カレーとバナナと新刊エッセイ
先週のお話をただつらつらと。
友人が朝から少々用事があり、神保町近くを通ると聞いたもんで、気になっていたカレー屋さんに行ってみようということになった。なぜかここ最近、私の今までの人生にないくらいのカレーフィーバー。さすがに食べ歩きができるほどの胃袋はありゃしないけれど、気になるところはどんどん攻略していきたいとついていった。
用事を終えて車で神保町まで連れて行ってもらい、そこで車を渡してからカレー屋さんへ。たいして朝も食べていなかったので、カレーへの期待感は高まる。まぁ朝食べてないのは、前の日に遅くまでおつまみをむさぼっていたからなんだけど。
しかし予想はしていたとはいえ、ながーーーい行列！日がかんかんに照っている中、これは3分でもつらい！カフェへ避難してアイスコーヒーを注文するも、冷房がびっくりするくらい効いていない！！嘘でしょ？！みるみる氷が溶けて、グラスが汗をかきだした。私の顔の汗も一切引いていない。アイスコーヒー飲んで汗かき続けるってどういう状況よ！？1時間がまぁ長いこと長いこと。
ランチのピークが過ぎて並ぶとものの10分ほどで席に。いやぁよかった。飲み物飲みながら脱水症状とかシャレにならないところだった。相席？外国人の方と？おーけーおーけー！涼しく座っておいしくカレーがいただけるならばなんでもいいわ！
https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13000612/
さすがに密着した相席で写真なんて撮る勇気はなかったので、テーブルにカツカレーが来た瞬間にがっついた。レディがカレーにがっつくってどうなのよ、と思ったけれど、一口運んだ瞬間からスプーンが止まらない。カツもおいしいし、なによりルーのスパイシーさがたまらない！友人も、相席の外国人たちも「Curry sauce is too much！」なんて言ってたけれど、ごはんに絡めまくった私は若干足りなくなりそうだった。カレーおいしいなー！待ってた時間の3分の1くらいの滞在時間になっちゃったけど。
その後ぶらぶらと腹ごなしに散歩をしようとするも、暑くて心が折れて近くの本屋さんへ。危険だぞー私に大きい本屋さんは。動かなくなるぞー！なんて言ってたら見つけてしまった。新刊コーナーに。三浦しをんの新しいエッセイ！！
最近になって三浦しをんのエッセイがおもしろいことを知り、2冊ほど買ったくせに「けどこれ読んだらどんどん新しく見られるおもしろい文章がなくなっちゃう」なんて、お菓子を食べ惜しみする子供のようなことを言って、3か月以上も本を開けられないでいる。32歳だぞ、私。
「こちらも失礼します」なんて気持ちで前書きを読む。それだけでもうおもしろい。くすくすっとなっちゃう。女性でこう、ユニークな文章書けるっていいよなぁ。文章読んで「こいつあほだ」と笑われる、私とは質が違うもの。当たり前の話だけど。
本屋さんに入る、どころか入ってすぐのコーナーで足を止めてしまった私。だってしょうがないじゃない？こんなおもしろいんだもん。
一段落読んでは「はーっ」と顔をあげ、また一段落読んだら「はーっ」と顔をあげ。前書きだけで「いかんいかん」と本を閉じるのと、友人が飽きてこちらに来るのとがほとんど同時だった。よっぽど買おうか悩んだけれど、もう置き場所がないうえに、この後も移動するので本を抱えてられなかった。ごめんなさい。けれどいつか絶対絶対、お迎えいたしますからね！
「なんかおもしろいことあるかなぁ」と悩んでいたものの、せっかくだから新橋へ移動して私が最近ごり押ししているバナナケーキを食べに行こうじゃないかとなった。
歩いて神田駅へ。あっつい。日差しにやられて思考回路が鈍くなってくる中で、考えるのはさっきの本のこと。あぁー三浦女史はやっぱり素晴らしい。喫茶店とかに入るなら買えばよかったかなー！とかコーヒーや紅茶と一緒に本を楽しむってなんだか贅沢な時間だよなーふひひ、とか。冷静になった今思うのは、そんなに読みたきゃ未読の本読めよって話なんだけど。
新橋駅から数分歩いた先に目的のケーキ屋さんが。
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13060103/
ここのバナナケーキが本当に私の好みで。カスタードクリームとバナナがクレープ生地に包まれているのがなんともいえなくなるくらい最高！甘さも優しいもので、好きな人は一気に5個も食べちゃうのだとか！飲み物とケーキ２つのダブルケーキセットが900円ほど。せっかくだからとこのセットで、バナナケーキとモンブランを選んだ。
満腹なうえに甘さがいっぱいいっぱいになってしまいモンブランを友人に食べてもらう羽目になったけれど、どれもこれもおいしかった。
おなかいっぱいの状態で、近くのビアバーに行ったのだが、余裕がなさすぎてお店の名前を失念してしまった。いや、もちろんビールもおいしかったのだけど、カウンターの隣でひとりで楽しむお姉さんが頼む料理がまたどれもこれもおいしそうなことおいしそうなこと。どう頑張ったってずっと食べ続けた胃にこれ以上の容量があくことがなく、ミックスナッツだけでお暇することになってしまった。もったいなかったなぁ。特にあさりのガーリックバターとか、匂いがもう罪だった。
たいしたオチもなく、ただ1日の流れをだらだらと書き連ねていくだけになってしまったけれど、これだけ好きなものに囲まれ倒すというのは久しぶりだった。幸せだ。たまにはちゃんと街に出るのも大事だわ。これだけ心躍るものが山ほどあるんだもん。せっかくちゃんと自分の「好きなこと」を（ある程度は）ちゃんとキャッチできるようになったんだから、もっともっといろんな経験をさせていかなきゃね。
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