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インターネットをやめてみて~5日間インターネットをやめて感じたこと〜

○前置き

起業家って休めないですよねえ。構造の問題と環境の問題があると思っています。

構造の問題
起業家って仕事のすべてが自分から始まって他人に任せるってモデルなんですね(5人とかで初めない限り)
なので、どうしたって会社が自分なしで運営できるところまで持っていかないと休めないです。

環境の問題
起業家が休むと「あれ?仕事しろよ?」みたいな周りの空気ありますよねw
ただ理論的に正しいなとは思っていて、ベンチャーの勝ち筋ってスピードとコミットメントなので、
他人が休んでいる間にどれだけ差を作れるか、どれだけまわりより早くリリースできるかを競っているので休む行為ってイメージ悪いんですよね。

○どんなことをしていたのか

7/7(水)〜7/11(日)までインターネットを触らず香川県の山間
主なエンタメは読書と温泉です。
食事も粗食(コンビニ)かうどんでした


○起業家が休むということ

2020年以降、起業家はロジックに反して休むことになると思います。
起業家が休むということに反感を覚える昭和生まれの投資家の皆様がいらっしゃいますが、時代は変わり令和です。「起業家も適切な給料をとり、適切に休む」ということが肝要になってきます。
「俺の時代は〜」という言い訳は過去の遺物となり、
世の中はDX時代、起業家枯渇時代、お金のコモディティ化により「普通の人が普通に世界を変える。当たり前に世界を変える」
ということが重要になってきます。

○総論

休んで、インターネット断つのは起業家に対してクッソおすすめです。
みなさんやるべきですし、投資家のみなさんは「起業して3年経った起業家には積極的にこの行事を進めることがバリューアップにつながる」と思います。

実際の各日における心境の変化


○変化1日目

前日の夜からはすでに多くのアプリが消されており、Slackは火曜日の退勤時から消されていました。
これが一番つらい。どれくらい辛いかというと、30時間くらいのプチ断食をやったときくらい辛かったです。

見たくてみたくてしょうが無い。
会社で問題が起きてたらどうしようっていうのがずっとついて回って、気が狂いそうでした。

結局5日インターネット断ってもSlackのメンションは3件しかきていなかったです。(そのうち1件は「加藤さん、領収書間違えています」という報告)

なのでそれくらい会社は僕を必要としていないのですが、会社に依存していていたのは僕でした。
僕の最高のエンタメは会社でした。

結論から先に言うと、1日目が一番辛いです。
問題が起きていたらどうしよう?みんなはなんとかできるのだろうか?と言うのが常に頭の中にあって、気持ちが全く落ち着かないです。


○変化2〜3日め

2日目はとにかく最悪です。
1日目に問題が起きていたら今もメンバーのみんなは右往左往しているかと思うと気が気ではないです。

2日目思わず6時に起きてしまい、お風呂に浸かりながら、最悪のパターンを想定していました。


○4〜5日目

ぶっちゃけ楽しかったです。問題が起きていたとしても、もうどうする事もできないし戻ってクソ炎上していたらそういうモンだよねって楽しむ気でいました。


○番外:6日目

インターネット解禁しました。
インターネットすげえええええwwww
ツイッターとメッセンジャーとSlackとYou Tubeの時間の奪い方やばいwww
楽しすぎる。コミュニケーションすげええええ。

というインターネット信者の凄さに改めて気が付かされました。
本当にすごい発明だと思っています。

やってみて気がついたこと


・禁断症状がすぐ来る。


一番最初の禁断症状はとにかくメッセンジャーが見たすぎる。
自分でコントロールできない。
あとほっとした瞬間のツイッターが見たすぎる。

→ちなみに
金曜日23時〜の1時間と日曜日10時〜の1時間だけメッセンジャーを返してみました。

別に返さなくても困らないなこれって思いました。


・意外と連絡しなくても困らない


平日3日と休日2日インターネットをやめてみました。
平日で一日大体20〜30件(ただし、木曜日、土日はほとんど来なかったです。)連絡が来ていました。内容も特にどうでも良いものばかりでした。
意外と困らなかったです。

・チームのみんな困ってない


びっくりするくらい会社が普通に回っていました。
加藤の領収書のミスが見つかってキレていたくらいでした。

・本の記憶すごい。


インプットにあんなに時間のかかる非効率な本なのに、表紙を見ただけで、書いてあることの大部分を思い出せる
これはネットの記事にはない効能です。

・自然すごい。


雨の日の少なさを狙って香川県にいったのですが、大雨にぶつかってしまいました。
ため池の貯水量が98%になっていました。

露天風呂にはいりながら雨を眺めるというのを1日3回程度おこなったのですが、
びっくりするくらい心が休まりました。そして人生を見直してしまいました。

自然の良さを感じると前向きになれます。
しかも自動的になれるんで、おすすめです。
ダウン入っちゃった起業家はぜひ自然に回帰することをお勧めします。


・会社から離れることによって会社の長期的な課題が見えてくる。


僕が戻ってきてから1ヶ月後にVARK社は設立以来の大幅な組織改編を行いました。
大胆に大きく物事を捉えて動かすには一旦手を止めることが重要だと気がつきました。

・まとめ〜能動的に会社を揺らす準備ができるようになるので休みましょう〜

▼わかったこと。
インターネットクッソ面白い。
休みを取ろう。本を読もう。

▼気がついたこと
休んで問題が起きなかったら、すでに卒業できる状態です。ここからの経営は"大ぶりできる"気がします。任意のタイミングで会社を揺らすことができるともっとデカイビジョンが湧いてきます。

▼心に留めておくこと
会社は自分の器以上には大きくならないとよく言ったもので、器を広げるチャレンジをするかどうかは非常に悩みどころです。ただ、すべての問題は忙しいときに良い結論は出せません。
余剰を意図的に作り出そう!余剰から非連続進化を成し遂げよう。


次は1ヶ月離れて会社を観察してみることを目標にしていきます。


2023年とかにできるといいな〜。


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