日本を恋愛先進国にするには?- 2

2. そもそもなぜ恋愛する必要があるのか?

少し立ち止まって考えてみよう。なぜ、我々は恋愛をする必要が出てきてしまったか。一つには社会の人口維持のためである。そしてもう一つには「家制度」というよりお見合い文化の崩壊のため、自分で相手を見つけたりしなければいけなくなってしまった、ということである。これは結構大変であると同時に「嫌いな人と結婚しなくて良い」「好きな人との関係を選んで良い」という自由を享受したことになる。

人口維持としては、当然「子供を産む」ということが一番重要になり、さらに公共サービスでまかないきれないセーフティネットとしての役割を家族が果たすという期待もされる。しかし事実上、このセーフティネット機能は運が良い場合を除いてはあまり生きていない。そしてこの社会を維持したいのか?ということを考えた時に、もしくは子供をこの社会に送りこみたいだろうか、ということを考えた時に人口維持の必要性がどんどん消えていってしまう。

家制度の崩壊により我々は自分で相手を決める自由を獲得した。嫌いな人とは一緒にならなくて良い、それはとてもいいことだ。しかし「好きな人」なんてどうも探しても探しても見つからない。そう、人を好きになるとはとても難しいことなのではないか?ということである。

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