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JaSST'21 Tohoku協力者参加してみた

2021年05月28日(金)、JaSST'21 Tohokuに協力者として参加しました。

きっかけ

協力者で参加しようと思った理由は、今までの仕事のやり方を変えないと壁を突破できないと感じていたから、です。

今までかかわった業務の多くが、R&D部門やシステムリプレイスのタイミングでの参画でした。
開発者も含めチームで仕様を理解しながら進めていたので、自分の仕様理解が速いのか遅いのか考えることもありませんでした。

2019年後半から2020年にかけて、私の状況が変わりました。
異動によりすでに稼働しているシステムにかかわったことで、周りの人にとって当然の仕様が自分だけ把握できていないことや、追加仕様が既存仕様にどう影響するのか理解できないことが何度もありました。
また、複数のシステムを見るようになったり、組織を考えることになったりして、担当の1システムのことをずっと考えていられる業務の進め方はできなくなりました。

悩んで答えが出ない状態でも、テストは進めなければいけないし、システムはリリースしなければいけない日々の中、何か突破口のようなものはないかと、2020年各地のJaSSTに参加してきました。

JaSSTに参加することでたくさんの学びがあったものの、どうしても「画面を見ているお客さん」感がぬぐえず、JaSST'21 Tokyoでチュートリアル参加をすることにしました。
JaSST'21 Tokyoでのチュートリアルでチームになったみなさまにフォローしていただきながら体験をして、「知る」だけで終わらせず、実践して「わかる」「できる」になっていく必要性を感じました。
ちょうどそのタイミングで「実践ができる」JaSST'21 Tohokuの申し込みが始まっていたので、思い切って協力者として申し込みをしました。

ワーク

事前会3回と本会1日で、説明を聞きそのワークを体験することを繰り返しました。
「ついていけなかったらどうしよう」と思っていましたが、具体例を交えた説明や、丁寧に確認しながらのファシリテートのおかげで、わからないまま次に進んでしまうことはまったくありませんでした。
時間配分や、事前の準備やフォローなど、実行委員の方にかなり助けられたワークになりました。

ゆもつよメソッドを体験することでたくさんの学びがありました。特に「仕様書の読み方」「テスト技法を使うタイミング」に発見がありました。

仕様書の読み方
初回から2回目の間に、仕様書を読んでくる課題がでました。「しっかり読もう」とは言うものの、何をもって読んだと言ったといっていいのか、読み方がわかっていませんでした。

2回目の事前会のあとに「プロセスごとに段階的に解像度をあげていく」という仕様書の読み方を聞けました。
またワークを通して何回も仕様書を読むことを、実体験で理解することができました。

テスト技法を使うタイミング
テスト技法を学んで、実業務の中でもどんな時にどの技法を使うとよいか考える機会がありました。ワークでどのテスト技法が出てきても初見ということはなさそうだと思っていました。
ですが、事前会3回と本会1日の中でテスト技法を使って何かをすることはありませんでした。
仕様書を読んで開始するところからテスト技法を使うタイミングは、もっと近いものだと思っていたので、分析ってこんなにいろんな工程があるのだと気づくとともに、一つひとつの作業のやり方はわかっても順序やタイミングが曖昧だったと気づきました。

感想

事前会と本会どちらも、説明を聞いてそれをワークで実践することを繰り返しました。
ワークに参加していなければ、ワークをやっているところを見て解説を聞きながら理解できればいいと思ってしまいそうでしたが、説明を聞いてすぐにそのワークに参加しなくてはいけないという緊張感をもって説明を聞くことができました。
協力者として参加して自分事として考えながら説明を聞くことができたのは非常に良い経験になりました。

業務では、いつまでも同じシステムに同じロールで関わっていくわけではなく、そして、システム自体を育てていかなければいけないので、資産を作ることの重要性を感じていました。
本会の中で成果物が「組織の資産になる」というお話があり、ゆもつよメソッドは、今のチームを成長させるだけではなく未来のチームに向けても役立つものになることがうれしく、今回のワークで終わりにすることなく、業務で使っていこうと感じました。

協力者として参加して終わりではなく、ここから「できる」「教える」ことができるように、ふりかえり、日々使うことで身につけていきます。
まずは、論理的構造図でAdditionalとして残っている機能や、時間切れで埋められていない箇所を自分で実施するところから始めます。

湯本さん、JaSST Tohoku実行委員のみなさん、協力者として一緒にワークを進めてくださったみなさん、本当にありがとうございました。