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体を調える

 うーん。
 あっという間に駆け抜けていっていって、もうすでに9月の半ば。先週はいろいろ行って忙しくして、急遽入れた予定もあったりで思いがけず「詰められるだけ詰める」状態になってしまったのがたたったのか、久しぶりに風邪をひいてしまった。
 喉の奥が乾燥しているなぁというのを放置してしまっていたり、やけに体の疲れの取れ具合が遅いなぁと疑問に思ってはいつつも「こうしよう!」と思う対策が思いつかずにずるずると過ごしているうちに、こんなことに。大きな予定が終わってほっとしたのと、半ば体から強制的にストップがかかってしまったようなものだろう。

 7,8月で蕁麻疹をやって、無理をさせてしまったなぁと思った矢先のことなので、全然理解できてなかったということだ。8月末は休む時間はとってるつもりだったんだけどなぁ。

 風邪と言っても少々の喉の痛みを伴う鼻風邪なので、たいしたことはないのだが、なまじ中途半端に体力があるもんだから、余計に気だるさを感じるし、孤独感があって話し相手がほしくなる。しかも他の不調までやってきたもんだから、極力動きたくはない。
 おなかもさほどすいてなかったので、「つらくならない範囲で」と消化もさせず徹底的に体を休ませた。さすがに夜になって、栄養をとらねばと思い少しのヨーグルトとおかゆを取ったところだ。少し微熱が出てるような時間もあったものの、「あぁ、頑張って治してるんだなぁ」と思える範囲だったので、特に対策は取らなかった。今のところ、呼吸のつらさと気だるさはあるものの、悪化しているということはなさそうだ。

 自分の気持ちに正直に向き合って生きていこうとしたら、体の反応も結構正直になってきた。そして丁寧に丁寧に、事象に対して起こる心身の反応を探るように行動すると、対処の仕方もうまくなってきたと思う。
 世間ではいろいろな「あれがいい!」「これはだめだ!」と言われている情報があり、さらに自分の過去の経験から凝り固まってしまった考え方や常識も絡んで、それらに振り回されるようなこともある。でも、自分に合うかどうかなんて動いてみなけりゃわからない。人間の考えなんてちっぽけなもんだ。本当に賢い人が何年も研究していても、未だに人体でわからないことなんて山ほどある。だったら案外自分の感覚に従ってみた方が、いいこともたくさんあるはずだ。

 こうやって「よくない反応」が起こっていたとしても、もう自分の感覚を完全に無視したような生き方ができないな、と思っている。向かう先に起こる都合の悪いことだって、私の行くべき方向を教えてくれる羅針盤のようなものだ。この風邪だって、かからなければまた予定を入れていたかもしれない。
「別に毎週出かけてたって平気な人なんて、世の中いくらでもいるじゃん?」と不満を持つこともあるが、自分は自分と割り切り、徹底的に自分を見つめて要望を叶えていくことがどれだけ心地いいことか。まだまだ見つめきれてないことだってあるけれど、あえて他人に振り回されるような生活には、戻れないなぁと思う。それが他人にとって善意で、一般的に正しいことであったとしても。

 半分くらい残るだろうなと思ってたおかゆもぺろりと食べてしまった。消化大丈夫かよ、と思いつつもこれだけ元気があるなら間もなく回復できるだろう。冷凍保存していたおかゆを解凍し、鍋に入れて具や卵を入れてふわふわに煮立った「くつくつ、ぷくぷく」という音がどれほどあの瞬間の私に幸せをもたらしたことか。明日も休みだし、惰眠をむさぼることにしようかしらね。やるべきこと、めちゃくちゃたまってるけど。

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