中には適当で雑で荒い人間がいるか、という原因がわかったような気がした。つまり彼のような思考が浅い人間というのは、どちらかといえば悪意があってそうなっているわけではなく、純粋に他に何かに忙殺されていたり、内省の時間がとれないほど世間ずれというか社会的人間関係に奔走されているようだ。私は最近はあまりそういう人を見てこなかったので、ふと、世の中にそういう人がいることを忘れていた。つまり、流されるように周囲の価値観に同調することで社会生活を確保し、哲学的思考をあまりしない人についてである。

それでも某教授は2年前に私がした学問に関わる質問について頭の片隅には残っていたらしく、それをずっと理解できぬまま時々思い出したりはしてくれていたらしい。それで、今回2年越しでようやくその質問を理解できたようで、答えてくれた。彼なりに思考のbest effortを尽くしてくれたので、今回はこれでようやく納得がいった。

そしてあまりに世俗に馴染みすぎた人とは、深く関わらない方がいい、という認識を深めた。どうしても人間関係さえ「効率化」しすぎている人には、荒い対応から意図せずに傷つけられすぎてしまうからである。そしてたいていの場合には、それは指摘したところで、改善する方法さえも知らないのかもしれない。


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